イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Sesto Fiorentinoにも見るものは有りました。Santa Maria a Crinto編

2019年05月13日 10時29分40秒 | イタリア・美術

切れないうちに書いてしまいます。
Sesto Fiorentinoの中心街を出て、しばらく行きます。
おお、Cimitero(墓地)。
ということは既に中心から出ましたね。土曜日だから結構お墓参りしている人が多いです。
その墓地を過ぎて、公園?と思われるところに入って行きました。

すると


ローマ時代の水道跡
といってもこんな感じ。


ローマ時代何だか、なんだか素人には分かりません。
エトルリアの街、と聞いていました。
実際、Sesto Fiorentinoの見どころの1つに Tomba della Montagnola(モンタニョーラの墓)というエトルリアの墓が有ります。
この墓の跡、中部イタリアでは一番重要なエトルリア人の埋葬に関する遺構と言われています。
こちらの方は専門ではないので、詳細はこちらをどうぞ。

結構広い公園を抜けて行きます。


今年のイタリアはなかなか天気が落ち着きません。
でもやっぱり季節は移り代わっています。

中心街から40分くらいかな?ようやく教会が見えてきました。


郊外の教会なので開いてるかな?とちょっと心配していましたが、車が結構止まっていて、人が出入りしている…
あれ?もしやお葬式?

その場合は中には入れないなぁ。結婚式ならまだいいけど…
中をのぞいてみたら、なんとどちらでもありませんでした。

人がいっぱいいるけど、何してるんだろう???
まぁ入っても良さそうな雰囲気なので、近づいていくとParroco(教区司祭)と思われる人がそばに来たので、絵を見たいと伝えると、こんな感じだけど、適当にどうぞ、ということで中に入りました。
お目当てはこの時点で既に見えていたので。

まずはこれ。
ホント、ちゃんとしたカメラを持参しなかったこと、後悔です。
Maestro di Madonna Strausの「受胎告知」
この画家はさすがに知らなかったですね。
なんでも1928年にRoberto Longhiによって、作品目録は再構成されたようです。
絵のスタイルは、地方のゴシック様式が色濃く残り、最初の作品にはAgnolo Gaddi, Antonio Veneziano, Spinello Aretinoなどの影響が見られ、スペインを旅行した後の作品にはGherardo Starninaの影響もうかがえるそうです。(Wikipedia参照
ちなみにこのGherardo StarninaもAgnolo GaddiやSpinello Aretinoの影響を受けていることから、ここら辺のスタイルはみんな似ているという結果になろうかと…

主祭壇の天井にはフレスコ画が描かれていましたが、情報なし。
一番気になっていたのはこちら。

Spinello Aretinoの多翼祭壇画
Aretinoは1300年代後半トスカーナを中心に活躍した画家です。
San Miniato al Monteなどに作品があります。
とりあえずこれを見て、写真をササっと撮って退散しました。

選挙ポスターが並んでいます。

帰りは別の公園を抜けて行きます。

ここもどなたかのVillaが有ったのでしょうね。走ってる人、犬を連れている人が少しいました。

広々してる。
更に珍しくトイレも有りました。

こちらが入り口ですね。

ここから出て、しばらく行くと大きなスーパーが有ったので、そこでちょっと買い物を。


さっき行った教会が見えました。こんなに遠い感じはしなかったんだけど、結構遠かったんですね。

行く時とは違う道を通ったら、Sesto Fiorentinoの真の中心と思われるエリアに出ました。


この辺が中心の中心でしょう。
本屋には


最近よく見かける日本特集がありました。


これは犬?
ここからちょっとお気に入りのBarに。


Le corte di via verdi
市が出てるせいか、土曜だからかすごく混んでいました。


食べかけで失礼!!
「ストゥルーデル」と言われましたが、普通のアップルパイでは?
それはとにかく美味しい!!
このお店、数年前までは違う名前で出ていて、昨年来た時はなんか雰囲気変わっていて、入りづらくなっていたのですが、今回はそんなことはありませんでした。

https://www.facebook.com/PicchianiVVerdi/

Sesto Fiorentinoはジノリのアウトレットだけでなく(アウトレットの昔々の話はこちら)色々魅力のある町でした。
ちなみにアウトレットの開店時間は昨年の9月の情報では
月ー土曜日:午前 10時から13時/午後 14時半から19時半
日曜日休み
だそうですが、時期によってイレギュラーなお休みなども有りますのでご注意を。(特に7、8月)



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2 コメント

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丁度 (fontana)
2019-05-16 15:34:24
山科様
コメントありがとうございます。
昨日丁度ローマの大統領官邸で行われている盗まれた美術品に関する展覧会に行ってきました。盗品、贋作というのはマフィアなどの資金源になることから頻繁に行われていたということがよく分かる非常に興味深い展覧会でした。
普段は「まぬけ」と揶揄されているイタリア警察官ですが、一部には非常に優秀な人たちがいる、ということもよく分かります。(笑)
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エトルリア (山科)
2019-05-15 08:25:54
フィレンチェ市内や周囲にもエトルリア遺跡はあるようですね。
URLであげた遺跡マップでみてみたら、フィエゾーレもそうらしいです。
エトルリア/エトルスキ遺物については、1920年代から100年間というもの非常に贋作が多いもので、とても門外漢がつっこめるおのではないようです。1970年代には「エトルリア文物の贋作はイタリアの主要産業の一つ」とイタリア人に揶揄されたこともあったぐらいです。
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