イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

夏休みー4日目:モンブランに手の届く場所へ

2014年07月31日 17時35分55秒 | イタリアの小さな街・大きな街(Fi以外)

寒いんですここ。
あまりにも夏らしくないので、テンプレートだけでも夏っぽいものに替えてみました。
猛暑の日本の皆さんは羨ましいと思われるかもしれませんが、今日で7月も終わり。
異常です。
昔まだ旅行者だった頃、この時期パリに行ってあまりの寒さに毛糸のセーターを買ったことが有りましたが、それくらい寒いです。
夜窓はもちろん閉めてますし、布団かけて寝てますからね。
今日は朝からちらちら青空が見えていたので、「よし、きたっ」と思ったけど・・・肌寒い。
今はまた厚い雲に覆われています。
このまま夏来ないのかな?
いやいや、これでは駄目ですって・・・早く夏来い!

さて、7月かろうじて天気が良かったのは両親が来ていた週だけ、というのがなんとも幸運。
その4日目。
この日は移動日にも拘らず、前日の失敗でハードでしたね、今考えても。
朝8時50分のバスでLa Paludまで行く。
しかしこのバスねぇ・・・恐ろしいラッシュ。
イタリアでは見たことがない。
でもバスは1時間に一本しかないし、私たちと同じところへ行く人もその先から登山をする人も、みんなこれに乗らないといけないのでものすごい人。
それでも乗る。私たちも乗るわけですよ。これに乗れないと全てのスケジュールが狂うから。

「別のバス出せ~」と運転手に訴える人も。
でも運転手も「事務所に言ってくれ」って。
結局乗れなかった人に運転手は「違うバス出してくれるから」って言ってたけど・・・そんなことは信じられん。
とにかく乗ったもん勝ち!

約10分。
運転席の近くにいた私に向かっていきなり運転手
「La Palud?」と聞いてきた。
びっくりした。何で分かったの?
まぁ、登山する格好ではないですからね。
ということで下ろしてくれました。

ここで降りる人は結構少なかったけど、息が出来るくらいのスペースは出来たでしょう。
他の人たちは後30分くらい乗ってヴェニの谷(Val Veny)まで行くんでしょう。
昨日私たちが行けなかったところです。

こちらは帰りのバス停。
ここから少し上がって行くと

ロープウェイ乗り場へ向かう徒歩の人はこちらへ

ここからロープウェイで上がって行きます。
ここのチケットも高齢者割引身分証明書なしでOKでした。
既にハイシーズンなので一般は往復35€。
65歳以上は20%引きになります。

これこれ、モンブラン( イタリア語ではMonte Bianco)に近づきますよ~

来た来た。
これに乗ります。
一回に30人くらい乗れます。これで一気に標高2173メートルへ

まず展望テラスへ向かいます

すると

こんな景色が見られます。
ひ~高い。
高所恐怖症のため、テラスの端に寄るのに腰が引ける。
私だけかと思ったら、同じロープウェイに乗っていたイタリア人のおじさん。
私より駄目と言って、建物にへばりついていた。

この景色”世界7不思議”の8番目だって。

これが来年完成予定の新トリノ小屋。(Nuovo Rifugio Torino)
この工事のため現在ここからフランス側へ行くことは出来ません。
ちょっと残念。
昔ガンガンにスキーをやっていた時代、国境越えのスキーにあこがれていたんですよ。
今は滑れるはずもありませんが・・・滑れても止まれない自信がある。

眼下に広がるクールマイヨールの街。
そしてこれが

モンブラン???
って言うくらいここまで来るとありがたみがないなぁ・・・っておいおい。
簡単に頂上まで行けそう・・・そんなわけないけど。
月も出ています。

標高2173メートルのトイレ。
暖房が入っていました。
そしてここから

このトンネルを通って新トリノ小屋の少し下にある旧トリノ小屋(Vecchio Rifugio Torino)へ向かいます。

228段の階段を登るんですけど、標高が高いため、高山病になりかねないのでゆっくりゆっくり。
すぐ息が切れます。
ようやくたどり着きました。

イタリア語では「おめでとう!」なのに英語は「あんたはヒーロー!」この違いは一体?
建設中の新トリノ小屋がこんなに近くに

そして先ほどいたPavillon du Mont Fretyという場所は

こんなに下のほうに見えています。

これはどっちの方角だ?

360度山山山

すごい眺望です。
標高3335メートルです。富士山だったら・・・8合目?くらいですか?
そこまで1時間くらいで上がって来られるんだからすごいです。

これがモンブラン
手が届きそう・・・
登っている人いないかなぁ?

雲1つない快晴です。
あ~ホント運が良かったなぁ。

そして標高3335メートルのコーヒー
1.2ユーロとかなり良心的なお値段でした。
帰りは階段ではなく、登山コースを降ります。

すごいですねぇ、山って。

少しずつ降りて行きます。

工事ちゃんと来年終わってね。

氷河の上に誰かいますねぇ。

左端にマッターホルンが見えていました。
いやいやホント運がいい。

どきどきしながら下の写真も撮ります。
地に足が着いているので、それほど緊張感はないんですけど、やっぱり怖い。
程なくロープウェイ乗り場に到着。
階段より楽だったかも。

ここから一気に降りて行く。

来年完成予定の新しいロープウェイ

標高が下がってきました。

ロープウェイの中にどの方角に何が見えるか書いてあったのですが・・・

高くて見えん。

再び標高2173メートルへ

展望デッキ
そしてここには庭園もあるのですが・・・

インフォメーションでも「今は花が咲く時期じゃないからねぇ」と言われた通りでした。

こんなお花が見られれば良いですけどね。
帰りは先ほどの停留所で。

バスは1日にこれしかありません。
朝と同じ運転手のバスがやってきました。
この時間に乗る人は少ないので、今度は空き空きです。

クールマイヨールの街へ戻る途中。
山はどんどん遠くなって行きます。

さっきあそこにいたのになぁ・・・

この日は順調に。
お昼過ぎAosta行きのバスに乗って移動です。
気温は確実に30度を超えていたと思われます。
今となってはあの暑さが懐かしい・・・
さらばクールマイヨール。

この日はAostaでもまた山に登りましたが、続きはまた次回。
涼しげな山の写真で少し暑さを忘れていただけたならうれしいです。



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