イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Pasqua休暇終了!

2008年03月26日 05時42分53秒 | Weblog
長かったPasqua休暇も今日で終了!
それにしても今年のPasquaはとにかく天気が悪かった
連日雨、更に昨日は雹だか霰だかが降っていて
とにかく寒かった。
テレビでもイスキアなどの島に渡ることの出来ない
旅行者が溢れているとか
ゴルフ場で木が倒れてきたとか、あちこちで被害が出ていた模様です

私はというと・・・
友人においしいものを連日ご馳走になり
昨日誕生日ケーキまで焼いてもらいました
最近は家族ですらお祝いしてくれないのに
とてもうれしかったです!
(離れているので、家族からはそれぞれメールが来ました)

さてさてこのPasqua休暇中
Perugiaに行っていたわけですが
ちょっと考えさせられる出来事が有りました。
それは2年前外国人大学で同じクラスだった
本物の大学生だった友人で現在院生の友人が
春休み休暇でイタリアに遊びに来ているのに
偶然先週出くわして、その彼女と色々話が出来たことです。

彼女はイタリアの現代文学の研究を望んでいるのですが
日本の教授はそれをよしとせず
保守的で古い作家を選ばせられているということで
彼女はイタリアの大学に来ることも考えているとのことでした。

私は普通はイタリアの大学に行くことを日本人には簡単に勧めたりしません。
自分が行っているのにおかしいと思われるでしょうが
自分が体験しているからこそ勧めないんです。
それは自分が苦労しているから・・・

でも彼女のようにやりたいことがはっきりしているのに
それを認めない日本の体制には私も納得がいかないのです。
ここでこんな過激なことを言うのもなんですが
"教授"という人たちは若い人を育てるためにいるんじゃないんですか?
自分が知らない世界に出て行こうとしている才能のある若い芽をつぶすのは
おかしいのではないでしょうか???
前例がないとか、新しすぎるとか・・・
前例は誰かが作るものではないのですか?

こういうことを言うのは更に良くないとは思うのですが
「所詮今の教授クラスは私たちより先に死ぬわけだから
そんな古いものにしがみつくより
やりたいことを出来る時にやった方がいい。
自分のやりたいことがすぐ仕事に結びついたり、成果が見えるかどうかより
やらなかったことで後悔しないことが一番大切なんだから!」
とアドバイスをしてしまいました。
これを聞いていた別の友人曰く
「(私が)L先生化(イタリア人の恩師)している」とのこと
確かにそうかもしれないですね・・・
今の私があるのは実際この先生のお陰です
まぁこの先生に会わなかったら
もうとっくに日本に帰っているかも・・・と思うと
ちょっと恨んだりもしますが・・・

とにかくがんばっている若い子を応援したい気持ちにうそはないです。
そういう日本人を見ると
日本もまだまだ捨てたもんじゃないなぁと思ったりします。
ここで出会ったのも何かの縁です
彼女が後悔しない道を選んでくれることを心から祈って止みません

そしてこれは決して彼女だけにいえることではなく
実際自分自身にも言い聞かせています。
私も最近自分の勉強に対する姿勢を色々考え直していたところなので・・・
色々迷うところは有りますが
やはり信じた道を進むしかないんだと・・・
このPasqua休暇が精神的にも肉体的にも
非常に栄養を与えてくれました
明日からまたがんばろう!

そうそう
1つ告知が
今日からSettimana della cultura(文化週間)が始まりました。
イタリア国内の国立の美術館、博物館などは無料で入れます。
更に今年はもう1つ面白い企画が・・・
27日は指定の映画館ですが映画を1ユーロで見ることが出来ますよ!
詳しくはwww.beniculturali.it
をご参照ください。
ということできっとどこの美術館も混むでしょうねぇ・・・あしからず
日本でもそれに関係したイベントがあるようですねぇ
イベントに関しては予約が必要なものが多いです。
私も明日早速電話しようと思っています。


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