イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

円覚寺の至宝ー三井記念美術館

2019年06月14日 15時14分16秒 | 展覧会 日本

昨日久しぶりに東京駅周辺ではしご。
まず最初に行ったのはこれ。


友人から招待券をもらったので。
三井記念美術館は、重厚な家具や雰囲気で非常に落ち着くのですが、昨日は閉会間際ということもあってか、珍しく(失礼!)結構人がいた。

横浜在住とは言え、圧倒的に横須賀寄りのため、鎌倉って結構身近です。
円覚寺は、北鎌倉駅を降りてすぐの非常に大きなお寺です。
と言っても、1度くらいしか行ったことがない。
それも中学の遠足の時かも…

”大用国師200年・釈宗演老師100年大遠諱を記念して開催する、鎌倉円覚寺の歴史と文化の総合的な特別展”とのことですが、全然意味が分からない。
50年ごとに行われる祖師の法要を「遠諱(おんき)」と呼ぶそうです。
円覚寺ゆかりの品がいろいろ展示されていました。

私が特に気になったのはこちら。
円覚寺の宝物ではなく、清雲時所蔵の毘沙門天。


神奈川県の重要文化財に指定されています。

”毘沙門天像は、もとは清雲寺の本尊仏であり、寺伝によれば建保の乱(建保元年、通称和田合戦)の折、和田義盛の為に敵の矢を受けとめたということで、矢請けの毘沙門天と呼ばれている。構造は彩色玉眼入り寄木造で、像高70.7cm。邪鬼の上に立ち、腰をやや左に張ってひねり、右手に宝桙(ほうむ)、左手に五輪塔を捧げる通形の立像である。
兜を別に作り頭上にかぶせ、鎧の止め金の銅板細工で戴金模様が伺われる鎌倉中期以前の優作の一体である。
鬼底部及び台座の次のような墨書銘から貞享4年(1687年)に補修されたことがわかる。”
写真・引用:https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/8120/bunkazai/ken01.html

兜が取り外し可能ということで、取るとその中まで丁寧に彫刻されていると説明に有ったのが気になるし、踏みつけられている鬼にこの写真で見るより赤が残っているのも気になる。

ここ数日、西洋の文献ばかり見ていたせいで、「あれ?この毘沙門天もギリシャ彫刻と同じく片方に重心預けてるじゃん」、とか、これではないのですが光背が付いてる阿弥陀三尊像を見ながら、多翼祭壇画と三尊像の関係とかが非常に気になってしまって…これ現在調査中。
頭はもやもやしながらも小1時間、混雑を避けながらざっと見て終了。

こちらの展覧会は23日で終了ですが、次回の展覧会は面白いそう。
ということで前売り券、買いました。
「日本の素朴絵」展。

詳細はこちら

最近若い子にも人気があるこの手のテーマは、夏休みにぶつけてきた感が見え見え。
夏休みに入る前に行っといた方が空いていそうです。

そのあと東京駅で天丼を食べて次の展覧会へ

980円也。



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2 コメント

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円覚寺 (カンサン)
2019-06-14 20:32:29
fontanaさんへ、私は10年くらい前、大阪から梅雨の時期、アジサイを見に、鎌倉に行ったことがあります。北鎌倉駅で降りてから歩いていく定番コースです。この時、円覚寺にも行きました。最初が円覚寺でした。朝早かったのでまだ人も少なくいい雰囲気でした。
明月院(あじさい寺)に着いた時は多くの人が来ている時間になっていました。
風情を感じたいなら、人が少ないほうがいいですね。
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見ごろです (fontana)
2019-06-15 16:56:42
カンサンさん
明月院のあじさい、今が見ごろのようです。昨日の夕刊で見ました。毎年この時期は気になっていますが、人が多いので、未だに一度も行ったことがありません。
最近はあちこちで珍しい種類のあじさいを見ることが出来て楽しいです。
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