基本友達と食事をする時はイタリアンは避けてます。
良くないとは思うのですが、現地とどうしても比べてしまうから。
家族や友人たちもそれを知っているので、こちらが「今日はイタリアンにしよう!」「ここに行きたい!」と言わない限り誘ってきません。
それが、ここのところパスタのことを調べたりしていて、なんとなくイタリアンモードに。
更に、「銀座でランチ」だったので、色々探していたんです。
丁度、先日「孤独のグルメ」が銀座だったので期待したのですが、ちょっと女子(おばさんだけどね)2人には無理そうなおみせだったので、何軒か候補をあげておきました。
1軒目は山形物産館の7階の和食だったのですが、エレベーター降りてびっくり、どう見てもやる気なし。
11時から開店って書いてあるのに、12時でまだ椅子が上がってました。
「こりゃだめだっ」、ってことで、第2候補のイタリアンへ
しっかり写真ボケてますけど…
こちらヴェネツィアのバーカロ風…にしては小ぎれいですけどね。
メニューを見ると、気になるものばかり。
更にこの銀座でサラダ、パスタにコーヒーついて税込み1000円と抜群にコスパが良い。
ということで、入店。
この辺りで働いていると思しき素敵なお姉さんやスーツのサラリーマンが7、8割。
残りは平日銀座でお買い物~の素敵なマダム。うちらは…田舎から出て来た観光客?(笑)
メニューを見てびっくり!!
この「鶏レバー」が食べたかった。
それから、おとといの「イカ墨パスタ」の話で書いたけど、イカ墨のパスタが生まれたのは「これは多分それまで食べ続けていたアンチョビ、イワシ、玉ねぎのソースに飽きたせいでは?」のこのパスタがメニューに有るじゃないですか!!
という話を友達にしたら、友達がこのパスタに。
お昼休み中の人が多いからでしょう、料理が出てくるのも早い。
まずサラダが運ばれてきたのですが、その大きさにびっくり。
だいたいランチのサラダって、小皿なのに、普通の大きなお皿。
更に葉っぱの種類も豊富。うまっ。
そして来ましたよ~、正直もう少し時間空けてもらえると嬉しいなぁというタイミングで。
この手前が鶏レバー。
"peverada"はヴェネツィアの伝統的なソースで、もともと貴族たちが狩りで仕留めた獲物、野兎(lepre)やキジに付けていたソース。農民は狩りが禁止されていたため、ウサギ(coniglio)やホロホロチョウのオーブン焼きにかけていたらしいです。
肉に内臓のソースって結構重そうだけど…
このソース、胡椒が重要らしい。
peara(pearà)とかその他の胡椒の効いたソースなどはみなこの中世ロンゴバルド時代のソースが起源らしい。
(pera:パン粉、牛肉と鶏肉、牛骨髄と黒胡で作られた伝統的なヴェローナのソース)
567年、ランゴバルド王国のアルボイーノ王はパンノニアのゲピド族を虐殺し、ゲピド王クニムンドの頭蓋骨で杯を作って祝った。そして更にクニムンドの娘ロザムンダ(Rosmunda)を妻とし、父であるクニムンドの髑髏杯を与えた。
髑髏杯…織田信長もやってたよねぇ。
ロザムンダはその後、ショックで食欲を失ってしまった。
しかし王宮の料理人が胡椒の効いたソースを作ったところ、ようやく彼女の食欲も回復した。
この胡椒のソースが各地に広がり、その土地土地のバリエーションで進化し、今に至るらしい。
胡椒は貴重品だったから、当然この胡椒が聞いたソースを食べられていたのは貴族のみってことだけど。
参考:http://www.albacio.it:81/index.php/salsa-peverada/
奥の皿はヴェネツィアのパスタBigoli(ビーゴリ)
個人的にはもうすこし太いのがビーゴリだと思っていたけど。
美味しかったか友達に確認するの忘れたけど、「また来たい」と言っていたから美味しかったのだろう。
いやいや、ホントに満足満足。
1つ気になったのは、店員さんがちょっと注意力足りないかなぁ…
とっくに食べ終わっていた私たちに「パスタお待たせしました」と持って来たり、「飲み物まだですか?」と言ってるOLさん(懐かしいなぁ)に間違えた飲み物を運んでいたし。
強いてマイナス点をあげるならそこかな。
これにコーヒーも付いてた。
Lavazza。
まさかエスプレッソのお湯割りじゃないよねぇ…
普通のおいしいコーヒーでした。
ちょっと検索していたら、ヴェネツィアに同名のお店発見。
もらってきた名刺の同じ絵が出ていたので、ここの系列店なのか、関係のあるお店でしょう。
Osteria Barababao
CAMPO SAN GIOVANNI CRISOSTOMO
CANNAREGIO 5835
VENEZIA
TEL. +39 041 458 9182
行ったことないので、次回ヴェネツィアに行く時に行って見たいと思います。
銀座のお店は
Osteria Barababao 銀座
銀座2‐6‐5 銀座トレシャス9階
03-3535-7722
月ー金:11:30~15:30(L.O 14:30)、17:30~23:00(L.O 21:30)
土日祝日:11:30~23:00(L.O 21:30)
次回は是非、バーカロみたいに20種類以上の前菜が出ている夜に行ってみたいと思います。
夜は本場のように、立ち飲みも出来るようです。
私はきょう、ベッリーニ作曲のオペラ"カプーティとモンテッキ"を見てきました。関西のオペラと言ってもいい地元密着のオペラでした。
東京はイタリア以外で世界で一番イタリア料理店の多い都市だそうです。おととし大阪に行った時は、友人が安くて美味しいお店に連れて行ってくれて、さすが「食の街」と思いました。
私も「偶然」が一番好きです。最近は多くの人が「食べログ」頼りで、何気なくお店に入る人も少なくなっているようで、寂しいですね。
ベッリーニは「清教徒」をロンドンで観ました。上演中に、セットの壁(ベニヤ板?)をうまく機械が持ち上げることが出来ず、落下したのには驚きました。幸いけが人もなかったし、オペラが止まることもなかったのですが…