イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

フランクフルトにてーGermania その1

2015年12月25日 22時07分03秒 | 他の国

Buon Natale!
クリスマスです。
ホント暖かくて、クリスマスって感じがしないですが…

さて、ボチボチと今回のドイツ旅行について書き綴って行きましょう。
今回もハードでしたよ。
なんでいつもこうなんだろう???
まぁ基本ケチだからなんですよね。
お金、というよりも時間に対して。
で、日曜日の朝、というか深夜、2時45分起きです。
前日珍しく嫌な頭痛に襲われて、起きてまだ痛かったどうしよう、と少々不安になりましたが、なんとか大丈夫でした。
気合です。(ただ頭痛薬飲んだんですけどね)

3時50分発のバスでBologna空港に向かいます。
というのも何故かルフトハンザはBolognaからの方が安いんです。
で、飛行機が7時発ということで、一番早いバスに乗らないと行けないんです。
これ、Bolognaに着くのは5時10分、ちょっと早いなぁと思うものの、着いてみたらさすがに時期が時期、すごい人!
まぁヨーロッパ国内でパスポートコントロールがないので、それほど時間は掛からなかったですけどね。

3時20分には家を出たのですが、土曜の夜(日曜の朝ですが)ということも有って結構人がいる。
この時間にいる人には少し警戒します。酔っ払いとか、変な人も多いから。
それにしてもこの霧だからやはりフィレンツェからは飛べないな、と。

現に先週の木曜日に日本から友人のお母さんがやって来たのですが、
お母さんの乗っていたドイツからフィレンツェに来る便がフィレンツェで降りられなくてBolognaに連れていかれたと聞いたばかりだったんですよね。 
今年は霧多いですからねぇ…

バスはFortezza da Bassoの脇から出るんですけど、
1つやられたのは、駅の16番線通路を通り抜けて行くのが一番近いのですが、テロ以降なのかなんなのか、今駅の構内が夜中は閉まっているようです。
おおおお、ちょっと焦った。
少し早めに出て良かったし、バス停がどこだか知ってて良かった。
速足で行くと、バスは既に来ていて、結構、と言っても10人は乗ってなかったかなぁ、乗っていました。
バスも数年前に利用したときは大きめのバンだったのに、今はそれより大きくなっていました。
帰りの便が最終便で私一人しか乗ってなかったので、運転手さんとお話してたところによると、Bologna空港からだけではなく、Firenzeに行く電車がなくなった人などが、駅から空港にやってきてこのバスで向かうという人などもいるとのことです。
運転手さん曰く「今はネットでいくらでも探せるから」とのこと。
でも乗客一人って割が合わないのでは?
かと言ってなくなって欲しくないです、個人的には。

何の問題もなく時間通りのフライト
Bologanの待合室はWifiフリーだし、電源取れるスペースも有って快適です。

行きは少し空席がありました。
ちなみに23日の帰り便はデュッセルドルフ→フランクフルトもフランクフルト→ボローニャも満席でした。
飛行機が満席だったの久しぶり。

発った時は暗かったのに、飛んでるうちに朝日が出てきました。
途中「今Dolomiti辺りのきれいな景色が眼下に見られます」と機長からアナウンスが有りました。 
時刻通り8時半にはフランクフルトに到着。
いきなり空港の外に出たのにちょっと驚いた。

フランクフルトと言えば…悪夢がよみがえります。
5年前、同じ時期にベルリンに行った帰り大雪のためフランクフルトで3日間足止め。
揚句電車でフィレンツェに帰ることになった…と。
だから今でもなんとなくドイツにはトラウマが。
3日目、帰れないと分かった時さすがに泣いたからねぇ…
でもこの時から私、この先一人でどこへでも行ける、って思ったんだった。

それにしてもまたこの時期?
ええ、この時期ドイツに行くのはリスク高いなぁ、とは思ったのですよ。
でもこの時期に行かないとクリスマスマーケットは見られないですからね。
ということで、リベンジ!トラウマ解消、ということだったんですよ…って言い過ぎかな?
まぁ前回は空港とホテルを往復しただけで、フランクフルト何も見られなかったんですけどね。

