ご無沙汰しております。
大雪大被害の東海岸から全く被害なく、月曜日の昼過ぎにフィレンツェに戻りました。
今回の旅行に関して一言で言うなら「ラッキー」、友人が言うように旅行運絶頂でした。
というのも皆さんご存知の通り、ワシントン、ニューヨークを大雪が襲い大被害が出たまさにその時私もその渦中にどっぷり浸かっていた…はずなんですが
雪雲がやって来た時は既にボストンへ。
ボストンは全く雪雲がかかってなかったんですね。
更にロンドンから(?)の温暖気圧のお陰で、雪は降ったものの翌朝はピーかん。
この旅で傘を使った(雪の時は皆さん結構傘さしませんね)の初日と最後の日の前日の夜のみ。
他の日はマイナス6度にもなってなかったと思います。
フィレンツェより暖かかったんだから…
唯一問題と言えば…言おうか、黙っていようか
この話を聞いた人はみんな驚いていましたよ。
なんと旅行中膀胱炎を発病。
抗生物質なんか持って行かなかったんで…文字通り痛い目にあいました。
ちょっと調べたら抗生物質は処方箋がないと買えないっていうし、
仮に買えても言葉の問題があるし、なんとなくアメリカの薬って怖いし…ということで自然治癒を目指して、大量の水を飲んだりしてみましたが、最後の最後までひどくなることはなかったですが完治することもなかったです。
血尿出るまで行っちゃっていたので、無理ですよね。
幸い行先はずっと美術館でトイレの心配はなかったんですけどね。
まぁ、 戻ってきてすぐ薬飲んで、18時間寝たら一発で直りましたけど。
しかし、1回薬飲んですぐ直るってのもちょっと怖いですよね。
どれだけ薬が強いんだか…治る寸前だったのかな?
でも案の定…蕁麻疹出てるし。
別の問題としてこの膀胱炎、この時期、癖になっているのかもしれないですね。
決して旅行中いきなりなったわけではなく、旅行前から変な予兆が有ったんです。
それが長旅や緊張で悪化した感じですが。
数年前もこの時期帰国した時に内科の先生を驚かせるくらい白血球が増え、何度も電話をもらっていたのに(年末年始で病院がお休みになるのに、悪化する可能性があったから)
安静が必要なのに外出なんかしていて、更に先生を驚かせたという前例があるんですよねぇ。
あの時は、腎臓に来ていて、膀胱は特に問題がなかったので、排尿時(失礼!)の痛みはなかったのですが。
でも腎臓に来てたら熱出たし、と思ったら今回は良かった(良くないけど)と思うことにしましょう。
まぁこの話はさておき、今は元気ですので心配しないでくださいね。
普段から水分をあまり取らない、トイレ行かない、これが特に冬、悪いんだと思います。
気を付けねば。
あともう1つが自分の中学生、いや今どきはたぶん小学生並みの英語力の問題。
これ、もし日本からアメリカに向かう分には問題なかったんだとは思うけど、
ヨーロッパ、アメリカのセキュリティは本当に厳しいです。(その割にヨーロッパ、荷物検査は甘い気がする。それはイタリアから出たからか?)
