誕生日を残りのカレーで済ませた私です
かわいそうに・・・なんて思わないでくださいね。本人の意思ですから。
3月に入って、贅沢が続いていたし、既にBisteccaで先回りお祝いしたし、月カロリー(そんな概念有るのか?)は採算合うのでは?
20代後半、お金が有った時(単に仕事をしていたからということですが)は、馴染みのイタリアンレストランで、5000円くらいのワインを飲んでいたなぁ・・・とちょっと遠い目
しかし、今ならワインに5000円も出せません。
いや、出さなくてもおいしいものがこの国にはいっぱい有るんです!
そう私は先週末、念願の”食い倒れ街道”(個人的なネーミングです)に行ってきたんです
去年11月、TBSの”世界ふしぎ発見”で”美食街道”として紹介されていたとは、友人や家族から聞きましたが、ここはまさに”食い倒れ街道”でした。
友人と訪れたのは
Parmaから乗り継ぎがよければ、電車で30分もかからない小さな街
もちろん乗り継ぎが悪いので1時間くらいはかかりましたが、とりあえず日曜日でも行けます
Busseto(ブッセート)
野うさぎが走っているのが見えるくらいのどかな駅
ここはGiuseppe Verdiのふるさと(生まれたのは郊外)
小さな街の、数少ない見所は
毎年Verdiフェスティバルの行われる、Teatro Verdi(ヴェルディー劇場)
↑Chiesa Collegiata di San Bartolomeo
そしてMuseo verdiano Casa Barezzi
Verdiの風刺画などもあります。
これらの為にわざわざ来たわけではない。
目的はこちら↓
Culatello(クラテッロ)
さて、”世界ふしぎ発見”を見損ねた方のために・・・
Culatello(クラテッロ)とは何ぞや?
”クラテッロ・ディ・ジベッロ (culatello di Zibello) は、DOP指定されたパルマ県特産の豚肉を塩蔵した食品である。豚の太もものつけ根部分の肉を使用しジベッロ周辺で作られる。使用する豚は、エミリア=ロマーニャ州およびロンバルディア州で、別途規定された方法で育てられたものである必要がある。
クラテッロが文献に最初に現れたのは1735年で、豚のモモ肉から作られた。 組合は霧と寒さのあるバッサと呼ばれる10月から2月の期間のみで製造を行うことを決定した。 伝統的な手法に基づいて育てられ成長した豚は、この時期に腿から肉を取り出され、皮をはがれて、脂肪を取られ、骨を抜かれ、フィオケットを分け取り、手で切り揃えられて、これらの作業により独特の「洋梨」形となる。
これらの作業に続いて、十日ほど後には、塩漬けされ、さらに授与と呼ばれる豚の膀胱に塩漬けの肉を詰める作業が行われ、その後の熟成で不規則に拡がった網となる紐で縛る。 クラテッロは冬の霧や夏の蒸し暑さを受けて、本来の味の質を満たし我々の食卓に届くために次の冬まで貯蔵庫で熟成される。
熟成期間は小さい物(3Kg以上)で最低10ヶ月、普通のものの平均は14ヶ月で年間に約13,000個のクラテッロ・ディ・ジベッロDOPが生産される。”<ウィキペディアより>
このCulatelloが作られるのは↓のエリアだけ
以前Parmaのサラミ屋で見たときはキロ100€代なんて代物も普通に売られている。
そしてこの小さな街に、みんなが声をそろえて勧めるお店が有る。
Salamenteria Baratta
via Roma 76
月曜休み、予約したほうがいい。
店の前にはこんなものが置いてあった
何じゃこりゃ?
近くにいたおじさんに聞いてみた(この手はそのおじさんのもの)
「花を入れる花瓶(花樽というべきか?」
周りについているでっかいスプーンで水汲んで入れていたそうだ。
私はてっきりワインを入れておいたのかと思ったよ、っておいおい
これがお店の目印
日曜だったせいか、いつもそうなのかは不明だが、友人が前日、念のため予約の電話を入れたら、2時半まで予約いっぱいと言われてしまった
ということで、空腹を我慢できなくなって、Barでお茶・・・のつもりが
価格崩壊?
Prosecco1杯が2€!?安い
それにしても2時半まで、何もすることが無く、暇で辛かった・・・結局公園で日向ぼっこ。贅沢~でも辛かった。
ようやく店内に入れた・・・
おお~
この店なんと1813年からオープンしてます。
付け出し(?)はこちら↓
から揚げのように見えますが、生ハムを揚げたもの(だと思う)
Come si chiama questo?(なんて名前、これ?)
ワインも土地のもの↓
Lambursco(ランブルスコ)、自分でFrizzante(ガス入り)を頼んだのに、あまりにも泡、泡でびっくり!
このおわんで飲むのがまたおつ
アルコール度数が低く(11%位)甘め。アルコールが苦手な人にもお勧め。
そしてこれ!
