街全体が美術館に例えられるフィレンツェ。
目的もなく、ぶらぶら歩いているだけでも多くの発見が有る。
以前から気になっていたものが、このコロナ禍で再活用されているというニュースを見た。
これ、「ワインの小窓」である。
この小窓、昔お酒の税金対策のために闇で売られたワインを取引するために使われていたと聞いていた。
記事にはこのように書かれている。
ワインの小窓に関する著書のある学者マッシモ・カスプリーニ(Massimo Casprini)氏(78)によると、小窓はフィレンツェ共和国が終わり、権力の座に返り咲いたメディチ(Medici)家によってつくられた。
有数な政治一族であるメディチ家は、「フィレンツェの大地主たちにオリーブの木とブドウ畑に投資させるため、農業を推奨し…生産物を町で直売する場合は税金を優遇した」
この「小窓」、ペストが流行していた16世紀市民は、この小さな窓から出されるワインを飲んで恐怖を紛らわせていたらしい。
第2次大戦中、多くが破壊され、辛うじて残ったものの中はこんな風になっているものも。
窓は塗りこめられたが、誰が描いたのか…なんとも粋だ。
フィエーゾレ(Fiesole)で採掘された灰色の砂石や石でつくられた独特の窓枠は今でも数多く、フィレンツェ市内、時間のない観光客が行くような場所でも見ることが出来る。
人との接触を控えなければいけない昨今、そんな小窓がこの度再び開かれたという。
トスカーナ州では、267のワインの小窓が再び使われ始めており、うち149がフィレンツェの中心部にあるという。
以前から興味があったので、機会があるごとに写真を撮っていたので、上の写真は私が撮影したもの。
ふと気がついたのだが、この小窓にはちゃんとタイトルがついている。
実はこれ非営利団体の「ブケッテ・デル・ビーノ協会(Le buchette del vino)」が、ワインの小窓の目録を作り、窓に一つ一つ額を付けている。
https://buchettedelvino.org/
協会のHPを見ると、Piemonte(ピエモンテ州)でも「ワインの小窓」が見つかったらしい。
このサイト、まだ頭をちらっと見ただけだが、非常に興味深いので後でゆっくり見てみよう。
さて、一枚目の写真の「小窓」はどこのか、というと。
こちら。
アメリカ大統領(確かブッシュだったかな?)がフィレンツェ空港に臨時着陸してまで食べたと言われるジェラートはこちらのものだった。(私はここのは甘すぎて好きではないが、夏ともなればいかにもアメリカ人と思われる観光客で朝から晩まで行列している)
ここの小窓は、今回のことが有る以前もこんな感じで有効利用されていたのだが、
今はこんなことになっているとか…
写真:https://buchettedelvino.org/
他にも
こんな窓も開いたかな?
あ~出来ることなら、今すぐ飛んで行って、全てをこの目で見たい!ところだが…
日本に夏、一時帰国していてイタリアに戻った友人の話では、イタリアに戻った後、PCR検査も有ったし、2週間の外出制限も日本より厳しかったと言っていたので、まだまだ簡単には行けそうにないなぁ。とほほ。
参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/
4連休最後の9月22日にはオペラ、バレエなどバラエティに富んだコンサートに行ってきました。
海外旅行がそれほど制限なくできるようになるのには、数年かかるような気がします。副作用もなく、奇跡的に抜群の効果があるワクチンか薬が早期にできればいいのですが。
4連休の影響で、10日くらいしたら、感染者が急増しそうな気がします。
古いものを大事にする文化は筋金入りですね。
ぼちぼちとコンサートなども再開されているのはうれしいことですね。やはり生は違いますからね。でも残念ですが、テレビで見る限りこの4連休の人の流れは心配ですよね。
朝晩涼しいを通り越して、肌寒い位になりましたが、彼岸花も見ごろなんですね。イチジク3個100円にはびっくりです。(両親は「イチジクやビワはお金を出して買うものではなかった」と言っていますが。)