空港を出て、この日は電車での移動が結構あるので、一日券、それも空港からだし、郊外に行くのでSバーンの短距離ではなく、ちょっと長めの8.85€の券を買おうと。
機械にはイタリア語の表記も有ったので問題はなかったのですが、なんとカードが使えない。
色々調べていた時、ドイツの券売機では外国のクレジットカードが使えないことが多々あるとは聞いていたのですが早速きました。
この点ではイタリアの方が使いだっていいかな。
現金も大きいお札は使えないので注意が必要です。
結局現金で購入し、さて電車はどこかなぁ?と思ってきょろきょろしていたら、
なんと親切な男性がやってきて「どこ行くの?」と
イタリアではまず見られない光景なのでちょっと驚きました。

私がいたホームの隣から5分間隔で出ているよと教えてくれたのでそちらへ移動。

たまたまこのあと行くOffenbach行きだったので、助かりました。
中央駅までは15分位だったかな?
とにかくアッという間に到着しました。 

この写真だと分からないけど、霧が濃くて、太陽が見えていました。
ようやく朝日が出て来た時間なんですよね。

駅前のホテルに行くと運よくアーリーチェツクできたので、部屋に荷物を降ろして出発進行!
この旅の一番の目的でもあるOffenbachの皮革博物館(Ledermuseum)へ向かいます…がその前に

駅の構内にもクリスマスマーケットが出ていました。
そして10時頃だったんですよね、既にお腹空いてしまったので

一回目のソーセージタイム。
駅の売店なのに美味しいのなんの。
でも食べ方がいまいちよく分からない。
どういう風に食べればお上品に食べられるんでしょうかね?

腹ごしらえも済ませてレッツゴー!
電車で15分、歩いて10分位で目的の皮革博物館に着きました。

日曜日ということと、この辺りは住宅街ということも有るのか、人が全然いません。
本当にやってるの?と思いながら中に入りました。
入り口に暇を持て余しているおじいさんがいました。

人気がないなぁ…実際私が回っている間、お客さんは私一人でした。
一番初めの展示室に入ったところで違うおじさんがやってきて、展示の説明をしてくれました。
いや、展示の説明というより、革が光に弱いので、室内のライトが手動かセンサーになっています、と言われただけ。
それくらいの英語は理解できます。良かった、良かった。

ここには当然金唐革を見に来たんです。
Offenbachはフィレンツェのような皮革製品の町として有名で、この博物館には世界中から集められた比較に関する資料や製品が展示されている。
いやいや、確かに展示されていましたよ。
しかし…これねぇ、目的なくぶらっと来る博物館ではなかったです。
とにかく量は多いんだけど…誰もいないし、暗いし、剥製とか怖い
更に唯一参考にしている日本の金唐革の本にここが所蔵している金唐革が結構有ったので色々見られるかなぁ~と思ってきたのに、思ったより展示されてなかったんだよね。
まぁ、色々勉強にはなったんですけどね。
館内に私一人、ということで気兼ねなくじっくり見学ができたのは確かですが。 

なんだかんだ言いながらここを出たのは12時過ぎていて(2時間弱いました)、この日は唯一レストランで食事をしたんです。
何でなんですかね…時間に余裕を持って計画しているはずなのに、いつも時間が足りなくなってバタバタしています。
今回もすごいことになりましたからねぇ… 

フランクフルトと言えばApfelwein、リンゴのお酒。
これを飲まねば、ということで向かったのがこちら

Atschel Apfelweingaststatte

結構混んでいたのですが、入り口脇の席に腰を押し付けた。
ちょっと気になったのは、私のとなり中国人。
更に私が食べている間に入って来た中国人カップルを私と相席させようとしたんです。
幸い向こうが避けてくれて別のテーブルに行ってくれたんですけど。

これって差別?
アジア人は入り口そばの席でいいやって?
いやいや、そんなことあまり考えたくないんですが… さすがに中国人と並びではなく、対面の相席は。
いや、中国人だから、っていうことではなくて、ですよ。
だって、丁度私の目に入るところに座っていたけど、食べ方が下品。
国籍どうのではなく、美味しくなさそうに食事をする人のそばには座りたくないだけなんです。
お里が知れるってやつですね。私も気を付けないと。

このピッチャーも確かフランクフルトの伝統的なものだったよね。

これがリンゴ酒
正直あまり美味しいものではないなぁ…と。ごめんなさい。
だって、なんか味が中途半端なんだもん。

くるみ割り人形が飾られているのもこの時期ならでは。
かわいいわぁ

そしてこれも伝統的なカツレツ。
オーストリアやスイスでもカツレツ食べるのね。
ミラノもその影響なのかしらん?
Schnitzel mit gruene Sosse、シュニッツェルとハーブソース
写真では分かりにくいですが、2枚あったんです。
食べましたけど、すごい量。
この緑のソースが美味しかった。
マヨネーズにクレソン、パセリ、チャイブ(何それ?)などの7種類のハーブを混ぜたソースなんですと。
同じグリーンソースでもフィレンツェのソースとは全然違うのね。

