え~続きを楽しみにしてくださっている人が一人でもいると分かったので、今晩も続きを書かせていただきます。
滞在2日目は午前中はFirenze観光。
どこに行きたいのか、両親の意向は全く分からないまま勝手にプランを組む私。
今回は父が「ヴェロッキオがダ・ヴィンチをモデルのして作った像があるの?」と聞いてきた。
なんだそれ~絵画なら有名なウフィツィ美術館にある”キリストの洗礼”でしょう。
天使の図をダ・ヴィンチに描かせたら自分より格段にうまくて、この作品以降ヴェロッキオは筆を握ることはなかったと言われている。
彫刻は・・・どれだ?と思っていたら雑誌を持ってきた。
最初から見せてよ!!
ダヴィデかぁ・・・
この雑誌には美男子だったダ・ヴィンチがヴェロッキオの同性愛の相手だったとし、ダヴィデはそのダ・ヴィンチをモデルとしたと書かれている。
まぁここフィレンツェは現代でもゲイの多い都市として有名ですし、日本だって小姓をねぇ・・・
まぁ芸術的興味かそれ以上かはさておき、作品は優れていますから。
これが見たいのか?
ということで、両親には何も言わず(ミステリーツアーか?)いきなりスタート。
まずバルジェッロ国立博物館へ向かった。
しかし、この日はこの時間から雨が・・・
そのうち止むかなぁ・・・と思ったんですけどね。
こちらは中庭だけが撮影可。
でも2階の一番重要な部屋に係員一人もいなかったよ・・・
両親は何を見ても「すごい」「すごい」としか言わない。
本当にすごいと思っているのか?何がすごいのかはわからない・・・
ちなみに私、ここに来たのは久しぶりなんだけど、いつからCappella del Podestà(司法長官の礼拝堂)見られるようになったんだろう???
私には彫刻よりこちらの方が興味があるので、また一人で見に行こう。
小1時間の見学終了。
雨は止まず・・・
この後私は大学の図書館に本を返しに行かないといけなかったので、両親にはSS.Annunziata(捨て子養育院)に行ってもらった。
昔の赤ちゃんポストをみて、「どこがくるっと回るの?」と聞かれたけど???
え~回らないでしょう。
「美術館は改装中で入れないけど・・・」という父に、「美術館には大したものはない、重要なのはこのアーチの建築。」
と答える私。これじゃあガイドにはなれないけど、詳しくこれはブルネレスキが建築したもので・・・などなど説明したところで何も頭に入らないでしょう?
とりあえず教会も見て、そこでも圧倒されてたよ。
で、このあと私の大好きな無料だけどすごくいい作品を見られる場所へご案内。
まず最初はAndrea del Sarto(アンドレア・デル・サルト)のモノクロのフレスコ画が見られるChiostro dello Scalzoに行ったんですけど、なぜか閉まっていた。
はて、何で???
あ~今サイト確認したら開館時間が変わってる。
月、木と第1,3,5土曜日と第2,4日曜日8:30-13:50だって。
火、水、金と第2,4土曜日、第1,3,5日曜日、元日、5月1日、12月25日はお休みだって。
ちなみにこんな感じです。
詳しい情報はこちら
仕方がないので次へ
この後はAndrea Castagno(アンドレア・カスターニョ)の”最後の晩餐”を見に。
これもいいねぇ・・・
ここちょっと改造したみたいね、トイレが使えるようになっていた。
この後Mercato(市場)によってこの日最後のフィレンツェ観光は、Perugino(ペルジーノ)の最後の晩餐。
”最後の晩餐”の中ではこれが一番のお気に入りかも。
あれ~いつものおじいさんいない。ちゃんとMibac(文化庁)の職員が入り口にいるぞ。
もしや・・・
以前は写真禁止だったのに、今回はフラッシュなしなら良いっていうので
いいねぇ~これ。
かの有名なダ・ヴィンチの”最後の晩餐”との大きな違いは、裏切り者のユダがテーブルのこちら側に座っていること。
Castagnoバージョンもそうでしたね。
ちなみにもう一箇所無料で観られるGhirlandaio(ギルランダイオ)の”最後の晩餐”でもユダはこちら側なんです。
こちらは月・火・土の午前中(9時ー12時)Ognisanti(オンニサンティ教会)で見ることができます。
(元日、5月1日、12月25日除く)
詳しくはこちら
更に忘れないように・・・
実はもう1箇所Firenzeには無料で観られる”最後の晩餐”がある。
