ちょっとバタバタしています。
毎日毎日、雨雨雨のフィレンツェです。
実は今週1泊でローマに行っていました。
やっぱりローマはいいねぇ~
フィレンツェでは感じなかったノスタルジーを感じたのは、はてなぜでしょう?
さて、色々見てはきたのですが、あまり時間をかけずに書けそうなこのネタから始めましょう。
結局今年何回見たんだろう、北斎の「富嶽三十六景」?
イタリアだけでも2度目でしたが…
ということで、時間がなければパスしてもいいと思ったのですが、何とかたどり着きました。
場所はAra Pacis、アラ・パキス・アウグスタエ、「アウグストの平和の祭壇」が保存されている美術館ですが、北斎展のチケットでそちらを見ることはできませんでした。
まぁ時間もなかったから良いのですが。
人寄せパンダと同じ「相模沖浪裏」
展示作品は千葉美術館、Genovaに有る東洋美術館(Museo d'Arte orientale)通称キヨッソーネ( Chiossone)から拝借していました。
このGenovaのキヨッソーネは、イタリア国内でも有名な東洋の美術粋を集めた美術館です。
この美術館は明治時代お雇い外国人として来日していたエドアルド・キヨッソーネ(Edoardo Chiossone)のコレクションからできています。
イタリアで紙幣制作に携わっていた彼は、日本の紙幣、切手製作に尽力を尽くしてくれたそうです。
雇用期間が終了した1891年(明治24年)には退職金3000円と年額1200円の終身年金、更に勲三等瑞宝章を政府から与えられたそうです。
どれほどの価値になるのかは分かりませんが、その莫大な収入のほとんどは日本美術の収集のために消え、寄付もしていたそうです。
キヨッソーネが収集した美術品は、浮世絵版画3269点、銅器1529点、鍔1442点をはじめとして15000点余りに上ったそうです。
彼は生涯イタリアに戻ることはなく、1898年に東京で死去し、青山霊園に葬られているそうです。
死後イタリアに送られ、岡倉天心によって系統立てられ彼の収集品が、現在はジェノヴァ市立のキオッソーネ東洋美術館に収蔵されているというわけです。
実は来週時間が有れば寄ってこようと思っていたのですが、多くの浮世絵がこうして貸し出されているので、また次回にしようかな、と考えています。
展示はやはり目玉の「富嶽三十六景」からスタート。
あ~もうこれなら来なくても良かったか、と思ったのですが、北斎の名の展覧会にもかかわらず作品の数ではむしろ渓斎栄泉の方が多かったかも。
ただ正直それほど良かった感はなかったんです。
なんとなく消化不良な感じ…
そしたらなんと今日、イタリア人とお昼を一緒に食べたのですが、彼女の感想でなんとなくすっきりしなかった展覧会の感想がはっきりわかりました。
というのも、展覧会に明確な方向性とかどういう狙いでこの展覧会を開催することにしたかとか、そこら辺がぼんやりしていたんですよね。
また友達曰く「説明が少なすぎた」と。
実はこの話を聞いてここのところの展覧会がどこも同じようになってるなぁと。
はっきりしたテーマはなく、ただ並んでいるだけ…
いつからこんな風になっちゃったのかな?
カタログも値段は上がり、枚数も増えたのに、説明が足りないんだよね。
どこに焦点を当てるかとか、難しいとは思うけど、このまま行ったら展覧会への足が再び遠のくのではと思ってしまいましたね。
展覧会は来年1月14日まで開催。
眠っ!
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