イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

出国税とヨーロッパ向けETIAS

2019年01月08日 10時15分55秒 | 海外旅行

新年早々嫌なニュースである。
1月7日より「出国税」なる物が徴収されると言うではないですか。
失敗した!!6日までに航空券買っておけばよかった…
一般市民の生活に大きく影響しないせいか、しれっと始まった感が強いのは私だけ?
この「出国税」正式には「国際観光旅客税」というらしいけど、なんなの?

観光先進国実現に向けた観光基盤の拡充・強化を図るための恒久的な財源を確保するために創設されたのが「国際観光旅客税」。「国際観光旅客税」は、原則として、船舶又は航空会社(特別徴収義務者)が、チケット代金に上乗せする等の方法で、日本から出国する旅客(国際観光旅客等)から徴収(出国1回につき1,000円)し、これを国に納付するもの、ということで、本日から購入するチケットには上乗せされています。
現に私、航空券を購入したのですが、8.21€徴収されました。(こら~1000円以上だろ!!)
納税義務者は船舶又は航空機により出国する旅客。外国人、日本人問わず、全員です。
2歳以下や24時間以下の滞在の人は支払わなくて良いなど例外もあります。
詳しくは国税局のこちらのページでご確認を。

そう、これは外務省管轄ではなく、税金だから国税局の管轄なのねぇ…
財務省によると、年間430億円程度の税収が見込まれるといい、国が掲げる2020年の年間訪日旅客数4000万人、2030年の6000万人達成に向け、快適に旅行できる環境の整備や、訪日客が日本の魅力などの情報を簡単に入手できる体制作り、地方滞在時の満足度向上などに充てていく。例えば空港の出入国審査をスピードアップする顔認証システムの導入や、国立公園や文化財の多言語での解説を充実させることなどに充てられる予定なんですと。
「地方滞在時の満足度向上」ねぇ…また中央で消費しちゃうんじゃないの?

確か数年前は空港使用税というものを取られていたけど、あれはどこへ消えたのだろう?
例えばイタリアではホテルで宿泊税が徴収されている。
あの宿泊税…あれはいったいどこに消えているのだろう?
税金はどうしてこうも簡単に消えてしまうのだろう…

そしてもう1軒寝耳に水の税金のお話。
2021年からヨーロッパにもETIASが導入されるとか、されないとか…
ETIAS、エティアスとは欧州渡航情報認証制度のことで、ビザが免除されている日本やアメリカなどの国民が、シェンゲン協定国であるヨーロッパの一部の国に(ドイツ、イタリア、フランスなど26ヶ国)にビザを取得せず訪問するために必要な欧州渡航情報認証制度です。
これ2020年からの予定だったみたいですが、色々ごたごたしているヨーロッパ、導入は2021年からになったようです。
アメリカに行ったことがある人ならピンときたでしょう、ESTA(エスタ)と同様のものです。カナダやオーストラリアでも既に導入されているんですね。カナダに行ったのはもう結構前のことだし、オーストラリアはまだ未踏だったので知りませんでした。

申請はネットで出来て、料金は5から7€、5年間有効なので、一度取ってしまえば5年間は有効なので、アメリカよりは長いですが…面倒。
「テロ対策」と言われてしまえば仕方がないのですが、なんですかね。
注意としてはイギリスは入っていないので、イギリスと他の国に行く場合は要注意。
詳しくはこちらETIAS EU VISA

今年はいよいよ消費税10%か、など税金の話ばかりで気が重いですが、何とか頑張って生きていきましょう。



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