イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

夏休みー1日目:Torino その1

2014年07月22日 16時41分05秒 | イタリアの小さな街・大きな街(Fi以外)

日曜の午後、両親は帰国しました。
滞在中雨が降ったのはフィレンツェを発つ日の朝だけ。
丁度一週間前。
昨日はまず溜まった洗濯、と思っていたのに、珍しく午前中ず~と雨だったので買い物にも行かず。
夜はオペラを観に行くので出かけますが、一日ダラダラしてしまいました。

ルフトハンザが羽田からになって、時間的にとっても得した感じ。
ついたのは夜の9時過ぎ、出発は14時過ぎの便だったので、午前中も自由に過ごすことが出来ました。
顔を合わせれば、文句ばかりの親でも、やはり帰ってしまったえのはちょっと寂しい。
70歳を超えた両親といつまでこうして旅行ができるのかと思うと、
多少のいらいらは我慢せねばと思うわけですが、そこは身内、やはり難しいですね。
そして長い夏が始まる・・・

さて、今回は本当に色々書くことがあります。
ということで、とりあえず時間軸に沿って進めて行くことにしましょう。

先週の月曜日、北イタリアへの旅はスタート。一路Torinoへ。
最終目的地はクールマイヨールなのですが、一気に行くには不便なんですよね。
ということでトリノに前泊。

Italoは快適です。
時速300キロ出ています。
お昼前にTorino Porta Susaへ到着。
ここから地下鉄でPorta Nuova近くのホテルへ向かうんですが、ここで1つ問題発生。

地下鉄のチケットなのですが。
5回で6.5ユーロという若干安い回数券を発見。
今晩のレストランへは地下鉄で行く予定だったので、使いきれるし若干安いじゃん、ということでこれを買ったんです。
ところがこれ、1人しか使えない・・・
Firenzeのバスの回数券は使えるんですよ、一緒に2人とか3人とか。
だからこれもOKかと思ったら・・・いやいや、ちゃんと読まずに買った私が悪いのですが。

なぜか二人は入れてしまい、私が入ろうとすると赤いブザーが。
そしてタイミング良く、なのか悪いことしていると思われたからか係員がやってきた。
事情を説明すると
「このチケットは一人しか使えない。(複数で使うのは)違反で、罰金90ユーロ取られるよ」と
え・・・知らなかった。
ということで、係員にとりあえず2人分のチケットを買って入るように言われその通りしましたよ。
う~ん変なイタリア慣れが招いた失敗でした・・・チケットは手元に残ったけど近いうちにまたTorino行くかな?

そんなアクシデントが有りましたが、ホテルに無事到着。
途中駅で地図を確認していたら、どこからともなくイタリア人女性がやってきて「何かお困りですか?」と綺麗な英語で。
びっくりしちゃった。(英語が綺麗だったからではなくね)
今までこんなことなかったから・・・
年寄りと一緒だったからかなぁ・・・
しかしこの後もPiemonteの人たちは本当に親切でした。
それも女性ばかり。(イタリア人男性が親切なことはよく有るんですよ。やっぱり)
なんかとってもうれしくなりますね。

ホテルにチェックインして、お昼も回っていたので早速予定していたTramezzino発祥のカフェを目指します。
Tramezzinoは日本語だとサンドイッチ(サンドイッチは日本語なのか?)
しかし、これが似ていて否なるものだと私は思うんです。
もちろん中身も違うしねぇ。
楽しみ、楽しみ、と一気に食べることに頭が傾いていたんです。

しかし道すがら、私は大きな過ちに気が付いたんです。
今回の旅は目的が"山"だったので、"街"のことは全然調べていなかったんです。
ネットも繋がるから、前日調べればいいや、なんて甘く見ていたのも悪かったのですが、試験が終わってあれだけ時間があったにも拘らず、私はいったい何をしていたのか・・・
その過ちに気が付いたのは丁度エジプト博物館の前を通った時。
今日は午後、ここを見ようと思っていたんです。