あ~お腹いっぱい。
ちなみにここはカード使用不可。現金のみで、予約した方がいいようです。
ということで向かったのは

川の方。

こちらのStadelmuseum(シュテーデル美術館)
ここには2枚のフェルメールも有るし、イタリア美術も結構ありました。

大好きなGiovani Bellini が有った。
でも所蔵しているはずのCrivelliの作品がなかった。
この美術館、フェルメールやBotticelliなど重要な作品は写真不可表示が付いていますが、それ以外は撮影OKです。 
地上2フロアー、地下1フロアーの3フロアーでとにかく広い。
3階が17世紀まで、

2階が印象派など、地下に現代アート。

とにかく作品数が多くて、広くて、地下の現代アートはほとんど素通りでした。
2階にはたいてい一度は見たことがあるゲーテの横たわる肖像画が入り口でお出迎えしていました。

そうそう、ここでMuseumsufer ticketという32の美術館に入れるチケットを買いました。
ドイツの良いところは、イタリアの学生証でも、年齢関係なく学割が使えます。
ということで通常18ユーロのこのチケット、10ユーロで購入できました。
普通の料金でも2カ所以上の美術館、博物館に行くなら買った方がお得です。
結局私は2カ所しか行かなかったんですけど。(皮革博物館は郊外のため入っていません)

ここを出たのが16時ごろ
どうしてももう一軒行きたい博物館が有ったので、先を急ぎます。
既に2万歩超えてましたね。
更に予想以上に暖かくて、厚手のブーツと厚いダウンが辛い…
雪の心配はなかったものの、この厚着がかなりきつかったですねぇ。

まだ何とか明るいです。

街ですね。
 
駆け足で(気持ちだけ)訪れたのがここ。
ホーンテットマンションみたい…

Liebighaus-Skulpturensammlungという彫刻博物館です。 
ローマ時代からの彫刻が展示されていて、全然気が付かず、普通に写真撮ってたら、「禁止」と注意されてしまいました。

ここから橋を渡って一度ホテルに戻ります。
というのもこの日は20時からオペラ、”ヘンゼルとグレーテル”を見に行ったんです。
寝るかなぁ…とは思ったんですけどね。

橋の上から夜警が見えました。
ということで続きは次回。 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Crivelli の行方 (情報ま。)
2015-12-27 15:32:35
Francoforte からおかえりなさい。
今回は大きなトラブルもなかったようで、良かったですねぇ
シュテーデル美術館、Crivelli なくて残念でしたね。
で、その Crivelli はどうやらボストンに行ってるようですよ~
ボストンで Crivelli 展開催中ですって!
http://crivelli.gardnermuseum.org/

なんとなくずっと避けてきたメリケン国。。。(英語話せないし)
年明けに思いきって行ってこようか、考え中です。
返信する
むむむ (fontana)
2015-12-27 18:29:54
情報ま。さん
ご心配ありがとう~今回は特に何も有りませんでした。(帰りフランクフルトに足止めかと焦ったけど)とにかく暑くて…
もう1つ残念だったのは”非常口さん”が見られなかったことです。なんでいっつもこう時間がないんだろう???

ところで、何~!!さすが情報ま。さんボストンだぁ~
ということで早速調べちゃったんです。しかし、初めて気が付いたけどここからNYって結構時間かかるのね、てっきり5,6時間かと思ってた。(^▽^;)10時間以上かかるし、料金も日本行き並みだし。来月26日までだもんねぇ…ということでボストンには行けないな。あ~残念。
アメリカ国内の作品が多いみたいだから気にはなるなぁ。行ったら行ったで見たいところはいっぱいあるし。メトロポリタンも20年くらい前に行ったけど、あの頃は全然知識もなかったし(今だってどうなの?という感じだけど)時差ボケでほとんど覚えてないし…いつかまたゆっくり行きたいとは思っていたけどね。それに来月はロンドンに行こうと思っているので…ロンドンから作品が行ってないか調べないと。
いつもありがとう!!
返信する

コメントを投稿