Prosciutto misto
ひょえ~、これで二人前
写真ではちょっとこのすごさが分かりにくいのが残念・・・
5種類だったかな???
真ん中がParmiggiano reggiano(パルメザンチーズ)と多分Pecorino(ペコリーノ)
白いのはlardo(豚の脂身)
サラミはCulatelloだそうだ・・・
ちなみにこういう台に載せています。
ちょっと分かりにくいかなぁ???
でも絵になるでしょう、この二人
そう今日のメインCulatelloはこちら↓
う~ん、残念ながら期待しすぎたかな?
ちょっとしょっぱい・・・
結果的にこちらより、生ハムの方がおいしかった
どちらにせよおいしいことに違いはない!
そしてこれについてくるのがこれ↓
パンにつけて食べる。
このミニトマトがピリ辛で絶品
そして最後はなぜか胡桃とピーナッツ
胡桃を割る道具と共に運ばれてきて、自分たちで割る。
ちょっと不便だけど、わざわざ行く価値あり
これで2人で26€!1人2000円以下だよ~
これで充分満足したはずなのに、乗り換え駅のFidenzaからアウトレットに寄ったんだなぁ
駅から送迎バスが出ています。
Fidenza Village
ここはイタリアではなかった・・・
実家のそばの某アウトレットショップかと思った
すごい人。日曜日だから結構混んでいる。
目的はこちら↓
スイスのチョコレート屋、Lindtのジェラート、2.3€
値段もいつもの倍だけど、量もほぼ倍。
週末のみの販売だそうです。
食べてばかり・・・
収穫は特になく、最終の送迎バスに乗って岐路についた
まるでディズニーランドだよ、ここは
イタリアは日本のように、どこでも何でも食べられるわけではない。その土地、土地にそこでしか食べられないもの、その時期にしか食べられないものが未だに溢れている。
食に関してのイタリア人のこだわりは、普通ではない。そこがいいのである。
目から得る栄養も大事だが、やはりお腹を満たさないとね。食に対する飽くことの無い興味をどうしたらいいのかしら???
今回の結果・・・
やはりこのエリアは”食い倒れ街道”でした
ご馳走様でした
Zibelloは小さな街で(地図に出ていなかった)車がないと行きづらいが、ここなら電車で行けます。
かわいそうに・・・なんて思わないでくださいね。本人の意思ですから。
3月に入って、贅沢が続いていたし、既にBisteccaで先回りお祝いしたし、月カロリー(そんな概念有るのか?)は採算合うのでは?
20代後半、お金が有った時(単に仕事をしていたからということですが)は、馴染みのイタリアンレストランで、5000円くらいのワインを飲んでいたなぁ・・・とちょっと遠い目
しかし、今ならワインに5000円も出せません。
いや、出さなくてもおいしいものがこの国にはいっぱい有るんです!
そう私は先週末、念願の”食い倒れ街道”(個人的なネーミングです)に行ってきたんです
去年11月、TBSの”世界ふしぎ発見”で”美食街道”として紹介されていたとは、友人や家族から聞きましたが、ここはまさに”食い倒れ街道”でした。
友人と訪れたのは
Parmaから乗り継ぎがよければ、電車で30分もかからない小さな街
もちろん乗り継ぎが悪いので1時間くらいはかかりましたが、とりあえず日曜日でも行けます
Busseto(ブッセート)
野うさぎが走っているのが見えるくらいのどかな駅
ここはGiuseppe Verdiのふるさと(生まれたのは郊外)
小さな街の、数少ない見所は
毎年Verdiフェスティバルの行われる、Teatro Verdi(ヴェルディー劇場)
↑Chiesa Collegiata di San Bartolomeo
そしてMuseo verdiano Casa Barezzi
Verdiの風刺画などもあります。
これらの為にわざわざ来たわけではない。
目的はこちら↓
Culatello(クラテッロ)
さて、”世界ふしぎ発見”を見損ねた方のために・・・
Culatello(クラテッロ)とは何ぞや?
”クラテッロ・ディ・ジベッロ (culatello di Zibello) は、DOP指定されたパルマ県特産の豚肉を塩蔵した食品である。豚の太もものつけ根部分の肉を使用しジベッロ周辺で作られる。使用する豚は、エミリア=ロマーニャ州およびロンバルディア州で、別途規定された方法で育てられたものである必要がある。
クラテッロが文献に最初に現れたのは1735年で、豚のモモ肉から作られた。 組合は霧と寒さのあるバッサと呼ばれる10月から2月の期間のみで製造を行うことを決定した。 伝統的な手法に基づいて育てられ成長した豚は、この時期に腿から肉を取り出され、皮をはがれて、脂肪を取られ、骨を抜かれ、フィオケットを分け取り、手で切り揃えられて、これらの作業により独特の「洋梨」形となる。
これらの作業に続いて、十日ほど後には、塩漬けされ、さらに授与と呼ばれる豚の膀胱に塩漬けの肉を詰める作業が行われ、その後の熟成で不規則に拡がった網となる紐で縛る。 クラテッロは冬の霧や夏の蒸し暑さを受けて、本来の味の質を満たし我々の食卓に届くために次の冬まで貯蔵庫で熟成される。
熟成期間は小さい物(3Kg以上)で最低10ヶ月、普通のものの平均は14ヶ月で年間に約13,000個のクラテッロ・ディ・ジベッロDOPが生産される。”<ウィキペディアより>
このCulatelloが作られるのは↓のエリアだけ
以前Parmaのサラミ屋で見たときはキロ100€代なんて代物も普通に売られている。
そしてこの小さな街に、みんなが声をそろえて勧めるお店が有る。
Salamenteria Baratta
via Roma 76
月曜休み、予約したほうがいい。
店の前にはこんなものが置いてあった
何じゃこりゃ?
近くにいたおじさんに聞いてみた(この手はそのおじさんのもの)
「花を入れる花瓶(花樽というべきか?」
周りについているでっかいスプーンで水汲んで入れていたそうだ。
私はてっきりワインを入れておいたのかと思ったよ、っておいおい
これがお店の目印
日曜だったせいか、いつもそうなのかは不明だが、友人が前日、念のため予約の電話を入れたら、2時半まで予約いっぱいと言われてしまった
ということで、空腹を我慢できなくなって、Barでお茶・・・のつもりが
価格崩壊?
Prosecco1杯が2€!?安い
それにしても2時半まで、何もすることが無く、暇で辛かった・・・結局公園で日向ぼっこ。贅沢~でも辛かった。
ようやく店内に入れた・・・
おお~
この店なんと1813年からオープンしてます。
付け出し(?)はこちら↓
から揚げのように見えますが、生ハムを揚げたもの(だと思う)
Come si chiama questo?(なんて名前、これ?)
ワインも土地のもの↓
Lambursco(ランブルスコ)、自分でFrizzante(ガス入り)を頼んだのに、あまりにも泡、泡でびっくり!
このおわんで飲むのがまたおつ
アルコール度数が低く(11%位)甘め。アルコールが苦手な人にもお勧め。
そしてこれ!
Prosciutto misto
ひょえ~、これで二人前
写真ではちょっとこのすごさが分かりにくいのが残念・・・
5種類だったかな???
真ん中がParmiggiano reggiano(パルメザンチーズ)と多分Pecorino(ペコリーノ)
白いのはlardo(豚の脂身)
サラミはCulatelloだそうだ・・・
ちなみにこういう台に載せています。
ちょっと分かりにくいかなぁ???
でも絵になるでしょう、この二人
そう今日のメインCulatelloはこちら↓
う~ん、残念ながら期待しすぎたかな?
ちょっとしょっぱい・・・
結果的にこちらより、生ハムの方がおいしかった
どちらにせよおいしいことに違いはない!
そしてこれについてくるのがこれ↓
パンにつけて食べる。
このミニトマトがピリ辛で絶品
そして最後はなぜか胡桃とピーナッツ
胡桃を割る道具と共に運ばれてきて、自分たちで割る。
ちょっと不便だけど、わざわざ行く価値あり
これで2人で26€!1人2000円以下だよ~
これで充分満足したはずなのに、乗り換え駅のFidenzaからアウトレットに寄ったんだなぁ
駅から送迎バスが出ています。
Fidenza Village
ここはイタリアではなかった・・・
実家のそばの某アウトレットショップかと思った
すごい人。日曜日だから結構混んでいる。
目的はこちら↓
スイスのチョコレート屋、Lindtのジェラート、2.3€
値段もいつもの倍だけど、量もほぼ倍。
週末のみの販売だそうです。
食べてばかり・・・
収穫は特になく、最終の送迎バスに乗って岐路についた
まるでディズニーランドだよ、ここは
イタリアは日本のように、どこでも何でも食べられるわけではない。その土地、土地にそこでしか食べられないもの、その時期にしか食べられないものが未だに溢れている。
食に関してのイタリア人のこだわりは、普通ではない。そこがいいのである。
目から得る栄養も大事だが、やはりお腹を満たさないとね。食に対する飽くことの無い興味をどうしたらいいのかしら???
今回の結果・・・
やはりこのエリアは”食い倒れ街道”でした
ご馳走様でした
Zibelloは小さな街で(地図に出ていなかった)車がないと行きづらいが、ここなら電車で行けます。
「泉」さんの「比較文化論?」とても面白く拝見してます。その道に進まれたら?
ToscanaにはToscanaのおいしさがあります。是非お楽しみに!
ありがとうございます!
ZamponeはModenaのようですが、クリスマス時期にはよく見かけます
10月なら"秋の味覚"が色々楽しい時期ですね。
今はPasqua用のColombaや卵型チョコレートがお菓子屋さんの店頭を飾っていて、とてもキレイです