帰国して、時間が有るときはひたすら読書をしている。
とにかく読んでます、でも時々うとうとしています
読書に関しては基本的に他のブログにアップしているのですが
今日はちょっと気になる事があったのでこちらに書くことにします。
井上ひさしの”ボローニャ紀行”(文藝春秋刊)を読みました。
Bolognaと聞いてイメージするのは
”学生の街""前首相ロマーノ・プロディの出身地"などなど
もちろん"食の街"なんてのも忘れるわけにはゆきませんが…
それより何よりこの街は”失業率0%!"
イタリアで一番暮らしやすい街と言われています。
まぁ実際友人などに聞くと学生用アパートの不足や
駅の周りの治安の悪さなど完璧というわけには行かないようですが
それでもかなり暮らしやすいと思われます。
そんなボローニャに井上さんが何故はまったかなど
その点は省略させていただきますが(詳しくは本を読んでください)
最近ちょっと話題になっていた”チップ”のことで
おもしろい話が出ていたのでここで紹介させていただきます。
ガイドブックには未だにイタリア国内でもチップを払え!と書かれていますが
私は私立の語学学校に通っていた頃
先生に「チップの払い方」を聞いたことがあります。
彼女はきっぱり「イタリアではチップは払う必要はない!」と…
もちろんチップはあくまでも気持ちなので
払いたい方は払ってください。
そして更にこの本にこのことを裏付けるようなことが出ていました。
以下は抜粋です。
『犬丸徹三という人物をご存知でしょう』
『帝国ホテルの社長だった、あの犬丸さんですか』
『そう。彼もまたホテルマンとしてチップ問題で頭を悩ませていた。
そしてついにサービス料というものを発明したのです。
料金の10%をいただく。その代わりにチップはもらわない。
ね、さっぱりして、気持ちのいい考えでしょう』
『サービス料は日本人の発明だったんだ』
『そう。スシ、ショーユと並ぶ偉大な発明です。
日本人がそれだけ深刻にチップで苦しんでいたからこそ、この発明があったのではないでしょうか。そして大戦後、この帝国ホテルのサービス料方式が全世界に広まった』
『しかし、やはり依然としてチップのやりとりは行なわれていますが』
『それはそれで仕方がない。まあ、サービス料の分配に与らないドアマンやベッド係りには渡した方がいいかもしれませんね。しかしたいていはサービス料で帳尻が合っている。それでも感謝の気持ちがあふれて収まらないときは、その気持ちに見合った分だけ渡せばいい。つまりこれはサービスを提供してくれた人への表現ですな』
『・・・表現?』
『そう、チップは義務ではなく感謝の表現なんですよ。ですから過大すぎるチップは感謝の域をこえて、侮辱になるかもしれませんね』
『それで、チップはそのまま貰った人の収入になるんですか』
『いや、最近はウエイターたちが共同で貯めているようです。そしてあとで不公平がないように分配するのが普通ですね』
ということです。
現在のイタリアではサービス料を取るところが殆どです
それにしてもさすが日本人!
ちなみにこの本とあわせて
"ボローニャの大実験" 星野まりこ 講談社
を読むと更にBolognaの今がよく分かります
とにかく読んでます、でも時々うとうとしています
読書に関しては基本的に他のブログにアップしているのですが
今日はちょっと気になる事があったのでこちらに書くことにします。
井上ひさしの”ボローニャ紀行”(文藝春秋刊)を読みました。
Bolognaと聞いてイメージするのは
”学生の街""前首相ロマーノ・プロディの出身地"などなど
もちろん"食の街"なんてのも忘れるわけにはゆきませんが…
それより何よりこの街は”失業率0%!"
イタリアで一番暮らしやすい街と言われています。
まぁ実際友人などに聞くと学生用アパートの不足や
駅の周りの治安の悪さなど完璧というわけには行かないようですが
それでもかなり暮らしやすいと思われます。
そんなボローニャに井上さんが何故はまったかなど
その点は省略させていただきますが(詳しくは本を読んでください)
最近ちょっと話題になっていた”チップ”のことで
おもしろい話が出ていたのでここで紹介させていただきます。
ガイドブックには未だにイタリア国内でもチップを払え!と書かれていますが
私は私立の語学学校に通っていた頃
先生に「チップの払い方」を聞いたことがあります。
彼女はきっぱり「イタリアではチップは払う必要はない!」と…
もちろんチップはあくまでも気持ちなので
払いたい方は払ってください。
そして更にこの本にこのことを裏付けるようなことが出ていました。
以下は抜粋です。
『犬丸徹三という人物をご存知でしょう』
『帝国ホテルの社長だった、あの犬丸さんですか』
『そう。彼もまたホテルマンとしてチップ問題で頭を悩ませていた。
そしてついにサービス料というものを発明したのです。
料金の10%をいただく。その代わりにチップはもらわない。
ね、さっぱりして、気持ちのいい考えでしょう』
『サービス料は日本人の発明だったんだ』
『そう。スシ、ショーユと並ぶ偉大な発明です。
日本人がそれだけ深刻にチップで苦しんでいたからこそ、この発明があったのではないでしょうか。そして大戦後、この帝国ホテルのサービス料方式が全世界に広まった』
『しかし、やはり依然としてチップのやりとりは行なわれていますが』
『それはそれで仕方がない。まあ、サービス料の分配に与らないドアマンやベッド係りには渡した方がいいかもしれませんね。しかしたいていはサービス料で帳尻が合っている。それでも感謝の気持ちがあふれて収まらないときは、その気持ちに見合った分だけ渡せばいい。つまりこれはサービスを提供してくれた人への表現ですな』
『・・・表現?』
『そう、チップは義務ではなく感謝の表現なんですよ。ですから過大すぎるチップは感謝の域をこえて、侮辱になるかもしれませんね』
『それで、チップはそのまま貰った人の収入になるんですか』
『いや、最近はウエイターたちが共同で貯めているようです。そしてあとで不公平がないように分配するのが普通ですね』
ということです。
現在のイタリアではサービス料を取るところが殆どです
それにしてもさすが日本人!
ちなみにこの本とあわせて
"ボローニャの大実験" 星野まりこ 講談社
を読むと更にBolognaの今がよく分かります
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