私ももう7,8年行っていないので、近いうちにもう1度見に行こう(いつ有料になるとも限らないから)思っている
Andrea del Sarto(アンドレア・デル・サルト)の作品
詳しくはこちら
こちらはユダがキリストと同じ側にいるんですねぇ。
このタイプの方が新しい。
この作品はミラノのダ・ヴィンチの描いた作品の影響を受けているだろうといわれている。
ユダだけテーブルの外側にいるタイプは伝統的な描き方なんだそうです。
まぁ日本人にはその方が分かりやすいんですけどね。
で、なぜこれほど”最後の晩餐”の話をしたのか、というとうちの母”最後の晩餐”=ダ・ヴィンチの作品と思っていたらしく、同じテーマでこれだけの画家が描いていたことを今回初めて知った、と。
それだけでもわかってもらえて、イタリアに来た甲斐が有るってもの・・・ですかね、お恥ずかしいけど。
方や「ダ・ヴィンチとミケランジェロの区別が付かない」と言う父。
私にはなぜ区別が付かないのか、の方が理解できないんですけど・・・
しかし、父曰く「大半の日本人はこんなもんだ!」と。
まぁねぇ確かにそうかもしれませんね。
ちなみに最後の晩餐が描かれた場所はイタリア語ではCenacolo(チェナーコロ)と呼ばれ、食事の場面ということで、食堂の壁に描かれることが多かったんですよ。
でも、食堂は大抵湿気が多かったので(料理する際にでる蒸気などのせいで)、フレスコ画の破損がひどくなったというわけ。
一番有名な”最後の晩餐”は言わずもがなダ・ヴィンチでしょうが、一番古い作品はどこのだれのものなのでしょうか?
って自分で調べろって?
うちの母ではないですが、同じテーマに搾って美術作品を鑑賞するのもいいですよ。
ちなみにうちの母は「どこにもかしこもマリア様・・・」と言っていました。
説明する必要はあるのでしょうか?
と午前中のお話が長くなってしまったので、午後のおいしいお話は残念ながら次回へ続く。
最新の画像[もっと見る]
- 2024年の終わりに 2週間前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- 金刀比羅宮 特別展「お待たせ!こんぴらさんの若冲展」ーその1 2年前
- 金刀比羅宮 特別展「お待たせ!こんぴらさんの若冲展」ーその1 2年前
- 金刀比羅宮 特別展「お待たせ!こんぴらさんの若冲展」ーその1 2年前
マジに次回私もこのコース行きたいな…と参考にさせて頂きますね。そして私もたまにレオナルドダヴィンチとミケランジェロがごちゃ混ぜになるんですよ。年齢全然違うけど、ルネッサンス期に活躍した人…というそのくらいの知識なのでね^_^;いい加減覚えましょうね、ワタシ。。。
早速コメントありがとう!!
ははは、やはり父が言うように大半の日本人は同じなんですね(笑)
このコースは私のお勧めコースです。(無料だし!!)美術館にはいい作品山ほどあるけど、それを見るだけで疲れちゃうし、なんせ人多いでしょう。ゆっくり芸術鑑賞するならお勧めです。作品は決してセリエBではないですからねぇ。
お待ちしています。(^o^)丿
私も、午後の部も、明日も期待しています。
東京は神田祭、偶然お神輿に出会い、これはこれで楽しかったです。
確かにどこもかしこもマリア様ですよね(爆)
それにしても沢山の才能ある芸術家たちが活躍してて、同時代にミケランジェロ、レオナルドダヴィンチ、ラファエロやら・・・凄いですよ。
今年は日本におけるイタリア2013年というイベントで、ラファエロ展やレオナルドダヴィンチ展とかやっているのです。こちらとしては嬉しい限りなのですが、なんせ入場料を考えると厳選しなくてはなりません。
もう少し安く見れたら良いのにと思ってます。
美味しい話待ってます♪
コメントありがとうございます。
ブログって本来一方通行で自分よがりなので、読まれなくても仕方がないのですが、こうして暖かいコメントをいただけると張り合いが出ます。
これからもよろしくお願いしますねぇ。(^o^)丿
たま吉さん
そうらしいですね。日本ってすごいな~と思います。レンタル料を考えると入場料の高さはいたし方がないのですが、やはり高い!!値段が高いから”美術”への敷居が上がってしまうんだと思います。こちらも最近不景気なので、なかなか若い人が美術館に足を運ばなくなっています。悲しいことです。