イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

トリュフ祭り第2弾とAmerigo

2014年11月14日 22時28分41秒 | イタリア・食

今日は花金(死語だなぁ・・・)なので、家での勉強は中止。
土日があるからっていう甘い考えなんですけどね。

ここのところ毎朝最初のニュースは「昨晩は××で洪水の被害がありました」から始まっているイタリアです。
本当に今年は水の被害が多い。
明日もかなり強い雨が降るということで、各地に警戒が出ています。

さて、何を書こうかなぁ・・・ということで先日の続きを。
昼間トリュフ祭りに行ったのにも拘らず、なんと夜もトリュフだったんですね。
というのもあれだけMarche(マルケ州)ぐるぐるして家を空けていたにも拘らず、なぜBolognaまで出かけていったのかと言いますと、友人がこのレストランに行くと言っていたから。

Bolognaから車で30分くらいの山奥SavignoにあるAmerigoです。

知る人ぞ知る有名店です。
私も存在だけは知っていました。
ここ日本にイータリーにも商品が入っているので、ご存知の方も多いと思いますが、とにかく行きにくい。
車がない人は当然無理なんです。(平日の昼間ならなんとかなるのかな?)
車があっても・・・
ということで既に車を頼んでいた友人たちに便乗させていただいたんです。

この日はこの町でもトリュフ祭りをやっていました。

気になるのが奥の卵。
既にトリュフ風味になっているとか・・・1個買えばよかったな。
とにかくここ山の上だから寒いんです。

やはり白は丁重に扱われています。
後日、FBなどで友人、知り合いのトリュフの料理を見て
「私も小さいの買えば良かった」と大してトリュフに興味ないくせに思ったりしました。

到着した7時ごろは既に店じまいタイム。
人も少なくなってきていました。

うわ~祭りの後って感じ。寂しい~

こちらは通算3回(11月の日曜日)やっているそうです。
ぐるっと一回りしたものの、寒くて耐えられなくてお店に突入。
ここはレストランだけでなく、売店もあるので、そちらを見ていました。

商品見て私も「これか」とピンときました。
イタリアのイータリーとは大してお値段変わりません。(良心的ってこと?)
日本とは大違いと友人は言っていましたが今すごく円安なのでどうでしょうか???
7時半開店のはずですが、お客さんがレストランへ入って行くので(入り口はこの売店の方から)
私たちも入っていきました。
すると「1階と2階どちらがいい?」と聞かれ、決めかねていたら見てきていいというので上に行ったら・・・
当然上です、これですから。

トリュフ犬がここに

すだれをかけて席を分けている。なんか日本ぽい。(居酒屋?)
部屋全体にジャングルというか、楽園というか・・・絵が描かれているんです。
「なんかディズニーランドちっく」だと言っていた人もいましたが、なんかすごく不思議な空間でした。
程なく食前酒が

あっ、これお昼に飲んだ地元産の発砲白だ。
これとパルミジャーノのビスケットがお通しで出ました。

メニューの一番最初にこんなページがありました。
さてお料理の方はアラカルトもあるのですが、コースの方がお徳!?ということで
のん兵衛の3人は4杯ワインが付いた定番コース(50€)、
昼間トリュフ祭りに行かず、飲めないお二人は秋のコース(40€)を選択しました。
のん兵衛コースの2杯目(食前酒は別かと思ったのに込みだったんです)

地元の白
前菜に私は

Bologna伝統のこの平べったいパンtigelleパルミジャーノのジェラートにバルサミコをかけたものを選びました。
そうそう、今このお店で日本人の人が働いています。
その人に説明してもらったのですが・・・まぁ、悪口はやめましょうね。
秋のコースの人からおすそ分けしてもらったのは

生肉をトリュフではさんだものです。

そしてワインは3杯目
Primoに合わせて私には白がきました。

私が選んだのは定番中の定番Tortellini in brodo
いやいや、おいしいですこれ。
こういうシンプルな料理が一番難しいでしょう?
これぞBolognaという感じ。
大抵これってパルミジャーノをかけて食べるので「パルミジャーノは?」とお店の人に聞くと
「うちではかけないことを勧めているのよ。そのほうが味が分かるから。でも欲しいなら出しますけど」と
まぁそこまで言われたそのまま食べるでしょう。
でもほんとおいしかった。

