イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

何の為の法律なんだ???

2009年10月24日 03時52分02秒 | イタリアのテレビ・ニュースから
何のための法律なんだよ!
思わずテレビに向かって叫んでしまった。

昨日地方のニュースで、ArezzoのArchivio Vasari(ヴァザーリー古文書館)から、古文書がロシアに売却されるというニュースをやっていた。
しかし、この国の文化財保護の法律の中に、”文化財の流失を防ぐ義務”というものがたとえ、所有者が個人であっても有るので(最近ここら辺は勉強したので)、何とかなるだろうと思っていた。

しかし、先ほどのニュースで、文化大臣がお金がないから買い取れない、というコメントを出したとか、現在ロシア訪問中の、最近ソーシャルネットに殺人予告をされてしまった、この国の一番の悪党(別名首相とも言う。このニュースの詳しいことが知りたいことはこちら。日本語)が「全部売ったわけじゃないんだから(いいだろう)」というコメントを、お友達のプーチンの手前出したとか

馬鹿か、お前ら~!
すみません、つい興奮して…

最近自分の身を守るための「免責法」を無理強いしようとしたのに(詳しくはこちらを)自分の財産じゃなければどうなってもいいのか???

この国が唯一世界に誇れるもの、それは伝統や歴史、芸術ではないのか?
もちろんこのケースが特別なわけではない、
世界に流失しているこの国の宝は数えきれない。

しかし魂まで売って、一体何が残るというのだろうか???
法律は政治家の為に有るわけではないのだ…

このニュースをイタリア語で聞きたい方はこちら
途中で切れてますけど…


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
文化財とは (girasole)
2009-10-26 01:16:20
こんばんは。
そんなことがあったのですね!?
国にとって文化財というのは何なのでしょうね。
日本ではなかなか文化財保存に予算がつきませんが、
芸術の国イタリアならばちゃんと対策がとられていると思ってました…。

国外に売るなんて…
がっかりです…
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火の車 (fontana)
2009-10-26 07:38:38
girasoleさん

こんばんは。
う~ん、何とも言えないですね。
文化財保護に対する予算は、日本に比べたらものすごく多いです。但し、遺産の数が比較にならず、結局超1級品を守るのも精いっぱいという現状です。
例えば、現在テレビでコマーシャルもしているくらいなのですが、Faiという団体が有ります。
こういう団体が、イタリア国内で国の予算で守りきれないものを会員や一般の人からの寄付などで保護しています。http://www.fondoambiente.it/
結局、文化遺産は守るだけでもお金がかかるので、一概に「売るな!」とも言えないのですが、やはり何とかしてほしいと思います。
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難しいですね (girasole)
2009-10-26 18:09:02
fontanaさん、

たしかに難しい問題ですよね。
文化遺産の維持、保存は。
考えさせられました。
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