先週あたりからすっかりクリスマス色が濃くなり、暖かい、暖かいと思っていたのに、かなり冷えて来たフィレンツェです。
フィレンツェのクリスマスツリーが点灯されるのは12月8日ですが、世界では一足早くツリーがお目見えしているところが多いようですね。
このブログの数少ない顔の見える読者のnobuさんが、NYのクリスマスの様子をFBに挙げてくれていたのですが、その中にものすごく気になるものを発見。
本当はこの写真ではなく、別の角度から撮ったものですが、ご本人が入っていたので、こちらの写真をお借りしました。
これを見た瞬間、「すごいこれ!!」と思わずにはいられませんでした。
「何が?」と言いますと、クリスマスツリーの根本(?)にPresepio(プレゼピオ)が広がっているではないですか!
こんなのヨーロッパでは見たことない。
更に遠目で見ても、このプレゼピオのクオリティーはかなり高い。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、私、プレゼピオ大好き!!自称評論家です。(どんだけ”自称”があるんだか?)
ということで、そんなコメントをnobuさんにしたところ、なんとお友達のメトロポリタン美術館で公式ガイドをしているご友人に聞いてくれたんです。
すると思った通りの答えが返って来ました。
こちらのプレゼピオは18世紀のナポリ製ですよ。
そして
「 それを1925年にハワード女史という方が収集を始めたのです。
200体の内エンジェルは50体ほど、そして毎年毎年少しだけ展示が違うようです。
今では娘さんが引き継いでその設置を行っているようで、さらに、この娘さんはアーティストで新しいエンジェルなどを製作しているとのこと。
とても人気があり、この時期、メットのショップでは、プレゼピオとエンジェルの一体一体を詳しく解説した本まで出回るくらいですよ。
プレゼピオはまさにカソリックの伝統、そしてクリスマスツリー’はプロテスタントの伝統。それを融合させたことが何よりも意味のあることのようですよ。」
という回答を頂いたそうです。
イタリアからアメリカへの移民は1880年代、特に南の人たちを中心にピークを迎えます。
そんな移民たちと一緒にこのプレゼピオも海を渡ったのでしょうか?
この話を聞いたら俄然この時期にNYに行きたくなりました。(もちろん今年は行きませんよ。行ったし)
是非この時期NYを訪れる人は、ツリーの足元もしっかり見てみて下さいね。
ちなみに今年長年念願だったプレゼピオを見ました。
イタリア最大のプレゼピオ、Casertaの王宮にあります。
ボルボン家のプレゼピオ
このプレゼピオの特徴は何と言っても、普通のプレゼピオには居ない、この地域だからこその水牛がいること。
すごいリアルで素敵
クリスマスまで1か月を切りました。
皆さんはどんなクリスマスを迎えるのでしょうか?
追加
nobuさんがわざわざツリー全体の写真を送ってくれました。
本当に素敵です
飛翔する天使がアングロサクソン系という気がします。
これよく見ると台座もすごく良いんですよねぇ。
あ~やっぱりプレゼピオ大好き!!
ちなみに最近はどうだかわかりませんが、イタリアの家庭では結構大規模なジオラマ(って言っていいのかな?)のプレゼピオを飾り、
毎年少しづつキャラを増やして行く、という家庭が多かったそうです。
私もイタリアに来た頃友人に「イタリアに永住することになったら、ジオラマセットプレゼントして欲しい」と言っていました。(幸か不幸かそれは実現されませんでしたが)
最近は色々な事情から、イタリアの家庭でもツリーを飾る家が増えているように見受けられますが、私はこの時期イタリア人宅に行って、それぞれの家庭のプレゼピオを見るのも大好きです。
イタリアからアメリカに渡った人たちは、このプレゼピオを見て、遠い祖国を思ったんでしょうね。
日本でもプレゼピオを流行らせたい!
「日本プレゼピオ協会会長」になりますよ、私。
それとも「マツコの知らない世界」にでも出れば一発かな?
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