イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

昔、昔という名のお店ーSemel

2014年09月29日 22時01分13秒 | イタリア・食

びっくりした。
なぜか昨日書いたこの記事アップされてなかった・・・なぜ???
かろうじて、残っていたから良かったけど、どうなってんだ???

ということで昨日の話。
今日もまた待たされた。
学費を払うために銀行へ行って30分以上、通学証明書をもらうために大学の事務で1時間半。
当然これで午前中は終了。
それでも今日中に用事が済んだだけでも良し、と思ってしまうイタリアずれした私です。

さて、先週のことですが、試験のあと、日本からやって来た知り合いと久しぶりに外食三昧。
いや~どこもおいしかった。
いやいや、お客さんを案内するのにまずいところへなんか行きませんよね。
試験前は時間もないし、何より面倒なので、買い物にも行かず、毎日のように病人でもないのにPasta bianca(白いパスタということなんだけど、これパスタにオリーブオイルとチーズをかけるだけ、というイタリア人の病人食の定番)を毎日食べていたので・・・

その中でも異色がここ。
ここはそのお客さんが日本で聞いてきた私の知らないお店でした。
既にFirenzeにすみ始めて8年目に突入しましたが、今まで聞いたこともなかった。
でも店の存在は気にはなっていたんです、一体何の店なんだろう?って


知り合いがFirenzeに住んでいたことがあるという人から聞いてきたのがここ。
「ロバのパニーノを食べるように言われたんです」と
ロバ???
ロバの肉、食べるの?
聞いたことないけど・・・
しかし気になって調べたら、ブログに書いている人が結構いた。
ふ~んロバの肉ね。おいしいのかしらん?

という単純な興味から彼らと一緒にやって来ました。
場所はSant'Ambrogio(サンタンブロージョ)の市場の前
この立地だからロバ肉なんか手に入るんでしょうね。

Ciuco al radicchio con olive(ロバ肉のチコリ煮とオリーブ)
ロバだからてっきりasinoかと思ったんだよね。
どんな違いがあるのかは知りません・・・だったら調べろってね。
ふむふむ、同義語だってさ。
じゃあなんで分けるんだよ・・・紛らわしいし、覚えるの大変じゃん。
まぁ覚えていたら次回お店で聞いてみましょう、そうしましょう。

かなり期待して行ったのに、この日は残念ながらこのロバ肉、有りませんでした。

定番メニューとその日のメニュー合わせて6,7種類。
あっ、今気が付いたけどaringaはニシンだったね、ふ~ん燻製ニシンにペコリーノチーズとトマトか。
あっ、突然思い出したけど、この前日初めてfinocchio(フェンネル)のGelatoを食べたんだった。
これが予想以上においしかったのよねぇ。
そして私はこの日のメニューで日本語に訳せない(とお店のおじさんに言われた)このTaccole al tonnoにしてみました。
taccolaが豆だということは説明してくれました。
もちろん実物見れば何か分かりましたけど・・・
でもおじさんTaccoleは辞書に載ってたし、日本にもありますよ。

サヤインゲンでした。と言ってもこっちのはでかいのよね。
それとツナ
ピリ辛でこれおいしい。
パニーノは割りと小さめ。
2個食べたら多いけど(普通の日本人女性にはね)1個だとちょっと物足りないかも。
私たちはこの後魚を食べに行ったんですけどね・・・

「Semelってどういう意味?」
と丁度居合わせたお客のお姉さんが店主と思われるおじさんに聞いていました。
「ラテン語でC'era una voltaだよ」
「ふ~ん私ラテン語勉強してないから知らなかったわ」と・・・私は勉強せんとなぁ

C'era una voltaとは日本語で言うなら「むかしむかし」
そう、物語の始まりに必ず出てくるフレーズです。
それを聞いたらお店のコンセプトがよく分かった気がします。

パニーノは一律4€、ワインは1€(お水も1€だ)
席は5個くらいの椅子にカウンターの小さいのがあるけど基本は立ち食い。

何年経ってもこの街で知らないことってなくならないもんだね。
だからこそ楽しいわけですけどね。

Semel
Piazza Ghiberti 44
11:30 - 15:30
市場がお休みの日曜、祭日はお休み。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