イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

だからイタリアはさぁ・・・

2013年07月06日 23時11分55秒 | 近況報告

33度です。
暑いです。この湿気・・・日本と変わらないです。
関東地方は既に梅雨明けと聞きましたが・・・早すぎでは?

それでも朝晩は例年とは違ってまだまだ過ごしやすい日が続いています。
(実際昨日まではそうだったんです・・・)
多分だから今日は久々に1時間早く、それもすっきり目が覚めたのかと。
うだうだしているのもなんなので、早めに行動開始!
9時には図書館へ。
9時から13時まで(土曜日はこの図書館13時まで)までしっかり(?)勉強して帰りがけ、今日から始まったセールをちょっと覗く。
収穫は何もなく、家に戻って残り物でお昼。
2時半頃再出発。
先日行かなくて良くなった(いや、「行かない」といったのは私ですが)コンサートのチケット8€が浮いたので、今晩もピッティ宮殿のコンサートを聞きに行くためのチケットを買うついで、いやこっちがついでかな?
Palatina絵画館で開催中の特別展を見に行った。
そういえば展覧会久しぶり・・・と思いきや、実はそうでもなかった。
しまった~その話もしないと。

特別展の方は2,3点気になるものがあった。
この特別展のテーマが”夢”だったので、その手の作品が集められていたんだけどこれ

Lorenzo Lotto(ロレンツォ・ロット)のApollo dormiente con le Muse e la Fama(眠るアポロンとミューズとペーメー)
という作品です。
説明にも書いてあったけど、これ非常に珍しいモチーフなんですって。
このアポロンの前に脱ぎ捨ててあるの、9人(?)のミューゼの服でそばには彼ら(?)のアトリビューションが描かれている。
ブタペストにある作品なので初めて見たけど、ホントLottoの作品はびっくりするようなモチーフが多くて面白い。

特別展が見たかったので、絵画館の方はサラッと流して(なんて贅沢・・・すみません)
あっ、ラファエロの”大公の聖母”返ってきてる。
お仕事、長旅お疲れ様でした。

ここを出て、最近お気に入りのGelateriaで

今日のこの組み合わせは組み合わせベストいいでしょう?
ピンクグレープフルーツと桃です。
グレープフルーツが結構すっぱく、桃が結構甘かったので味のバランスもよかったです。

食べ終わってから、これだけはセールで買おうとおもっていたお店へ。
そこで買い物を済ませて家に戻ったのが5時。
もう汗が噴き出していました。

それなのに一休みして出かけたんです。まだ太陽高いのに。
実は昨日ニュースでも言っていたし、ネット上でも情報が流れていたんです。
それなのに・・・
5年間閉鎖されていたFortezza di Belvedereが今日からオープン。
今日は中国人アーティストの展覧会のオープニングイベントがあるということで、入場無料!
って言うからこんな急な坂も上っていったのに・・・

この写真じゃあまりよく分からないか・・・

あ~あフィレンツェから外に出ちゃった。(いやいや、もちろんフィレンツェですけどね)

う~んかわいそうなくらいやられてる。
そしてようやくここか?というところに入り込んだんだけど・・・

人いないからおかしいなぁ・・・っておもってはいたんだよね。
だってフィレンツェ市長が来るって聞いてたから。
唯一いた若者に「今日オープニングイベントありますよね?」と聞いたら長無愛想に「月曜日」と。
「えっ、変わったの?」と聞いたのに「月曜日」と。
教えてくれたのに申し訳ないですけど、超感じ悪いぞ~!
とりあえずぐるっと回ったら

こんな感じ。
ボーボリ庭園の入り口があったからいっそここから抜けようかとおもったら「Close!」といわれた。
え~19時半までって書いてあるのに。
ホント働かないんだよね、イタリア人。
ちなみにFortezza di Belvedereはここ5年閉鎖されていました。
5年前城壁から転落し死亡した学生がいました。
そんなこんなで5年かも閉まっていたんですねぇ・・・

