あら?また降ってる?
今日はすごくいいお天気だったのに・・・
さて、今日はお友達の卒業試験、La laureaが有りました。
と言っても大学ではなくConservatorio di Musica,音楽院の卒業です。
ということで、めったにないことなので、覗きに行ってきました。
というのも彼女は歌を専攻しているので、実技試験が見られる(聞ける)からなんです。
フィレンツェのconservatorioはアカデミア美術館の隣にあります。
ここの中に入るのは初めてで、勝手が分からないので、受付で「今日のlaureaはどこですか?」と聞いていると
後ろから「××(友人の名前)?こっちだよ」と教えてくれた人がいました。
実はこの人教授の一人だったんですけど・・・
会場はさすがに音楽院、コンサートホールでした。
彼女はこの日の1番。その後6名歌の試験が続いていたそうです。
試験のプログラムは試験を受ける人が作るそうです。
プログラムを見てちょっと驚いた。
歌の人っててっきりオペラのアリアを歌うものだと思っていたし、こんな歌有るんだ・・・
というのは歌詞がイタリア文学の祖、ダンテ、ペトラルカ、ボカッチョの詩から出来ている。
この辺りは私もしっかり勉強したので、あの詩に歌が付くのかなぁとちょっと不思議な感じ。
更に詩は古くても作曲家はいわゆる現代(contemporanea)にあたるとのこと。
いやいや、知らないことってまだまだいっぱいありますね。
プログラムを見ながら、既にイタリアを離れてしまっている彼女のイタリアに対するこだわりを感じずにはいられませんでした。
更に午後、今次回の試験の為に音楽史の本を読んでいるのですが、そこにルネサンスの時に流行したmadrigale(マドリガーレ)というイタリアの歌曲の形式があるのですが、そのテキストにペトラルカのソネットは最適だったという文章がありました。
すごい偶然。
でも歌を聴いた後なので違和感なく頭に入ってきますね。
いやいや、ホント人生に無駄なことなんか1つもないんですよね。(大げさ?)
試験はトータル30分強。
すばらしい歌声を聞かせてもらいました。
彼女が歌っているのを載せるわけには行かないので、こんな感じの曲です。
<!-- Solo e pensoso -->
最後に審査を受け、無事卒業!!
教授の温かい言葉についつい私ももらい泣きしてしまいました。
お疲れ様!!
そして遠くない未来、私も彼女のようになれる・・・かな?
がんばろう~
と思いながらDuomoに向かって自転車をこぐ私でした。
彼女の未来に幸多かれ!!
あっ、雨も止んだみたい。
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次はFontanaさんの番ね!ガンバレ!
なんとなく中途半端な文章になってしまったので、これで最後に^_^;
次はfontanaさんの番ですね!ガンバレ~!
「試験は公で」というのがこちらの基本。多分公正を期すためなんでしょうね。普通の試験も基本的には一般公開で、入学して初の試験でそれを見たときは、恥ずかしい、無理、と思ったものです。今は教授たちが自分の部屋でやることが多いのですが、基本ドアは開いていて、聞き耳を立てている学生もいます。もちろん大学、美術院の場合は卒論審査、音楽院は卒業試験(歌なり楽器なり)は一般公開。特にイタリアでは大学進学率が低いのでこの卒業審査(laurea)が人生の最大級のイベント、ということで大抵家族親戚、友人総出で見学に来ます。
でも日本人で大学を卒業した友人たちはほとんどこっそり済ませたみたいですよ。もちろん私もこっそり済ませてしまうつもりです。(-.-)