アメリカ入国時に色々聞かれるのかと思いきや、乗り換えのアムステルダムで質問攻め。
今回はアムステルダムからNY、デルタ航空を使ったのですが、掲示板に一応自分の便のゲートが出ていたんです。
そこへ行くと不思議なカウンターが並んでいました。
前に進むとそこで色々質問。
まずは一般的にどこへ行くのかどこに泊まるのか。
そこで宿泊先の予約証を見せろと言われ(日本語だったからぶつぶつ言われた)
そこから何しに行くんだ、というので美術館を見に行くというと、NYにはどんな美術館が有るのか?とか聞き始め
前後は忘れたけど、フィレンツェに住んでいるという話から、何をしているんだ→学生です→何を勉強しているんだ→美術史です。→美術史?→美術の歴史?美術の歴史ってなんだ?→美術の歴史です→だから具体的に話してみて
え!英語じゃ無理。←これは心の声
だから…→落ち着いて。→すみません、あまり英語が出来ないので→いいから、話して、と。
まぁホントなんでこんなことまで?これは大学の口頭試問か?(言葉が分かる分大学の試験の方がまだ楽)
というくらい入念な質疑応答が有ったんです。
ただでさえ、乗り換え時間が1時間半しかなく、パスポートコントロールが異常に混んでいて(周りにいた日本に帰るツアーの人が何度もアムステルダム通ってるけど、こんなひどいことなかったと言っていたのが聞こえました。)
時間がなかったのにこれ。
で、この質疑応答が終わって初めて自分の乗る飛行機のゲートを教えてもらえます。
というくらい厳重なセキュリティ。
そして私は最後の乗客として呼び出しを受けていました。
まぁそれだけやったので、実際NYに入る時は簡単な質問だけだったんですけどね。
時間短縮化、怪しいものは飛行機に乗るところでブロックということなんでしょうけど、こんな英語もろくに話せない一日本人が、でかいことするわけないのに…
あ~冷や汗かいた。
帰りに関しては、これほどひどいことはありませんでしたが、やはり…
自分の国に帰るわけでも、アメリカに帰るチケットもないということで、ネットでチェツクインはできず。
カウンターでイタリアの滞在許可証を出し、パスポートをコントロールされてようやくチェツクイン。
これ私だけ?と思ったら、搭乗ゲートでたぶんネットでチェツクインしたと思われる人のパスポートを一人一人チェツクしていた上、
実際搭乗する時にもう一度パスポートを機会に通すと、何と念入りな。
その先はアムステルダムでのパスポートチェックは全然問題なかったんですけどね。
日本はその点ではやはりセキュリティーがまだまだ甘いと思います。
いや、それは日本人だからなのかな???
オリンピックも有ることですから、念には念を入れた方がいいと思いますが。
さてさて、今回なぜアメリカに行ったのか、ということは既にお話ししましたが、忘れないうちに少しでも上げておきましょう。
って、おいおいドイツの続きはどうなったんだよ???
おいといて、おいといて…あ~闇に葬られる。
ごほんっ。
まずどうしてもこれについて語りたい。
くそ~大失敗した、の巻。
今回移動日以外、全夜コンサート、オペラ、ミュージカルなどなどが入っていました。
これが膀胱炎の悪化の原因かと…それはいいですが。
で、滞在2日目の夜、念願のメトロポリタンオペラへ。
すごいですねぇ
すみません、このアングル。
実は行きは正面ではなく、脇から入ったんですよ
もう入り口から違うよ~とドキドキしていたんです。
この日は膀胱炎の症状はまだ水面下で、たぶん一番体調良かったと思います。
それにしても日本人多いなぁ。色々なところでオペラ見てますけど、ここまで多いのは初めて。
シャンデリアもきれい。
私は当然上の席なので、上からロビーの様子。
バルコニーだけど、良く見える。価格と視野とまぁ悪くない感じです。
この日はトゥーランドット。
演目しかチェツクしてなかったのですが、なんと舞台装置はイタリアのFranco Zeffirelliでした。
彼の演出は豪華で大胆で、大好き~ということで大感激でした。
しかし、彼もう92歳なんだ。
最近テレビで見ると、ちょっと心配な感じですが、偉大なイタリア人演出家としていつまでも長生きして欲しいものです。
確か昨年彼の作品を集めた資料館が出来たはずです。
休憩中…何か飲もうかとも思ったけど、すごい列ができていたので止めました。
隣に微妙な列ができていて、何かと思ったら、みんなそこで水を飲んでいた(紙コップあり)ので私もそちらを飲みました。
バルコニーの一番前に行ってみたら、結構高くて驚きました。
高所恐怖症の人はご注意を…えっ、私?
レベルの非常に高い演奏でした。
ということで良かった、良かったで終わっていたんですよ、昨日までは。
実は昨日ニューヨークに住んでいたことの有る友人がフィレンツェに仕事で来ていて、この話をしていたんです。
すると彼女から「シャガールありましたよね?」と。
何?シャガール???気が付かなかったぞ~
今回本当に時間がなくて、現地で前日調べて動く、という感じだったので、そんなこと知らなかった…
ということで先ほど調べたんです。
そうこの写真を見れば分かります。
有るじゃんここに。
5枚の窓の左右の端。
その奥にシャガール有るよ。なんと見逃した…とほほ。
これが向かって左
これが右
が~んショックで立ち直れない…
とまぁそんなことが有りました。
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