と実はここで時間切れでコンサートに行ってきました。
そうそう、感じ悪くても教えてくれたから良しとしましょう。
またてくてく暑い中を

途中こんな特典もありましたが
家に戻ってまずはこれ。
夕食も食べてシャワーを浴びて、コンサートに備えて・・・と時間があったので、前半戦を書いていた、というわけ。

9時過ぎにピッティ宮殿到着。
さすが土曜日。
今日は人入っていました。
前回はシェークスピアが題材のコンサートだったのですが、今日は”全部ヴェルディー”
って書いてあったけど、ロッシーニのウイリアムテル序曲が入っていたよ。

始まってすぐ、みんなの視線の先は絶対ここに集まっていたはず。

ちょっとボケてるんだけど、ライトの下をよくみて下さい。
この白い点々。
実は虫!!
ものすごい数の虫がライトに集まっていて、演奏している人や歌っている人が大変そう。
口あけたら口の中に入って来そうだもんねぇ・・・かわいそうに。
前回は天気が悪く涼しかったからそれほど気にならなかったけど・・・

コンサートの方は大盛況で終了。
更にアンコールに”Va pensiero"が
う~ん、にくい演出だ。
最初からプログラムに入れておかないなんて・・・

前のおばちゃんが手を上げて拍手したもんだからこんな心霊写真に。

これがまともな写真。
今晩の指揮者はJader Bignamini
名前の読み方も分からないとおもって検索したら、なんとこの人日本に行った(来た?)ことがありまして日本語の説明発見。(びわ湖ホールより)
1976年生まれだからやっぱり若いわ。30代でここまでの指揮者そうはいないからね。
イタリア生まれ(クレモナ県のクレーマという街)だけど、名前も顔もインド系ではないでしょうか?
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団の指揮者をしているともらったパンフレットにも書いてあったけどそんな楽団があるなんて知らなかった。
てっきりスカラ座の楽団しかないのかと。
いやいや、今年は本当に色々な指揮者を見てきたけど、ダイナミックでやはり若さが溢れていました。

アンコールの"Va pensiero"は動画を撮ったので明日にはアップしますのでお楽しみに。
それでは長い土曜日もこれにて終了。
今日はこの夏初めて寝苦しい夜になりそうです。

P.S動画アップしました。
<!-- Va pensiero  -->


前のおばちゃんの頭が邪魔・・・



最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あくまで質問. . . (Unknown)
2013-07-10 00:39:35
文化への高尚なる意見を度々お見かけしていますがー、よくBlogに貼付されている演奏会の動画アップ、こういう演奏会での録画&録音規制は無いんですか???

6月頭には、こんなエピソードもありましたので、少々疑問に思いましてー。
http://www.corriere.it/cultura/13_giugno_05/cellulare-concerto-pianista_489641ce-cdd2-11e2-b79c-27069f42756a.shtml
返信する
知りませんでしたが (fontana)
2013-07-10 04:40:57
Unknownさん
コメントありがとうございます。
イタリアはまだまだ規制が緩いです。これほど緩い国は珍しいのでは?駄目な時は必ず放送が流れるし、コソコソ盗み撮りをしているわけでもなく、堂々と撮影していますが何も言われませんし、You tube経由で警告が来たこともありません。ただ写真は基本的に始まるか前かカーテンコールの時、撮影はアンコールの時だけです。屋外は特に緩いですね。
返信する
他人のコメントのぞいてみたら (マサ)
2013-07-10 17:56:22
あらら、fontanaさん、ちょっと痛い所突かれちゃいましたね...^^; 

Il corriere della seraの親会社は70年代末にイタリア新聞業界で政治汚職、大スキャンダルを起こした所で有名ですが、時が経った今でも、あそこはいつもお金に価値を置いて何事にも記事を書く様な傾向がある気がします(ま、酒飲みながら読んでるので私の主観が入っているかもしれませんがw)。イタリアの新聞は日本のテレビCMと変わらない新聞よりは少しましですがね。私も先ほどcorriereの記事を見て、ネットでその問題を検索した所、他に後三つ程の新聞が似た様な事を書いていました。内二つはただ単にこんな事があったとの紹介だけでしたね。

