あっという間に11月です。
恐ろしい…今年も残り2か月を切りました。
さて、ここ数日秋晴れの気持ちがいい日が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか?
こう天気がいいと、やっぱり外に出かけたくなりますよね。
ということで、今週は芸術の秋にどっぷり。上野で展覧会三昧~!!
おとといの事です。上野駅に着くと、駅構内に有るチケット売り場の前に行列が。
はて?何で?やばい?と思って様子を探ってみると、「運慶展」20分待ち、「怖い絵展」は70分待ちと書いてありました。
しかし、このチケット売り場の行列はなぜ?
だってチケットはコンビニでも買えるし、国立西洋美術館の隣にあるチケット売り場でも買えるのに???
結局理由は分かりませんでしたが、私のお目当ての2展は?
今回は「北斎とジャポニズム」と「ゴッホ展」を見にやって来ました。
先日試写会で見たゴッホの映画が今日から封切り、NHKは今朝ゴッホ特集番組が放映されるなど、これは早めに行っておいた方がいいでしょうということで、始まったばかりなのですが、急いで行って来たという感じです。
まずは国立西洋美術館で開催中の「北斎とジャポニズム」
西洋美術に与えた北斎の影響が中心の展示
北斎漫画のこのポーズをまねしたドガ
このドガの作品は色もきれいだったなぁ…
展示は北斎の作品(本物かコピー)と西洋の作品を隣合わせて展示していてわかりやすかったです。
一番「おっ、これ」と思ったのは、ティファニーのランプ。
ルイス・コンフォート・ティファニー作
ってなんでこれが一番気になったのかというと、確か昨年NYに行った時、メトロポリタン美術館でティファニーのステンドガラスを見た時、確かあそこに展示されているステンドグラスが、大変貴重なものだと聞いた…気がしたんですよね。
はてさて、なぜだったかなぁ???
一応調べてみたら多分、ステンドグラスはその頃エナメル塗料を直に塗り付ける方法が主流だったのに、ルイス・コンフォート・ティファニーは17世紀頃に失われた色彩ガラスを利用する手法を再現したから、そしてこれってかなり貴重、なんではなかったかなぁ???
ということをこのランプを見て思い出したんですよ。(情報仕入れてすぐどこかに記録しない悪い癖)
ティファニーブルーのあの小さな小箱を見たことがない人はいない、というくらい世界中で有名な宝飾店ティファニー。
日本は昨今どうなんでしょう?
私が若い頃は、一年で数回、お店がごったがえしていましたが…私には全く関係なかったですけどね。
イタリアでもティファニーは人気が有りますね。
並ぶの大嫌いなイタリア人も、クリスマス前にはティファニーのお店の前には長蛇の列ができますからね。
このランプを作った、ルイス・コンフォート・ティファニー(Louis Comfort Tiffany)はティファニー創設者の息子で、画家。
若いころヨーロッパを巡ったり、日本美術からも影響を受けています。
宝飾よりも芸術家になりたかったルイスは1885年、ガラス製品を中心とした「ティファニー・スタジオ」を作り、アメリカのアールヌーボーの第一人者となります。
ちょっと彼のことを調べていたら、面白い話を発見しました。
なんでも、ルイス。コンフォート・ティファニーの名で出ているガラス作品の多くを、実際に作成していたのは当時労働組合に所属することが出来なかった、クレア・ドリスコル(Clara Driscoll)というデザイナーと独身女性ばかりのグループだったとか。(詳しくはこちら)
今朝行われていたトランプ大統領の娘、イバンカさんの講演とは真逆の話だなぁ、なんて思ってしまいましたけどね。
もう1つは「富嶽三十六景」をヒントに作られた「エッフェル塔三十六景」
こんなシリーズがあるなんて知らなかった。
日本では「フランスの浮世絵師」と呼ばれているらしいのですが、アンリ・リヴィエール(Henri Rivière)の作品。
ポスト印象派の画家で、ジャポニズムの影響を受けています。
塔の内側からの眺め、米粒ほど小さく描かれた塔など、随所に構図の工夫が凝らされていて、見ていて非常に面白い。
1889年のパリ万博に向け、1888年から制作がスタート、1902年までに36点が完成し、500部限定の冊子として出版されました。
建設当時はあまり評判が良くなかったエッフェル塔(20年で取り壊されると言われていた)を風刺的に描いた作品もあります。
それからモローの作品が来ていたのもちょっと意外でした。
なんでもモローは「北斎漫画」を全編所有していたとか。
同書から多数の図像をトレースして、自ら「東洋研究(Etudes Orientales)」と題した画帖に張り付けて保管していたほどだそうです。
この作品を見ても、あまり日本の影響を感じられないけど、実はこれ「北斎漫画」13編に登場する須弥山の切り立った断崖をイメージすることができるそうです。
モネやドガの作品も良かったのですが、そういう有名作品よりもこの2点や陶器や家具などにまで及んだ「日本」を見るのがとても面白い展覧会でした。
入口周辺は混んでいたけど、日本の展覧会なら空いてる方かな?
結局2時間半くらいゆっくりじっくり見ることが出来ました。
外に出たら空がすっかり秋でした。
2時過ぎからこちらへ
こちらも続けて書こうかと思ったのですが、長くなりそうなので、今日は「北斎とジャポニズム」のみで。
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