Vasari(ヴァザーリ)について書かれたWikipediaのページを読んでいたら、この人、かなり面白い。
ということで、現在他の資料も読んでいるので、昨日の続きはちょっと先へ。
そんな中、むかし大学の課外授業でSanta Croce(サンタ・クローチェ教会)に行った時に、確かVasari(ヴァザーリ)の名前を聞いたけど、あれはなんだったのかなぁ…と思って検索していたところ、面白い記事を発見した。
去年久々にサンタ・クローチェ教会に行った時は、全く気がつかなかった。
サンタ・クローチェ教会の中には、有名人の墓石が有る。
その中でも特に重要なのはこれ。
Michelangelo Buonarrotti(ミケランジェロ・ブオナローティ)の墓。
1564年88歳、ローマで亡くなったミケランジェロの遺体は、遺言通りフィレンツェに運ばれた。
1572年、ミケランジェロの遺産を相続した甥のMichelangelo Lionardo Buonarroti(ミケランジェロ・リオナルド・ブオナローティ)の意向で、Vasari(ヴァザーリ)によって墓と、その隣に”Cristo incontra la Veronica sulla via del Calvario(キリストがカルヴァリオの丘に向かう途中ヴェロニカに会う)”という絵が飾られたブオナローティ家の祭壇が造られた。
2017年”In the Name of Michelangelo”というプロジェクトでスポンサーを募り、1966年の洪水で傷んでしまっていた下部の修復と、作品全体を暗くしていたニスが取り除かれ、2018年11月元の場所に戻ってきた。
そして、その修復の過程で、ミケランジェロの顔が描かれていたことが分かったという。
赤い帽子(?)をかぶった人(ニコデモ)はヴァザーリの友人、Rosso Fiorentino(ロッソ・フィオレンティーノ)、そして見つめ合うように見える顔がミケランジェロらしい。
ミケランジェロかどうかは、くるくるの髪の毛や横顔の鼻の形で判断され、その視線はこの絵の中で唯一墓の方を向いている、からだとか。
”il divino e meraviglioso artista”
ミケランジェロを神のような素晴らしい芸術家、と崇めていたヴァザーリなのだから、当然オマージュとして彼の墓の隣に置く絵にかき込んだとしてもおかしくない。
そしてこの作品は、ヴァザーリの最高傑作とも言われているのだから、ヴァザーリもさぞ嬉しいことだろう。
参考:http://www.santacroceopera.it/Michelangelo/index_ita.html
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