ところがはっ!!
「今日月曜日じゃん!?」

月曜日って博物館は休館じゃないですか。
そんなこと全く忘れていましたよ。
そしてフィレンツェやローマなら月曜日でも開いている場所があるのに、ここトリノは全滅でした。
まぁ何を言っても仕方がないので、とりあえず腹ごしらえですわ。

Caffe' Mulassano
老舗です。
しかし100年以上の歴史があるのに、この店でも”新参"と言われてしまうトリノのカフェの歴史ってすごいです。

雰囲気のある店内。
丁度中央に移っているケースに様々な種類のサンドイッチが入っています。
ウェイター君に説明してもらい、ここから6種類選びました。
一人2個づつの予定が結局全て3等分して全部を味わいました。

ってすぐメモしておかないと駄目ですね、何が有ったか既にうる覚え・・・
唯一覚えているのはこの店の特別メニュー伊勢えびのサンドイッチ
これだけ若干値段が高いのですが、とてもおいしかったです。

お飲み物は(お上品にね)両親が異常に気に入ったspremuta d'arancia
オレンジの生ジュースです。
前日フィレンツェをぷらぷらしていた時に飲んだのがとてもおいしかったらしく・・・当然ですよね、生100%ですからね。
この日もお供はこれってことで、オレンジがカウンターに載っていたのも確認済み。
今回はお店のボーイさんのお勧めでオレンジとグレープフルーツのミックス。
それに普段は入れない氷も入れてもらいました。
満足満足。
サンドイッチ、と考えたらちと高いですが、たまにはこういうのもいいですよ。
席は店内4席ぐらいと外に2,3席。
カウンターでちょっとつまむのも良いかも。

この後Mole Antonellianaに向かうのですが、結局ここもお休み。

途中これもトリノが発祥

グリッシーニ
しかし、10年以上前トリノに来た時に聞いたら、「そんなこと知らない」、ってあるお店で言われたんですよね。
私のイタリア語力不足のせいかしらん???

Mole Antonellianaのそばにあった案内書で、今日見られるところないですか?と聞くと教えてくれたのがそこから歩いて15分くらいの丘,Monte dei Cappuciniがいいと。
丘、じゃなくて山(monte)だったのね・・・って今頃気が付いた。

そこはMole Antonellianaと同じくらいの高さだから、トリノの全景が見渡せると言われたのですが、15分?
見上げたその山は思った以上に遠く、高かった。
朝の雨がうそのように晴れ渡ったトリノの気温は既に30度を越えていると思われ、
足のあまり良くない母を連れて歩くのはどうか、と思ったものの行っちゃいましたよ、他に行くところなかったし。

がんばった甲斐があってこんな風景が見られました。

他にいくところのない私たちのような観光客だけがこの山の頂上に集まっていました。

山の上にはこんな教会が立っていました。
そしてこの後われわれは有る場所に向かうわけですが、そのお話はまた明日。



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2 コメント

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待ってました! (よん太郎)
2014-07-22 23:58:21
こんばんは。親孝行できたみたいですね!
私も前回トリノに来た際、チケット売り場で親切な女性が地下鉄のチケットを買うのを手伝ってくれて、なんだろう…街で働いている人々が仕事を楽しんでいるような気がして、こちらも良い時間を過ごせたことを思い出しました。イータリーのワインの多さにもびっくりした記憶が…。
旅日記楽しみにしてます!!
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お待たせしました!! (fontana)
2014-07-23 00:48:01
よん太郎さん
こんばんは~!!親孝行かねぇ・・・(-.-)お恥ずかしい。
「北の人は冷たい」と思っていたけど、今回は本当にいい人ばかり。イタリアも捨てたもんじゃないなと思いました。(普段どんな仕打ちを受けてるんだ・・・)ただ不景気を感じさせない北の街々にちょっと違和感を覚えましたけどね。

色々な意味で記録を残しておく必要性を感じたので(以前行ってよかったレストランに行くつもりが、店間違えたりしたので)今回はがんばって書きますのでお楽しみに!!
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