イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

長崎銘菓の「クルス」をお土産に

2018年07月15日 16時31分59秒 | 日本・食

連日暑い日が続いておりますが、皆様体調など崩されていませんか?
どうぞくれぐれもご自愛くださいませ。
さて、この暑さ、いくら部屋は冷房が効いていても、なんとなく頭が働かないのです。
でも、色々と忘れないうちにアップした方が良いことが有りますよね。
ということで今日は軽めにお土産の話でお茶を濁してしまいましょう。

実際に購入したお土産の話の前に、長崎旅行での一番の心残りはこれを買い忘れたこと。


長崎県美術館開館10周年記念で作られたBISCUI10というビスケット。
“長崎ことはじめ”にまつわる10のものごとを型にとり、ゆっくりと焼きあげ、長崎の海水塩をアクセントに仕上げた手づくりのビスケットです。”(引用:長崎県美術館)
デザインを手がけた川路あずささんのサイトを見るとこれがいかに素敵かよくわかります。
ガイドブックにも出てて、これは買おうと思っていたのに、すっかり忘れてた…残念。

かすてらは賞味期限が短いので、他に何かないかなぁと見ていた時に目に止まったのは、このすてきなパッケージ

これかわいい!!パケ買い。
そしてこれ

クルスとはポルトガル語で「十字架」のこと。だから中身にも

十字架。
この十字架は、島原の乱の指導者天草四郎の刀の鍔(つば)の模様がモチーフになっているそうで、「花十字」と呼ばれ、後に隠れキリシタンが使用し、キリシタン墓碑にも描かれている十字架なんだそうです。
ということで今回の旅にはぴったりのお土産でした。

抹茶の方はあげてしまったので食べられなかったのですが、この「外海ゆうこうクルス」は1枚残って、食べることができました。(残念なことに同封されている「ゆうこう」の物語が描かれた絵本は見られませんでした。お土産だから仕方がない…)
「ゆうこう」とは長崎特産の柑橘で、外海あたりで作られているそうで、このクッキーはどうやら昨年できたばかり!
誕生秘話がこちらの長崎放送のブログに出ていました。
生地はちょっと固め。なぜ固いのかというとこれクッキーではないんですよね。
ほんのりとすっぱい感じがしておいしかったです。

「Cruz クルス」のは元々昭和7年雲仙の登山口に開業した「豊田商店」という今でいうところのスーパーでした。
その店先では小浜名物の湯せんべいも販売していました。
湯せんべいとは、小麦粉を温泉で合わせたもので、この湯せんべいの作り方を生かし独自のお菓子を作りたいという思いから生まれたのが、チョコレートにジンジャーを加えせんべいで挟んだ「クルス」でした。
(参考:http://www.e-cruz.net/shopbrand/001/O/)

クルスが出来たのは、東京オリンピックが開催された昭和39年。50年以上の歴史を持っています。

このイラストは鈴木信太郎さんのもので、彼が長崎を訪れた時に描かれたものなんだそうです。

明治28年(1895年)生まれの鈴木信太郎は、幼い頃に病気で身体が不自由になり、終生杖や車椅子を必要とする生活を余儀なくされました。しかし、奈良、長崎、北海道、伊豆など全国各地を歩き回り、椅子に腰掛けたり、地面に座りながら制作を行い、生涯を通じて多くの風景画を生み出したそうです。平成元年(1989年)93歳で亡くなりました。そごう美術館が多数の作品を所蔵しているらしく、そごう美術館開館30周年と鈴木信太郎生誕120周年を記念して、2015年に横浜そごうで大きな回顧展が開かれていたようですが、残念ながら知りませんでした…


サインの「す.」がまた何ともいえないですわ!!
都内でもお菓子屋さんやお寿司屋さんなど、鈴木さんのデザインを使っているお店は多数あるようですが、どれもかわいいですね。



元祖はホワイトチョコレート。
コーヒー味は、坂本龍馬が長崎を訪れ、グラバー邸でコーヒーを飲んだということで(正式な記録はない)、2010年NHKの大河ドラマ「龍馬伝」に便乗して作られたという珈琲チョコレート、いちご&ホワイトチョコレート、そして私も買った抹茶、ゆうこうと色々な味が試せるこのセットなどがおすすめですかね。
長崎空港やお土産屋さんで買えますが、ネット販売もしています。

クルス オフィシャルサイト



最新の画像もっと見る

コメントを投稿