先程先日こちらにも書いたモネの「Le Bassin aux Nymphéas(睡蓮の池)」が77億(70,353,000USD)で売却された。
詳細:https://www.sothebys.com/
5月12日の同オークションにはドガやルノアール、ピカソも出品されていたが、やはりこれが一番高い値がついたようだ。
40億の価値と言われていたので、かなり高値で売れた気がする。
サザビーズのサイトを見ると、名画が動いているなぁ、と別世界のことでも面白い。
さて、片や2大オークション会社のもう一方、クリスティーズ(Christie's)ではその前日の11日、ジャンミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の絵画「イン・ディス・ケース(In this Case)」がオークションにかけられていた。
写真・詳細:https://www.christies.com/
バスキア作品としては前澤友作氏が123億円で購入した作品がオークション最高値だが、今回は歴代2位に食い込む93,105,000ドル(約100億円)で落札された。
絵画の価値は、普通の人間には測りかねるが、これが100億で、モネが77億ってなんでしょうね?
私にはこの絵の良さは全然分からん。
まぁ、絵画の価値ってそんなもんだけど…
それよりこの2つの記事を検索していたらもっと気になるもの発見!
伊王家のティアラと55カラットのサファイア 競売で落札
これもサザビーズが主催。
”Magnificent Jewels and Noble Jewels”というオークションは11日、スイスジュネーブで開催された。
そこでイタリア王家が所有していたティアラが160万ドル(約1億7000万円)、オークション史上最大級のカシミールサファイア55.19カラットが390万ドル(約4億2000万円)売買された。
ティアラには、ダイアモンドがちりばめられ、11個の天然パールはわずかにバロックのドロップ型、19世紀後半に制作されたもので、サヴォイア(Savoia)家が150年以上にわたり所有していたそうで、落札者は、アジア人のコレクターだそうだ。
このティアラは多分トリノのMusyという老舗宝飾店で作られたもの。
このMusyはサヴォイア家御用達の宝飾店としてだけでなく、ヨーロッパでは有数の宝飾店の1として名を馳せていた。
150年に渡りサヴォイア家が所有していたこのティアラは、1867年最初のアオスタ大公(il primo duca d’Aosta)Amadeo I di Savoia(アメデオ1世)がサルデーニャ国王の血を継ぐMaria Vittoria dal Pozzo(マリア・ヴィットリア・ダル・ポッツォ)に結婚式のために贈ったものと考えられている。
大公は後に3年という短い間だが(1870-1873)、スペインの王となり、この間Maria Vittoriaはこのティアラを王妃の冠として身に着けていたと考えられる。
多くのティアラ同様、これも王妃の冠になり得た。
これだけ宝石が立派だと、多くのティアラのように、ネックレスに変えられるものだが、これも同様にネックレスとして何度かMaria Gabriella di Savoiaの首を飾ったことがあった。
今回このオークションの告知がなんと、サザビーズの公式インスタグラムを通して行われたことも話題となっている。
というのもインスタグラムのフィルター機能を使い、Palazzina di caccia di Stupinigiというトリノからそう遠くない元サヴォイア家の宮殿をバックに、ティアラを着用しているかのような自分の画像を作れるサービスを発信したという。
そしてなんと2万2000人以上がこのサービスを利用したというから驚き、というか多くの女性の夢をかなえたサザビーズの戦略に脱帽、というか…
サファイアの方はビール醸造事業で成功を収めたギネス家のモーリーン・コンスタンス・ギネス(Maureen Constance Guinness)夫人がかつて所有していたもので、英国の宝石商ローレンス・グラフ(Laurence Graff)氏が落札したそうだ。
貧乏人には分からないけど、お金は動いている。
動いているところでは。
参考:https://www.afpbb.com/articles/-/3346302?pid=23309648
参考・写真:https://www.corriere.it/moda/
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