実際の場所での雰囲気、音楽環境、生の演奏楽しみに聞きにくる人達はネットで映像が上がったからといってコンサートに出かけない事にはならないと思います(根本的に違う物ですから)。そういう観点は一切新聞には書かれていませんでしたけど、音楽を愛する人達に取っては周知の事実ではないでしょうか。また、CDやDVDなどの音も単なる携帯からの映像アップの音とでは違いが出てくるはずです。

念の為、コンサートの映像を個人でアップするのは色々と考えた方が良いのかもしれませんが、幾つかの欧州の国(オランダ、スイスだったっけなぁ、うろ覚え)の調査によると、ネット上での音楽関係のアップロードは良い宣伝になり、経済的な観点からすると、結果的に全く興味のなかった人達をマーケットに引き入れる事で売り上げを伸ばしていることから、この問題はこれから議論されていくかもしれません(ちなみにそれで合法になった国もある)。

大学の勉強の方、大変なのは十分に承知しています。私自身も卒業まで大変辛く長い道のりでしたので、fontanaさんに「がんばって下さい」とは本当は言いづらいのですが...(あまり無理をしすぎるとトラウマになるかもしれないし)同じ日本人の学生が苦労の末、卒業したとの知らせを聞くと自分の事のように嬉しく思いますよ。私が入学した時には7、8人位日本人の方が同じ学部の入試試験を受け合格していましたが、その後は誰一人として姿を見ていません。本当に大変だと思います。例え卒業するつもりがなくともこちらで学ぶ事は後々役に立つ事ばかりだと思います。とにかく、次のテスト期間には準備が整うと良いですね^^

それでは、Buon viaggio!
返信する
返信 (Unknown)
2013-07-11 04:15:52
『文化』に携わる方なら想像に難くないかと思いますがー、
経済効果云々に関わらず、奏者の許可無くこうして無断で録画されアップされる環境は、奏者&演奏団体によっては、決して快く思われていないことをご承知頂けたらと思いましてー。
演奏を途中で中断せざるを得なかった、このピアニストの様に. . . 。
(勝手に無断で使われる側にならないと、もしかしたらわからないかもしれませんがー)
録音規制の放送の有無に関わらず。あくまで一意見につき、失礼をー。
返信する
ありがとうございます (fontana)
2013-07-11 07:11:42
Unknownさん
おっしゃりたいことはよくわかります。これは音楽に関わることだけではないですから…そのあたりは心得ているつもりですが。そういうふうに見えない、と思われてしまえばそれまでですからね。気をつけます。

マサさん
Maggioについてはまさにそのつもりだったんですけどねぇ・・・今は昔のように何千枚ものチラシを作ったり、宣伝料を払わなくてもFBに載せれば無料で一瞬にして世界中の人に情報が発信できるようになりました。若い人はネットで調べた情報で満足して海外旅行に行く人が減ったとも聞きます。でも私もマサさんが書いていたとおりビジュアルと本物は違うと思っています。ここだけではなくサイトに乗っている情報を見て少しでも本物に触れたいと思って貰えればと思うんですけどねぇ・・・

気にしないでくださいね。本当に気にしてないので。(Kさんから詳しく聞いてください。落ち着いたら3人で是非会いましょう!)先日も唯一同じ学部に通っていて昨年卒業し、マジストラーレに行っている友人にも「また遊びに行くの?」と呆れられましたし、「オリジナルをできるだけ見ることが美術史の分野では一番重要」と言っていた恩師(イタリア人)も私のこと「フラフラ(ブラブラ?グルグル?)しすぎ」と言って呆れています。(苦笑)私に「最近は何見た?」って聞いてくるくらいですから・・・ちなみに今図書館にいないのはフィレンツェにいないからです。帰国前なのに?(笑)
返信する

コメントを投稿