3連休初日、ようやく上野まで行ってきました。
まず、「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」
思ったより空いていたかな。
値段は上がっても、やはり予約&人数制限は良いと思う。
フェルメールは1点。
修復後に現れた天使の画中画が売りだったわけだが、複製の修復前の作品が近くに展示されていて、非常に興味深かった。
修復前の作品は、額装されていないからか、手前のカーテンレールまで見えていたのに、本物はそれが見えなかった。
並べて展示されていたから発見できた。
2019年12月にドレスデン国立古典絵画館を訪れた時は館全体が修復中で、多くの作品が見られなかった。
今回の展覧会で非常に興味深かったのは、ピーテル・ファン・スリンゲラント(Pieter van Slingelandt)の”ヴァージナルの前で歌う女”だった。
写真:https://www.pubhist.com/w2768
久しぶりに見た「金唐革」だ。
この作品は1670年から80年頃のオランダ黄金期の作品で、この頃の作品の中にこの「金唐革」が描かれることはよくある。まぁ、”よく”といっても…
しかしこれ、壁に貼りつけたタイプではなく、移動可能だったのか???
「金唐革」の壁が見えるということは、ここはかなりお金持ちのお家だったわけだし…
う~ん、このタイプは初めてみたぞ。
ピーテル・ファン・スリンゲラントはレイデン(ライデン?)の画家。
ライデンには現在も素晴らし「金唐革」が残っていたっけな。
たしか、市立博物館(Stedelijk Museum de Lakenhal)だったと思うけど。
久しぶりに研究心(そんな御大層なものではないのだが)が湧いてきた。
他にも後ろに見える子どもなのか遠近法がおかしいのか、椅子を運んでいる男は何者?
なんだかすごく不思議な作品…
フェルメールのあとは「ポンペイ展」へ。
現地へは2度も行ってるし、今回出展されている作品はナポリ国立考古学博物館からお借りしたもということで、現地には2,3回行ったことがあるので、行かなくてもいいかなぁ、と思ったものの、上野に行くついでだからと思ってよってみた。
それがフェルメールよりこちらの方が良かったのだから…
日本ではもう何回目の「ポンペイ展」なのだろうか?
最近は全然行ってないけど、今回に関していえば非常に面白かった。
まず、彩色の残る大理石のウェヌス。
更にこの彩色がビキニだというから驚きだ。(出展は東京のみ)
かつて見たことあったのかな???
いや~素敵。
更にこの近くにあった、パンフレットにも使われているモザイクで、「辻音楽師」
このモザイクの小さいこと。
ホントに細かい
ギリシア人のモザイク作者ディオスクリデスの署名がある。
いや~今回はわりと近くでじっくり見られたので、モザイクの細かさが目についた。
この縁の花綱と戯れている天使とか
ナイル川モザイクは、細密なテッセラで描く、オプス・ウェルミクラトゥム の手法による。
コブラとマングースが睨みあったいる。
とにかく一個一個の破片が小さいのだが、これが1世紀頃の作品「猛犬注意(CAVE CANEM)になると大きくなる。
こちらは四角いテッセラを使う技法でオプス・デッセラトゥムと呼ばれている。
当然細かければ細かいほど時間も金もかかる。
貴重と言えばこれだろう。
”カメオ・ガラスと呼ばれる技法で制作された容器で、紺青色ガラスに白色ガラスを重ねています。
精緻な浮彫りが白色ガラスの層に施され、ワイン作りに勤しむクピドたちの姿などが表現されています。
完全な形のまま現存するカメオ・ガラス容器はとても貴重です。”(引用:https://www.tnm.jp/)
映像展示の「アレクサンドロス大王のモザイク」は確かに面白い試みだけど、実物に勝るものはない。
これは2016年に見たものだけど、現在修復も進んでいる。
蘇った姿をこの目で見て、本場のDa Michele(ダ・ミケーレ)でピッツァ食べられる日はいつ来るのかな?
なぜ、「ダ・ミケーレ」かというと最近横浜にも出店したことを知ったのだが、Pizza一枚2000円超!?
現地1枚4€だったからねぇ。
日本では普通のことかもしれないし、日本のピッツァ職人の腕は信用に足るものだと聞いているが…
やはり高い!?
他にもピッツァはなかったけど、炭化したパンなど、初見も多く、かなり楽しかったです。
帰りは、髪を切りに行こうと思っていたので、地元に戻って久々の横浜名物「サンマーメン」でランチ
私が「サンマーメン」を知ったのは、就職1年目、蕎麦屋の出前を取った時でした。
横浜市民なら知らない人はいない(?)「サンマーメン」はさんまの乗った麺ではありません。
まぁ、かく言う私も最初は「さんま?」と思いましたけどね…
スープは醤油ベースで、細麺の上にもやしと白菜を中心にした野菜と肉を炒めて乗せ、あんをかけたものなのですが、「タンメン」とどう違う?と聞かれても、答えられません。
「一品香」という中華料理のチェーン店で食べたのですが、熱々で(火傷したくらい)おいしかったです。
久々に充実した休日でした。
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コメント&いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は上大岡店だったのですが、学生時代友人がバイトしていて、非常に懐かしく、思わず入ってしまいました。
サンマーメンとタンメンの決定的な違いは、餡なんですね。勉強になりました。