イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

今年も初詣は

2016年01月01日 21時12分10秒 | イタリア・生活

明けましておめでとうございます。
今年も皆様よろしくお願いいたします。

さて、イタリアで唯一嫌いなのが大晦日の夜。
基本的にどんちゃん騒ぎがあまり好きではない上、イタリア人の行動があまりにも危険なため、大晦日の夜と言いますか年明け後は極力家から出ないことに出ています。
フィレンツェの中心の中心に住んでいるからこその悩みです。
でもさすがに今年はかなり規制されていたようで、
花火というより爆竹ですね、これを人に向かってわざと投げてきたり(中国人と思われて投げつけられます)
空びんを投げてきたりするんです。
酔っ払いだから仕方がないと言えば仕方がないですが、年末何故かあちこちで「中国人」「中国人」と言われ嫌な思いをしたので、自分の身の安全を考えても外出は控えました。

向かえて新年。
昨年もそうでしたが、1月とは思えない暖かさ。
ということで、やめようかなぁと何度も思ったのですが、昨年同様初詣に出かけました。 
今年はできることはやる、見れるものは見る、で行こうと思うのと
深刻な運動不足を今年は何とかせねば、ということで、San Miniato al Monteへ行きました。
 
バラ園のモニュメント。
右の木刈らないからもうこの枠にはDuomoは納まりません。
残念。 
息を切らせながらミケランジェロ広場に到着

素晴らしいですね。
新年早々この景色

今年も良いこそありそ~って現金な私です。

San Miniato al Monteへ

ここで再度息が切れます。
やっぱりこの運動不足何とかしないとなぁ…

去年12月26日には来なかったので、サイトにはガイドツアーは3時半からと書いて有ったのですが
去年は3時からだったので、一応3時前に到着。 
とりあえず中に入ります

いきなりですが、今回のツアーの終了後神父様に質問した人がいます。
なんで説教壇の福音者のシンボルは3つしかないのか?
LucaのシンボルBue(牛)がいないんです。
 神父さん個人の意見ではこの説教壇が出来たころLucaの福音書は使われていなかったのではないか、と。
「(本が)存在していても、使用されないのは存在しないのと同じ」と言っていました。
また今回初めて知ったのですが、この説教壇ってロマネスクの時代は必ず北に向いているそうです。
というのも当時北は未知の世界、暗黒の世界で、そこに向かって、そこにいる未知の人々と対話をするため北向きになっているんだそうです。

毎年来るのは、1度では全て記憶できないし、毎年何かしら新しい発見があるから。
このPadre Bernardo(ベルナルド神父)は本当にお話が上手。
今回も聖職者だから真面目な話をしなくてはいけないことは分かっていながらも、色々なアイロニーや付属の売店に売られているお菓子の宣伝などを交えながら楽しくお話されていました。

丁度この時間一筋の光が差し込んでいました。
この教会は東向きなので、朝はファサードから朝日が差し込みます。
中央の身廊の12星座かに座には夏至の日 

このかに座の上ピッタリに光の筋が当たるようになっています。
すごいですね~
ちなみにこの教会2018年に1000歳を迎えます。
ということで盛大な儀式が有るようですが、私はその頃はもう…
これって、結構他の教会にも有るんですよね。
Santa Maria Novellaにも同じようなものがあったはずだし、Romaの駅のそばSanta Maria degli Angeliにもあったはず… 

で、夏至ではない今日はと言いますと

 Cappella del Cardinale del Portogallo(ポルトガッロ枢機卿の礼拝堂)の方へ
この礼拝堂にはAntonio e Piero del Pollaioloの祭壇画がありますが

なんとその前に立っていた観光客の(信者かな?)のリュックに当たっていました。
これもミラクルかしら?

ここは本当に落ち着く教会です。
しかし、中は寒いので外に出ます。
ドイツの教会はどこも暖房入っていて暖かかったなぁ…

結局1時間くらい待つことに。
最初は太陽に下だったのに、次第に日がかげり3時半ころには陰に。
こうなるとさすがに寒い。
しかし10分過ぎても神父様は現れず…
あ~どうなってんの?と思い始めたらいきなり
 
2階の窓から現れました。
このシチュエーション、去年は「年に一度法王の気持ちが味わえる」と言っていましたが
今年はそれはなかったですが、やはりお好きらしい。
すぐ降りますと言っていたのに、この後も5分位あったかな…

到着。
今年は教会の入り口でお話しされたので、私の陣取った位置から近かった。

と言ってもすごい人。
 
「後ろに転んでお墓行きにならないでくださいね。お墓もう満員ですから」とのっけから冗談言っていました。

ファサードには2つの目と口があります。
人の顔のようです。
神父様は「中世の時代既に顔文字が有った」とおっしゃっていましたが。
この顔は神の顔。この顔が私たちの人間の事をいつも見ている、ということなんですって。
30分位ファサードの説明をしたあと、さすがに凍ってきましたよ~と思っていたら今度は中です。

私は席がなくて立っていました。
結局終わったのは5時15分位でした。

外に出たら

もう真っ暗。
早く日が長くならないかなぁ…って明日は雨、でいよいよ寒くなるらしい。

San Miniatoを後に
あっ、何もお願いしてこなかった…ってするものなのかしらん?
一応

ミケランジェロ広場に寄りますよ。
ここもすごい人だなぁ…

霧も出てないし、きれいだわ~

自撮りばかり
 


ツリーを下から。



ちょっと小さすぎますかね?
 
これくらいで

San Nicoloの門もライトアップされていました。

こうして帰路についたのでした。

皆さんのご多幸をフィレンツェよりお祈りしています。 おおお、さぶっ。



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2 コメント

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おめでとう (Leslie)
2016-01-02 17:04:36
今年はいよいよ卒業ですね。オランダ、ドイツの楽しい旅のお話しありがとう。それにしてもハードなスリル満点の旅ですね。3473San Miniato del monteの中央身廊の夏12星座の夏至のお話し、知りませんでした。20年ほど前にそこでそのペンダントを求め、今私の首に下がってます。うれしい。
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おめでとうございます (fontana)
2016-01-02 20:22:55
Leslieさん
おめでとうございます。
ホント、ようやく卒業です。(まだ卒論出来上がっていない上にちょっと行き詰まっていますが)
そうですね、友人曰くやはり旅行運がいいのかもしれません。(笑)まだ書けていないのですが、他にも色々ありましたので、お楽しみに…って書かないといけないですね。
健康で幸せいっぱいの一年になりますように。今年も何卒よろしくお願いいたします。
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