イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

ピカソは来月クリスティーズ(Christie's)ーNY

2021年10月13日 17時21分22秒 | オークション

来月、ピカソ(Pablo Picasso)が2点クリスティーズに出展される。
1点はこちら。

写真:https://www.christies.com/auctions/20th-21st-century#coxcollection_Nav
「あぐらをかいたトルコ服の女2(ジャクリーヌ、Femme accroupie en costume turc II <Jacqueline>)」
これは完成から2年後の1957年にStellaファミリーのコレクションになっていた。
元々この作品は1950年代の様々な現代アートのアーティストたちと個人的に交流をしていたコレクターが直にアーティストから購入、または信頼のおける画商から購入し、所有していたもので、そのコレクションにはPicasso, ジョアン・ミロ(Joan Miró), マルク・シャガール(Marc Chagall), アンリ・マティス(Henri Matisse), ジョルジュ・ブラック(Georges Braque)、マックス・エルンスト(Max Ernst)ほか錚々たる作品が揃っていた。
それらのコレクションは3世代に渡り守られて来たのだが、今回、11月8~12日に行われる「ステラ・コレクション(Stella Collection)」のオークションで、ピカソはもう1枚(「パイプを持った銃士 Musketeer with pipe)予想落札価格3000万ドル)売り出される。
また他のアーティストの作品も売却されることになっている。

「あぐらをかいたトルコ服の女2(ジャクリーヌ、Femme accroupie en costume turc II <Jacqueline>)」はピカソが繰り返し題材にした2番目の妻、ジャクリーヌ・ロック(Jacqueline Roque)がモデル。
ジャクリーヌは、ピカソが1973年にフランス南部ムージャン(Mougins)で亡くなるまで連れ添った人で、彼の作品に多大な影響を与えたミューズ(musa 芸術、学芸を司る女神)だった。

予想落札額は、2000万~3000万ドル(約22億3000万~33億4000万円)と予想されているが、ピカソの場合これは安いほう?
今年5月ニューヨークのクリスティーズで、ピカソの「窓辺に座る女」が、手数料などを含め1億340万ドル(約113億円)で落札された。
しかしピカソの作品の最高額は1億7940万ドル(当時のレートで約215億円)、2015年に落札された「アルジェの女たち」だ。

参考:https://www.firstonline.info/
https://news.livedoor.com/article/detail/20989907/



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