他の人のブログを見ていて、「(これを)完食しちゃったので他が食べられなかった」と書かれていたけど、これくらい行ける行けると調子に乗って全部食べたのはまずかったねぇ・・・

友人はこちらも定番の

Tagliatelle al ragu'
所謂ボロネーゼでございます。
こちらもおいしい・・・でも、苦しい。
彼女には

赤が来ました。
そしてこの後メインが来たわけですが、私はメニューを見たときから気になっていた

これ・・・写真だとなんだか分からないですね。
baccala' alla bolognese secondo l'Artusi
ボローニャ風のタラなんだけど、アルトゥージ風というのが気になった。
ArtusiとはPellegrino Artusiのことで料理研究家として有名です。
”La Scienza in cucina e l'Arte di mangiar bene”(食の科学と正しい食の技法)
が彼の代表作で、イタリア各地の地方料理の資料を集め”貴族の食”と”平民の食”を融合した人なんですね。
彼1820年生まれで1911年に死去、長生きしていますね。これも食事のおかげでしょうか?
イタリア人の家庭には彼の料理本が一冊はあると言われるくらいの超有名人です。

ということで彼の名前が付いたこれを選んだんだけど・・・しょっぱい。
タラは塩漬けなのでえてしてしょっぱいですが。
この真ん中の特製マヨネーズに付けて食べるというのですが。

方やお肉を頼んだ人は

ほほ肉はとても柔らかく、上にはオニオンリングが乗っていておいしかったです。
タラがまずかったわけではないのですが、どうにもこうにもしょっぱかったのと、もうおなかがいっぱいでどうにもなりませんでした。
周りではこの時期にしか食べられない、卵とトリュフの料理を注文していた人が多かったです。
一皿40€のその料理・・・でも良かったかも、と。
まぁ全て後の祭りです。

最後にお口直しに

わぉ、名前忘れた。
赤ワインのシャーベットなんだけど、アルコール駄目な人は絶対駄目、って言くらいワインでした。
この後デザートも付いていたのですが、2名は抜き。
私を含めて残りの3人は一応頼んだものの・・・ちなみに私はジェラートを食べたんです。
そして最後に

砂糖の袋がかわいかった

あ~もう限界。
と思ったら最後にサービスで

食後酒が出ました。
確かにおいしかったことはおいしかったです。
ただ5人で行ってトータルで38000円でした。
円安のせいですが、一人7000円強かぁ。
どうなんでしょう?
コースじゃなく厳選すればよかったのかぁ。
いやアラカルトの一皿も結構良いお値段ですからねぇ。
あくまでも私の個人的な意見ですが、日本なら当たり前でしょうが、やはりこのイタリアでその金額となるとちょっと考えてしまいます。
今回は友人の好意で車代を払わなくて済んでしまった私は食事代だけで済んだのですが、車代も入れたら1万円越すのかぁ・・・となるとやはりね。
まぁ、ぶらっと行こうというお店ではなく、「行くぞ~」という意気込みが必要なお店であることは確かです。
その道のりを考えても。
もちろんそんなチャンスをくれた友人には感謝感謝です。

最後に一言。
決して故意とは思いませんが、伝票が非常に見難い上、計算が違っていました。
安いお店ではありませんので、くれぐれも確認を怠らないようにした方が良いでしょう。
せっかくのおいしい料理も台無しですからね。

正直話の種に一度は行ってもいいかな、と。
但し、日が落ちてからここに自力で運転してたどり着くのは非常に大変ですのでご注意を。
何はともあれこの日はおいしいもの尽くしの一日でした。
ということで今は粗食を心がけている次第です。

Trattoria Amerigo
via Marconi 14/16 40060 Savigno (Bo)
tel 0516708326
info@amerigo1934.it
要予約
宿も持っていますので、道中を考えたら泊まりがお勧めかもしれません。



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