芸術保護とお金

天気、悪いです
気分転換にテンプレート変えてみました。
最近、gooブログ、下書きを勝手に保存してくれる機能がついたので一安心しております。

ところで今朝、ちょっと用事が有って早く家を出ると、Piazza della Signoria(シンヨーリア広場）で
撮影が行われていた。
まぁ、そういうこともあるでしょう。
Che peccato!(ちっ、残念！）カメラ持って出るの忘れたよ
昼通ったときも機材が置いてあったので、夜撮影がまたあるのかもねぇ。

さてさて、ここFirenzeで最近毎日ニュースで騒がれているのが
Maggio fiorentinoと呼ばれるTeatro comunaleの専属楽団の進退問題。
以前から何度もScioperoを起こしていましたが、今完全に戦闘対戦に入っております。
敵は・・・文部大臣Sandro Bondi
もちろん大臣だけが悪いわけではないのだが、こいつが大臣になってからというもの、
芸術文化に対する国の援助があちこちで打ち切られている。
(私も嫌い！)

そうこいつが大臣になってからというもの、イタリアの大学に通っているのに、
ユーロ圏の人間ではないという理由で国立の美術館などに無料で入れなくなったところがある。
先日も中学生だか高校生の遠足で、Uffizi美術館見学があったらしい。
その生徒の中に2人、ユーロ圏ではない出身の子がいて、彼らは入場料を払わせられた。
というのがニュースに取り上げられていた。
学校単位の遠足なのに・・・

「若い人の芸術離れが理由」という人もいるがそれは逆。
日本と同じで、例えばオペラなど料金が上がれば貧乏な若者は離れて行く。
だからこそ国の援助が必要なのではないだろうか？？？
本当に今の政府は何も考えていない。
「パンがないならお菓子を食べればいいのに」と言ったお隣の国の王妃みたい
(ちょっとずれた？）

更に今日他のサイトを見ていたら、なんとオルビエートのDuomoが有料になったとか。
私、ここのLuca Signorelliの礼拝堂を見て、この道に進むことを決心した（それほど大げさなことではないですが)ほど
ここのDuomoが好きなのに・・・
理由は入場料を修復費に当てる為とか
もちろん道理は分かります、でもねぇ
SienaのDuomo,FirenzeのSanta Croceなど
もちろん芸術を保存、維持していくにはお金がかかります。
でも・・・
「FirenzeのDuomoも遅かれ早かれ有料になる」といううわさは後を断たないし、
美術館の入場料値上げも半端じゃない。
芸術とお金・・・切っても切れない関係ですが、世知辛いですね。

そういえば、RomaのColosseoの壁が剥落。
修復の為のスポンサーを探していると記事にはある。
確か日本の誰かがお金を出すって聞いた気がするんだけど・・・
この新聞の記事には、最優先での修復が必要な場所として
Firenze Uffizi,Venezia Piazza San Marco,Pompeiの考古学地区、Agrigentoなどが上がっている。
実はUffiziの修復工事も難航してるんだよねぇ。

ギリシャ経済の悪化でユーロの基盤が根底から揺らんでいる昨今
芸術や文化などにお金を割くことはますます厳しくなりそう。
でも、それがなくなったらイタリアはイタリアでなくなること、イタリア人が理解して欲しいと思う今日この頃であります