イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

スペイン広場の階段、座ったら罰金

2019年08月09日 15時04分12秒 | イタリアのテレビ・ニュースから

少し早いお休みということで、妹が甥っ子たちを連れて実家に戻っているため、全く集中できませんでした。
父が、孫たちをつれて海へ行った隙に小ネタを。

お盆休みが始まってイタリアへ行く人も増えるでしょう、ということで日本のテレビでも流れていたようですが、
スペイン階段に座ったら罰金!
だそうです。(参考

かなり前から「ローマの休日」のヘップバーンのように、あの階段でアイスクリームを食べたら罰金(悪質な場合5万円弱)というのは決まっていたのですが、今度はあそこに座っても罰金。
この記事にアメリカ人観光客は「馬鹿げている」と言っているけど、それは実情を知らないから。

今、イタリア各地の観光地は、マナーの悪い観光客に本当に手を焼いています。
まさに数年前、オランダの熱烈サッカーファンが試合のあとの騒ぎで、このスペイン広場の下にあるPietro Bernini(Lorenzo Berniniと書かれているものも有るけど、正確には父Pietroだと最近読んだ本にも出てたんだよねぇ…確かに父の死によってLorenzoが仕上げたらしいけど)作のLa Fontana della Barcaccia (小舟の噴水、バルカッチャの噴水)を壊し、大きな問題になった。

私も初めてここを訪れた時は、ヘップバーンのようにアイスを食べながら、というのが出来ないと聞きがっかりしたけどねぇ…あの時はまだうら若き20代でしたから。
でもこの階段

こんな感じで常にすごい人。この写真では座っている人はいないけど、普段は通れないほど座っている人がいる。
そうすると、景観の問題だけでなく、危ないんだよ!会談は大理石で滑るから。
もう、法律で規制するしかない事情を悟ってから文句言え!って言ってやりたい。

『イタリアで最も有名な美術評論家の1人であるビットリオ・スカルビ氏は「ファシストのようだ」と述べた。』
まぁ、こちらの言わんとするところも分からないでもない。ただどうしてもこの文章は前後の文脈を切り取った気がする。
Sgarbiねぇ…この人政治家でもあるからねぇ。含みありありな気がする。

とにかくイタリアには守らなければいけないものが沢山あり、そのルールを守れない場合は強硬手段に出ざるを得ないこと、イタリア側の横暴ではなく、観光客に非が有ることも理解して自分が気を付ければ楽しい旅行が出来ると思いますけどね。

なんでも夏休み真っただ中で政府は機能していないはずのイタリアですが、「連立政権崩壊」なるニュースも流れていますしね。
いやはや、皆さん良い夏休みをお過ごしください。



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