ご無沙汰しているうちに、大分秋らしくなって来ましたねぇ…と言いながら本日も30度近く有りますが。
あ~もう、いつになったら涼しくなるんだかぁ…
さて、昨日夕刊を見ていて思わず「マジっ!?」と口走ってしまいました。
なんと、Cimabue(チマブーエ)の作品が、フランスで発見されたとか。
それも台所から…
参考:朝日デジタル
こういう「発見」系って眉唾ものが多いので、あまり信用はしていませんが、もし本物なら是非公の機関が落札してくれればいいなぁ、と勝手なことを考えてしまいます。
Cimabue(チマブーエ)と言えば、13世紀イタリアゴシックの偉大な画家の1人。
羊飼いをしながら、石に絵を描いていたGiotto(ジョット)を見て、その才能を見出したのに、後にダンテに画家と言えばチマブーエと言われて来たが、その師匠をジョットは追い越してしまったと書かれてしまう、ちょっとかわいそうな人。
現存する作品は少なく、分からない部分が多い画家なので、もしこれが本物なら、貴重な発見になることでしょう。
彼の作品で最も有名なのはこれかな?
今年フィレンツェに行った時、久しぶりにSanta Croce(サンタ・クローチェ)教会に行ったのですが、場所が美術館から聖具室に移動されていましたが、1966年11月4日、フィレンツェを襲った大洪水の被害に遭った痛々しい「キリスト磔刑」
こうして自然災害の脅威を今でも静かに訪れる人たちに物語っています。
台風15号の影響で、最近非常に興味のある、千葉の寺々に残っている彫刻などが被害に遭っていないことを祈りながら。
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英紙 The Guardianの記事だと
老婦人が家を売りたいということで、家財の再評価をしてもらう段階で気がついたみたいですね。
これがチマブエかどうかは、当方よりfontana様のほうが、わかるとおもいます。当方にはシエナの絵かフィレンチェの絵かの区別すらわかりませんから。
いずれにせよ、小さいものですから、13-14世紀のマエスタのような祭壇画の一部、なんだろうとは思いますし、フランスでもスペインでもないイタリアなんだろうなあ、、ぐらいはなんとか、、
おそらく、ナポレオン戦争時代とその後の荒廃時代に多量のイタリア絵画がフランスに流入した形跡がありますから、その名残じゃないかと思います。
コメントありがとうございます。
実物を見ないと何とも言えませんが、一応赤外線調査なども行われたそうです。
その結果、どうやら8枚組でロンドン、ナショナルギャラリーの「マエスタ」とNY、フリックコレクションの「キリスト磔刑」の現存する2枚と同じ多翼祭壇画の1枚という見解が上がっているようです。
イタリア語の記事を読むと、有名な美術史家Vittorio Sgarbiなどは、是非イタリアが国として購入するべきだなどと言っている一方で、今回調査に当たったフランス人専門家のEric Turquiは、2016年「ホロフェルネスの首を斬るユディト」をカラヴァッジョが描いた同作品の2枚目と鑑定し、一躍その名が有名になった人だそうです。ただ、結局この作品は今年ルーブルが1億円での購入を断り、オークションにかけられ、アメリカのコレクターが買ったようです。もし本物ならルーブルが1億という安値での購入を断るはずがないですよね。またどの時代が専門?と素人でも突っ込みたくなります。そんなこんなでイタリア人はかなり懐疑的な感じです。
2000年 Sotheby'sの Rupert Charlton-Jonesが Benacre Hall in Suffolkで発見。
相続税物納として、国家に
London NG 2000
https://www.nationalgallery.org.uk/paintings/cimabue-the-virgin-and-child-with-two-angels
Frickのものは、1950年 購入ですので、フリック死後のものですね。
https://collections.frick.org/objects/380/the-flagellation-of-christ