日本の皆さんは、連休ですねぇ(じゃあ”でした”か)
長々と引っ張って来たオランダ旅行も終わり、夏休みはどこへも行かなかったにもかかわらず、ネタは結構溜まっています。
試験を全て終えて、論文は残っているにせよ気分はかなり軽くなったし
冬が来たら出不精になるので(なるかな?)今の時期、行き残しているところを回っておかねば…
ということで、今まで中々行けなかった場所を中心に調べているのですが、本当にイタリアって車がないと動きづらい。
イタリアでは常に世界で一番観光客が多いお隣さんフランスを見習わねば!みたいなこと言ってるけど、全然行動が伴いません。
電車、バスの不便さから、いきなりのストライキまで。
どんだけ観光客に厳しいんだよ、観光客が落とすお金で国が成り立ってるのに!!
先週も、assembleaと呼ばれるscioperoより軽い、所謂会合みたいな…結局はストなんですけどね、が有って
Romaのコロッセオと何カ所かの博物館、美術館、フィレンツェでもウフィツィ美術館などが何の前触れもなく(内部には有ったと思うんですけど)いきなり開館時間を2、3時間遅らせたんですよ。
労働組合が強いこの国ですが、この時は「美術館、博物館は公共の学校や病院と同じで、勝手にストをすることなんかできない」と言って首相は大騒ぎ。
法律を見直すとか言っていましたが、果たして何か変化が有るんですかね???
大体学校だって、2学期初日に同じストしてましたからねぇ…
更にストより頻繁に起こるのが遅延。
大体電光表示に既に遅延の表示が有るのがおかしいでしょう?
そしてまんまと先週行きも帰りも遅延にはまりました。
帰りはなんと60分!?
いや、正確にはたぶん57分か58分だったんだと。
だって車内では「60分遅れた場合切符の25%払い戻します」「登録されたメールアドレスに情報送ります」と言っていたにも関わらず、
土壇場で60分切ったんでしょうね、一週間たつけど何も来ないもん。
く~Italoのくせに!!
そうそう、どこに行ったかまだ言っていませんでしたね。
この秋のテーマはロンゴバルド(日本語ではランゴバルドが一般的のようですが、イタリア語からの音訳を使いますlongobardo)攻略!
二度目のFriuli Venezia Giulia地区です。
このエリアってFirenzeからは本当に行きにくい。
Venezia周りで行くことになるのですが、最初からどうかなぁと思っていたんです。
乗り換えはVenezia Mestre。しかし乗り換え時間は15分…
もしここが日本なら何の心配もありません。
いや、たぶんイタリア以外なら…
そして心配しているときは必ず電車は遅れます。
よりによって20分の遅延。
時間がないのは分かっていたので、次の電車の切符はネットで買っていたんですよ。
でも実はここにも不安材料が…
電車は鈍行なのですが、このチケットは「変更不可」って書いてあったので、買い直しかぁ…と思ったんです。
それを聞こうにも、職員いない。
更にこれ、帰りに分かったことですが、以前は有ったItaloのオフィス、Mesteは閉まっちゃっています。
フィレンツェは開いてるよねぇ…
たぶん数年前の不祥事で、人員減らしたりしたせいではないのかな???
Italoが走り出した頃は、各車両係員が乗って、乗り降りの際、挨拶してたもんねぇ。
なんて無駄なと思っていたらこれですよ。
仕方がない、30人以上も待っているのにTrenitaliaの窓口の番号を取って待つこと45分。
番号があるだけましだ。
「前の電車が遅れて、この電車に乗れなかったのですが、切符は買いなおさないとダメなのですか?」
と聞くと 「4時間以内だったら送られてきたメール見せれば大丈夫」と言わました。
ほっ、並んだ甲斐が有ったし、これからも安心だ。
次の電車は2時間後。
窓口のせいで1時間は過ぎていたんだけど、ここにいても仕方がないので、行っちゃいましたよ~
Venezia
しかしこれが幸いした。
乗る電車はSanta Lucia発だったんです。だからここから乗れちゃいます。
勿論切符は買いました。Mestre-Santa Lucia
その間に車掌さんが回って来ることはまずないだろうとは思ったんですけどね。
Veneziaにはお昼のためだけに来ました。
電車乗り遅れなかったら、お魚食べようと思っていたのに…
ということでいつものお店で
いつものスプリッツとパニーノ
ここは駅から近いから良いんですよね。
お昼時なので混んでましたが。
そうだこのパニーノもProsciutto cottoだった。
玉ねぎ入り。
この前日、ものすごく天気が悪く、こっちの方は水害が出ていましたが、この天気。
天気がいいに越したことはありませんが、残暑、厳しすぎます…
と言っていたのに、今日は既に肌寒い。
もう、いややっと秋ですねぇ…
そして残り30分。一瞬躊躇したけど行っちゃいました。
いひひ…
ここもいつものお菓子屋さん。
どうやら夏休み明けたばかりだな。
種類少ない。
でも、うま~い。
電車が遅れてケガの功名ですわ。
イタリア人並みの早食いでささっとコーヒー飲んで駅に戻ります。
途中
久しぶりにここ通ったなぁ。
おっと急がなきゃ。
何とか5分前に駅に到着。
Trieste(トリエステ)行きに乗ります。
行く先はCervignano。
1時間くらいで到着。勿論微妙に遅れていました。
この国には時間通りというのは存在しないのでしょうか???
