イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

芸術満喫,Fiesole

2011年07月04日 22時52分01秒 | イタリア・美術

土曜日
ブラジル料理を食べた後、Centroをちょっとブラブラして、夕方Fiesoleに向かった。

FiesoleはFirenzeの避暑地。
エトルリア人(イタリア語ではetrusco)は、高いところに街を作ることを好んだ。
Fiesole,Perugiaなど今でも山の上にある街はその名残。
Firenzeは盆地。エトルリア人のお好みには合わなかった。ローマ人の街。
Fiesoleは昔、Firenzeと肩を並べるくらい重要な都市だった。
昔からこの標高の高さが避暑地、別荘地として名高い理由。
今でもここに住むのはお金持ちばかり。

BoccaccioのDecameron(デカメロン)で10人の若者たちが非難するVilla(お屋敷)もこの辺りと言われている。
更に彼はこのFiesoleの神話も書いている。

Ninfale fiesolano(フィエーゾレの妖精)
こちらのお話は
Africoという若い羊飼いがDiana(ディアナ)の妖精Mensolaに恋をする。
彼女に近づく為にDianaのライバルVenere(ビーナス)がAfricoに入れ知恵をし、女装をして妖精たちに近づく。
AfricoはMensolaとねんごろになる。
妖精たちは気がつかないまま、水浴びに行き、次々と裸になって水浴びを始める。
Africoも仕方なく服を脱ぐと、妖精たちは驚き逃げ惑い、Dianaにばれてしまう。
Dianaの怒りに触れたAfricoは、川に姿を変えられ、Mensolaは妊娠する。
妊娠を隠していたものの、子供が生まれ、すべてがばれてしまう。
Mensolaは川に姿を変えられ、子供Pruneoは川に流され、Africoの両親の元にたどり着く。
数年後成長したPruneoはFiesoleを建築したAtlanteの王宮に勤めるようになっていた。
Affrico(川の名前は"F”2つ),Mensolaの2つの川はArno川の支流。FiesoleからFirenzeに流れこんでいる。

というお話。
ちゃんと勉強していたことをアピールしてみました。

7番バスにSan Marcoか乗って行く。
てっきり30分くらいかかるかと思いきや、バスは飛ばすし(道も細いし、上り坂なのになんで飛ばす必要があるのかは不明)、10分強で到着。
展示会のオープンまで時間があるので、とりあえず一番上まで上ったら

これがFirenze
 
空気が街中とは全然違う・・・
後はアルバムで
Fiesole 2011.07.02

早く着きすぎたので、この景色を見ながらおしゃべりしていたのよ・・・って贅沢!!
時間になったので会場へ向かう。

今回は4人のグループ展でどの人も個性的。



この作家の作品結構好きかも。

こちらが知り合いの作品。
展覧会は10日まで開催中
時間は10時から12時、17時から20時、21時から23時まで。

彼女曰く、ここの会場は予約が一杯でなかなか使用できないらしい。
Fiesole在住なので、人一倍思い入れがあると行っていました。
暑くて空気の悪いFirenzeに疲れたら、是非Fiesoleを訪れること、お勧めします。

初日ということで「ミニコンサートが有る」と聞いていたのだがなんとミニハープ(正式名称ではありません。)とハーモニカ。
演奏終了後ちょっと聞いてみたら、こちらが原型に近いもの。
現在私たちが普通に思い浮かべるのは、近代改良を加えたものだとか。
この方Whisky Trailというグループの人。
アイルランドなどを中心とした民族音楽を演奏している。


すみません、立っていた場所が悪くて顔が写ってないんですよ・・・
ちなみに明日(7月5日)9時半から無料のコンサートが行われます。
興味が有る人は、Facebookの彼らのページをご覧下さい。

帰りのバスからきれいな夕日が見えた。
Centroに着くと、あ~忘れていた。先日見(聞き?)逃したMaggio FiorentinoのPiazza della Signoriaでのコンサート。
ということで、ステージは見えないけど、広場の一角にあるパブに腰を落ち着け、コンサート鑑賞。
贅沢~!だって無料でこんなすばらしい演奏が聴けるんだから。
最後が懐かしいドヴォルザークの「新世界」だった。

芸術満喫、良い空気満喫完全にリフレッシュされた一日でした。



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