自分が日本人だなぁ・・・と思う瞬間、その1。
それはおいしいワインを飲んだ後でも、ラーメンが食べたくなる時。
ふしぎなものです。
土曜、日曜と結局Wine Townを徘徊。
で、昨日も夕食が遅くなり、更に夕方の夕立で一気に気温が下がり、急に・・・
「ラーメン食べたい!」
幸い以前友人が持ってきてくれた博多のインスタントラーメンが残っていたので至福の瞬間。
あ~日本人でよかった・・・ってなんのこっちゃ。単なるのん兵衛。
Wine Townの話は次回。
というのも昨日は他にも話題がてんこ盛り。
朝Twitterでつぶやいたとおり、マラソンがあった。
まじめに走っている人はいたのだろうか???
きっとまじめに走る人はとっくにCentroから出て行ったのだろう。
みなどこへ向かうともなく、Centroをブラブラしていた。
その人たちを横目で見ながら私はある場所へと向かっていた。
途中ちょっと寄り道。
久しぶりにSantissima Annunciata(サンティッシマ・アヌンチャータ)広場にメルカートが立っていた。
手作り品のメルカート。
時間が早いこともあるけど、Centroの喧騒に比べたらここはとても静か。
このバック屋さんで掘り出し物発見。
分かりにくいかなぁ・・・ガラスのオブジェ。
欲しくはないけど面白い。
イタリアにもあるんだ・・・コマ作り。
ざっと見た後は目的のこちらへ。
Firenzeのシナゴーグ(イタリア語ではsinagoga)
Patrimoni europeiのイベントでシナゴーグの中に無料で入れるということでやってきた。
実は昨日もう1箇所、見に行ったら、やってなかったのよねぇ。
それもかなり前からその場所は修復中で、絶対見学できないこと、分かっていたんじゃないの???
それなのにサイトでその情報を削除していないなんて・・・
まぁこれがイタリア。
ユダヤ教の寺院に入るのは初めて。(だと思うけど???)
ここ、入り口の警備がとても厳重。
携帯、カメラなどはすべて入り口のロッカーに預けないといけない。
銀行と同じ一人ずつ入る厳重(?)なドアを抜けるとそこは・・・ただのお庭。
日曜日の午前中ということもあって、静寂・・・
中に入ると、どうしたらいいのか分からず、とりあえずMuseo(博物館)と書いてあるほうへ。
この建物の2階、3階に博物館がある。
2階は、宗教的なもの、3階は”負の歴史”といわれるナチスドイツの迫害に関する資料が保存されていた。
Firenzeからも多数のユダヤ人が強制収容所へ運ばれた。
実は最初に建物の説明を聞いてからMuseoだったのに、先にMuseoに行ってしまった。
結果的にはそのほうが良かったんだけど・・・
2階と、3階30分後とに開け閉めしているらしく、調度私は2階を閉める寸前に2階に入ったので、待ち時間なく両方を見ることが出来た。
ユダヤ教とキリスト今日が兄弟宗教でも、文化は全然違う。
まず建物。
Firenzeにはもともとゲットーが今のReppublica(共和国)広場のあたりにあった。
それが1865年首都になったとき、ゲットーは破壊されてしまった。
「ユダヤ人がイタリア人と認められたのは、イタリアが統一される一年前の1860年」
その話を聞いたとき、すごく違和感を感じた。
宗教で国籍を制限されていた、ということ。
まぁ、変なはなし、統一前、”イタリア人”はいなかったのだから・・・という考えも過ぎったが、これはユダヤ人を同じ人間と認めていなかった、という意味だろう。
ゲットーはある種”牢屋”、ユダヤ人はこの地域に住む事を義務付けられていた。
現在Firenzeに済むユダヤ人は900人。多くも少なくもない数なんだそうだ。
ToscanaではPisa,Livornoにユダヤ人が多いらしい。
ゲットーの面影はない。ただPonte Vecchioを渡り、Palazzo Pittiに行く道にゲットーのあとがあったという標識が残るだけ。
Roma,Veneziaには現在もゲットー地区が残されている。
イタリアで一番大きいシナゴーグはLivorno(リボルノ)にあるそうだ。
説明してくれたおばさん(失礼!)の話ではこのリボルノのシナゴーグはとてもきれいだということで、機会があれば是非行ってみたいなぁ・・・と。
ゲットーが破壊されたあと立てられたこちらのシナゴーグは外観は聖地エルサレムのビザンチン様式。
内観はスペイン様式、グラナダなどのシナゴーグと同じ様式を用いている。
1800年だいこのスペイン式がブーム(?)になっていたそうで、シナゴーグの内装はこの形式を踏んでいるところが多いとか。
装飾は木彫り(?)で全部手作り。色は赤と緑が基調。昔はもっときれいに発色していたそうだ。
ユダヤ人は同じユダヤ人でも出生地によって違う決まりを持っている。
ローマ系ユダヤ人とかスペイン系とか・・・今ではこの区別はないそうだが。
こちらにはローマ系のユダヤ人が召集され、このシナゴーグを作ったとか。
そしてFirenzeの街の色と馴染むように本来こちらのクーポラもレンガ色だった。
現在はさびてしまい、青(緑?)となってしまっている。
いやいや、初めて見るもの聞くものばかりで非常に面白かった。
残念なのはすべてを覚えていられないこと・・・
今週ユダヤ人の大晦日があるということで、Armadio santo(日本語ではなんと訳せばいいのかな?祭壇?)を修復中で、中が見られた。
もちろん修復しているのもユダヤ人。
他にもキリスト教では見られない様々な儀式の道具など、元は同じ宗教なのに不思議だなぁ・・・
一つだけちょっとおかしかったのは、昨日イタリア人の友人に
「無料で見られるからシナゴーグを見に行く。」と言ったら
「無料と言っても(相手はユダヤ人だから)お金取られるよ」と笑われた。
この皮肉、仏教徒の私たちにはあまりピンと来ないかもしれないけど・・・
ユダヤ人というとお金に厳しい感はあるけど、そりゃ言いすぎだろう?と昨日は思っていた・・・
いくらユダヤ人だって、そんな~と思ったのだが。
実際説明でもユダヤ人は金貸しとして生まれたのではない、金貸しになっただけだと説明があった。
それも最小は同胞にだけ行われてきたことだった、と。
ところがこのシナゴーグの中にお土産さんがある。
そこを通り抜けようとしていたところ、売り場のおばちゃんに
「Signora(私のこと)ステキな絵ハガキありますよ。買いませんか?」と言われた。
その口調があまりにきつかったので、びっくり。
「いえ、結構です」だいいちお金もロッカーに入れちゃったし・・・
やはりユダヤ人だ、と思ってしまった。
小一時間別世界に浸った後は現時に。
Ciompiのメルカートに寄った。
すごい人・・・
今まで見たことのない人で。
めぼしいものは何もなく(よかったよかった)、午前中はこれで終了。
とりあえずお昼を食べに一度家に戻りました、とさ。
さぁ~て、今日からいよいよ授業がスタート。
気合入れて頑張らないとなぁ・・・
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