まぁそれが幸いすることも有るけどね。
実はこの駅、以前使っているんですよえ。
でも全然どんな駅だったか思い出せなかった。
ところが駅が近くなった瞬間、思い出しました。
これです。
良かった…まだボケてなかった。
そう前回はAquileiaに行った時。
ん?
しまった、時刻表がこの日から変わってた。
そう、イタリアの学校9月15日スタートだったんです。
あれ?いつバス来るのかな?
大体バス停にいるの、私一人だし…
まぁ最悪でも30分位で来るかなぁと思ったらうれしいことにバスが来ました。
どうやらバス遅れていたみたい。
無事Grado行きに乗れました。
途中Aquileiaを通りました。
鐘楼が見えてきて
そうそう、これこれ
ここでした~
あ~なんで前回Aquileiaに来た時に一緒に行かなかったんだろう???
あの時はTriesteに行ったりしてたからなぁ…
調査不足を後悔したりもしますが、結局このタイミングで来れたんだからいいじゃん、といういつでもポジティブな思考でね。
GradoはVenezia同様ラグーナ(潟湖)に浮かぶ島。本土とは一本の橋でつながっています。
自転車で渡っている人も結構いました。
先ほども言ったように、とにかく公共交通手段があてにならないので、私も自転車にしようかな?といつも考えさせられます。
遠くトリエステの方かな?それともクロアチア?が見えていました。
GradoとVeneziaの大きな違いは、Gradoは島内を車が入れること。
”町の歴史は古く、ローマ時代には、Aquae Gradatae の名で知られた。
この地方の中心都市であったアクイレイアは、潟湖を挟んで10km北にあり、グラードはその外港としてアクイレイアと密接な関係を持っていた。
西ローマ帝国の末年、異民族の侵入にさらされると、多くの人々が安全な場所を求めてアクイレイアからグラードへ逃れてきた。”
ここら辺の歴史背景はVeneziaと同じ。
Veneziaの歴史は452年に始まると書かれているのでまさに時同じくして、というわけ。
”452年にはアクイレイア司教 (it:Patriarchi di Aquileia) のニケタス (Nicetas (Bishop of Aquileia)) がグラードに一時逃れて来ている。
5世紀頃には、サンタマリア・デッレ・グラツィエ聖堂や、サンテウフェミア聖堂が建てられた。また、この町はアクイレイア総大司教国の海軍の拠点となった。
568年、ランゴバルド人の侵入を受け、アクイレイア総大司教パウリヌスはグラードに遷座した。
その後、この地方を管轄する教会は分裂し、二人の総大司教が並び立つことになる。
アクイレイアの総大司教と、ヴェネツィア潟やグラードなど沿岸地方のラテン人を基盤とするグラードの総大司教 (it:Patriarcato di Grado) (のちにチヴィダーレに移転)である。
990年、アクイレイア総大司教ポッポーネ (it:Poppone) がグラードを占領したが、これを維持することは出来なかった。
1027年、教皇がグラードとヴェネツィア地方におけるアクイレイア大司教の優越した地位を確認することで、事態は収拾された。
1451年、教皇ニコラウス5世によって、総大司教座はグラードからヴェネツィアに移された。これにより、グラードは小さな町へと転落した。
グラードは、ナポレオン戦争中の1810年にイギリスに、1812年にフランスによって占領され、そのたびに略奪を受けた。1815年にオーストリア領になった。
第一次世界大戦休戦後の1918年、この地はイタリア王国の手にわたり、1920年に正式にイタリアの領土となった。”(wikipediaより)
というのがこの島の歴史。
そんな歴史はおいておいて、現在この地は大リゾート地
潮のかおりがたまらないし、海風が気持ちいい~
海は良いよねぇ~この夏最初で最後の海だよ~
南国の雰囲気満載です。
とここまでで結構長くなってしまったので(雑談多すぎ)
続きは次回ということに…えへっ、実はお腹すいちゃったのよね。
しばしお待ちを…
追加:60分遅延から一週間音沙汰なかったのに、先ほど払い戻しの通知が来ました。
運賃の25%で6ユーロ
現金でも返してもらえますが、振り込みなので、旅行客の外国人は遅れ損。
私は…今朝次の切符買ったばかりなのに…
まぁ近いうちに使いましょ。
良かった、良かった。ちょっとうれしい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます