ぼ~と生きてるうちに1月も残り数日となり、旬が過ぎた話題が山のように残ってしまった。
それでも自分の勉強のためにも書く残しておくことにする。
先月、ローマに行った時のお話。
今回のローマ行は、オペラを観る事だけがメインの目的だったので、他の予定は行きあたりばったりのつもりでいた。
ローマに着いた夜、それまでの疲れが溜まっていたようで、「夜のイルミネーション見に行こう!」なんて気力も体力もなく、スーパーでお水にビール(アルコールは飲めるのか?)、サラダを買って来て、ホテルの部屋で食べて早めに就寝。
しかし夜中喘息の強い発作が出た。
「もしやPronto soccorso(救急病院)行き?」とぜーぜーしながら一瞬頭をよぎる。
イタリアの救急病院、救急で運ばれても、大抵すぐに診てもらえない。
なんのための救急病院なんだ?
タンカー乗ったまま廊下に数時間放置、なんてことはざら。
だから救急車で運ばれたら、痛くなくても「痛い、痛い」と言い続けた方がいい、というのは決して笑い話ではないのでご注意を。
幸いイタリア、治療費は無料なので、その点はご心配なく。
入院する時はとトイレットペーパーは持参。
イタリアなら言葉は問題ないし、友達もいるから万が一運ばれても何とかなるかぁ、なんて思いながらも、いつの間にか落ち着いて何とか救急搬送されることもなく、朝が来た。
「大人の喘息、侮るなかれ」とは聞くけど、ホントこわっ。
今は完全に落ち着いてるのでご心配なく。
う~ん、このままオペラまでホテルでおとなしくしてた方がいいかなぁ、と思ったりもした。
この私がホテルで一日?
う~ん、年を取るってこういうことなんだな。
体力低下が著しい。気力はいつでも30代なのに、体力がついて来ない…とほほ。
しかし、その後ネットを検索したのが運のつき!
Pinacoteca vaticana(ヴァチカン絵画館)でCarlo Crivelli(カルロ・クリヴェッリ)の特別展開催中!!
何~!
ということで、寝てるわけにはいかず、何とか出かけることにした。
しかし、外に出てびっくり!
この日までず~と暖かかったのに、寒っ。雪こそ降ってないけど霙?
冷たい雨にひどい風。ひるむ~
でも頑張って出かけた。
久しぶりのヴァチカン。
更にいつもなら有る行列がない。
「ラッキー、これならオペラまでゆっくり美術館周れるじゃん♡」、と思ったのもつかぬ間。
なんと…
何~
宗教行事のため、午前中は閉館!!
こら~HPにはそんなこと書いてなかったぞ~
通りで行列ないわけだ。がっかり、具合が悪くなってきた。
唖然としながら張り紙を眺めていたら、どこからともなく人(外国人。イタリア人ではない)がやって来て「チケット、チケット」「today's ticket」と話しかけてくる。
うるさいなぁ~放っておいてよ~
話を聞く気もなく聞いていると、わかった。
この人たちダフ屋とか怪しい人とかではない。ただ周辺の旅行会社と契約してるのだろう、旅行会社が押さえているヴァチカン博物館の予約チケットを手数料を加えて売りつけてる人。
鴨捕まえて旅行会社に連れて行き、マージンもらっているんだろう。
たぶん違法ではないし、悪い人たちではない。(しつこいけど)
お金が有って、時間がなく、お金がある人はこの人たちの話に乗れば良いと思う。
ガイドが付くツアーではなさそうなので、中に入ってしまえばフリーだと思う。
普通に並んで買えば博物館の入場料は17€だけど、この人たちは30€で売っている。
勿論私は買わず…というより、この時点でもう午後戻って来る元気はなかった。
それでも大聖堂だけは見たくて、なんとか広場へ
写真を撮るのがやっと。
雨と風と寒さで、大好きなプレゼピオもじっくり観察する事出来ず。
しかしこのままだとホントに救急病院行になる、ということでヴァチカンはここまで。
精も根も尽きてホテルへ戻り、そのままベッドへばたんきゅー
夜のオペラ、観られるかなぁ…と心配しながらひと眠り。
ふと目が覚めると雨も風も止んでいた。
ふむ、お腹空いたかも。
オペラは18時からだったので、観終わってから食事かな、と思っていたので(あくまでも元気ならだけど)お昼はどこかでゆっくり食べようと思っていたのだが、食欲あるのかな?
自分の体調だけどよく分からない。でもとりあえず一度外に出てみた。
さっきの雲はどこへやら、太陽も顔を出してる。
とりあえず冒険は出来ないので、ローマに行くと必ず訪れるレストランへ。
時間が早いので空いてる。
更に大好きなメニューがランチメニューに有ったので、結果はどうなれ食べることにして入店。
「具合悪いのにワイン?」と思われそうだけど…アルコール消毒(笑)
これ、大好物のParmigiana di melanzane、ナスのチーズ焼き。
お店によって全然料理の方法が違うので、2日前に食べてたのに、再び食べた。
うま~白ワインにも合う~
これで充電完了。現金なことで、元気が復活したわけ。
で、更にデザートまでペロリ。
最近イタリアでも、こういうこ洒落たデザート増えてます。
甘さ超控え目のチーズケーキ。
珍しくケーキと一緒にコーヒー来た。(イタリアでは別々、コーヒーは後が一般的)
で、元気になると当然「ヴァチカン行っちゃう?」となるわけ。
これが一人旅の醍醐味。
ただ、午後しか開いてなくて、この時間から向かっても、ヴァチカンに着くのは14時過ぎだから、行列必須。オペラが有るから、中に入ってもその特別展を見るのが精いっぱいかなぁ、と。
まぁ、どちらにせよ一か八か行ってみようということで再度地下鉄に乗ってヴァチカンへ。
あああ、案の定すごい行列だ。
並んで入ったの、いつ以来だろう???
かなり下まで行列しているので、もしかしたら途中であきらめることになるかも…
でもここまで来たら並ぶしかないでしょ、ということで並んだ。
結局およそ1時間半⁉
入場は4時まで、閉館時間は5時半。
私が中に入れたのは、3時過ぎ。オペラがあるので、5時には地下鉄に乗らないと、ということで4時半には博物館を出なくては…ということで、1時間半並んで滞在時間1時間半。
それでも入ったんだから、なんて贅沢な、と自分でも思ってしまった。
いや、そこまでしても見たかった。
最後の最後、中に入る直前、すっと横入りして来た人たちがいた。
あまりにも何事もなかったように横入りして来たから、私も私の前に並んでいた人たちも、目を丸くしただけで何も言えなかったんだけど…
「よし、入った」、と思ったのもつかの間、次の関門。
チケット売り場で再び行列(動揺してたのか写真ブレブレ)
それでも何とかは入れた。
さて、今度は特別展どこでやってるのか探さないと…と思っていたら
こんな大々的に宣伝してた。
だからすぐ分かると思ったのに、結局このポスターしか見つからず、職員を捕まえたらなんと「知らない」と言われた。
さすがイタリア人!
でも親切な人で、同僚に聞いてくれた。さすがに同僚は知っていたけど。
場所はpinacoteca(絵画館)の中。「ずっと真っ直ぐ行って。」と言われたので、真っ直ぐ行った。
ん?ラファエロの「キリストの変容」まで来たけどないじゃん。
「こら~嘘つき!」と思いながら、とりあえず入口に戻る形で先に進んで行くと、本当に最後の最後に有った。
やっと見つけた…長かった。ここまでの道のり。
いやいや、文章も長くなったので、作品については次回真面目にご報告します。
ちなみにこの特別展は残念ながら1月21日で終了している。
最新の画像[もっと見る]
-
2024年の終わりに 2ヶ月前
-
お札に描かれた人物ー国立公文書館 6ヶ月前
-
お札に描かれた人物ー国立公文書館 6ヶ月前
-
お札に描かれた人物ー国立公文書館 6ヶ月前
-
お札に描かれた人物ー国立公文書館 6ヶ月前
-
お札に描かれた人物ー国立公文書館 6ヶ月前
-
お札に描かれた人物ー国立公文書館 6ヶ月前
-
金刀比羅宮 特別展「お待たせ!こんぴらさんの若冲展」ーその1 2年前
-
金刀比羅宮 特別展「お待たせ!こんぴらさんの若冲展」ーその1 2年前
-
金刀比羅宮 特別展「お待たせ!こんぴらさんの若冲展」ーその1 2年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます