サンタさん

「おうちにサンタさん来るの？」
「ううん、もう来ちゃった。」
「えっ、もう来たの？」
「うん」
「じゃあプレゼントは？」
「おじいちゃんのおうちの倉庫の中。」
「えっ？何で？」
「サンタさんクリスマスはおうちに来られないから早く来たの。で、お父さんとお母さんが妹には言っちゃ駄目だよって」
「そうなんだ・・・」

「サンタさんは何人いると思う？」
「一人」
「だから、世界中の子供にクリスマスに届けられないから早く持ってきたんだね。」

「今度サンタさんに会いに行くの」
「そうなんだ」
「でね、空飛ぶそりに乗せてもらうんだ。」
「ふ～ん」
「サンタさんが仕事しているところ見に行くの。」
「ちゃんと仕事しているかな？」
「うん、おもちゃとか作っているんだよ。」

「サンタさんにお手紙書いたの？これが欲しいって」
「ううん、お母さんが電話した。」
「えっ、サンタさんに？」
「そう、お母さんサンタさんの電話番号知ってるの」
「そうなんだ、じゃあサンタさんは日本語分かるんだね。」
「うん」

「いいなぁ、私のところにもサンタさん来ないかなぁ。サンタさんは大人のところにはこないんだよねぇ」
「パパはサンタさんにお願いしたよ」
「何を頼んだの？」
「『おばあちゃんの病気が治りますように』って」
「おばあちゃん病気なの？」
「うん、すぐ忘れちゃうの。」
「そうなんだ・・・」
「それと私たちのことたたいたりするの。だからおばあちゃんが来ると私たち机の下に隠れちゃうの。」
「そうなんだぁ、サンタさん病気も治してくれるといいねぇ。」

9歳のイタリア人と日本人のハーフの子供と私の会話でした。(すべて日本語)
クリスマスまであと1週間。
私のところにもサンタさんこないかなぁ・・・