近所の生粋のFiorentino(フィレンツェ人)のじいさんが昨日
「いや~この不景気は70年代と同じだよ。あの時期、俺も仕事がなくて、どうしようかと思っていたら徴兵が来たんだよ。
(イタリアは最近まで徴兵が青年男性の義務でした。)
戻ってきたら景気が良くなったから、なんとかなったけど、あの時と同じくらい景気が悪い」と
解読が非常に難しい、コッテコテのフィレンツェ訛りで話していた。
オイルショック・・・生まれてはいるけど記憶はない。
でも、それほど(どれほど?)ひどいのかぁ・・・
試験勉強ばかりで頭がおかしくなりそう(ならない、ならない)だったので、今日は友人と夜飲みに行って遅くなったので、更新しないで寝ちゃおうかと思ったのですがちょっと気になっていたので、この不況に関してちょっとお話しましょう。
この国には仕事はない!
と再三言っておりますが、それは私たち外国人だけではないのです。
先日Istat(政府中央統計局)が発表した調査によるとなんと、
イタリア人の若者(15歳から29歳)でなんと200万人強が働いてもいないし勉強もしていないという脅威の結果が出た。
仕事していないだけならまだしも、勉強もしていないって、じゃあいったい何しているの???
とか言うと、その質問をそのまま返されそうで怖いのですが。
イタリアは人口約6千万、その中の200万人って、すごく高い割合じゃないですか?
若者の3人に1人は無職、無学ですって。
更にこの無職の人たちの半分は一年以上何もしていない人たち。
テレビではこういう若者が麻薬などに手を出したり、犯罪に手を染めたりすることも指摘していた。
反対に20歳から64歳で仕事をしている人は61%。
ちなみに日本は15歳から64歳での就業率は70.6%だそうです。
でもこれも55歳から64歳とすると36%しか仕事がない。
更に女性は2人1人しか仕事がない。
そしてこれは本当にイタリアらしい話だけど、Lavoro neroつまり正規に契約をしていないお仕事。
特に南の農業や建築関係に多いのだが5人一人は不法就労者。
更に800万にが所謂貧困層。人口全体の13.8%、11%の世帯。
その中に超貧困層、というのも存在して、それが200万人以上、4.6%世帯。
南は北に比べて25%も割合が高く、その中でもシチリアは特に貧困にあえいでいる。
(こちらの記事参照)
さて、日本はどうなんだろう?
昨年の11月のデータで完全失業者が約300万(そのうちの1人は私だわ)
イタリアより数は多いけど、日本国民の数は約1億3000万。
ということで国民全体の4.5%(総務省統計局の調査より)
ちなみにイタリアと日本で非常に似ているのは出産率。
イタリアは1.4人・・・日本より若干ましか?
イタリアも日本と同じ長寿大国、高齢化は深刻な問題です。
こうして数字でしっかり見てしまったあと、私はいったいどうすればいいのでしょうか・・・ははは、笑うしかないか。
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また、不法労働者が増えるたびに税金や売上税がごまかされているので、どこの国も大赤字。
いっその事、「働かざるもの食うべからず」で、何らかの処置を考えれば良いのに、、と思っています。
それに負けず、イタリアで仕事を見つけて頑張ってください。ブログがなくなると寂しいので、、、。
ははは、分かっちゃいました?どこにいても同じですが、仕事を探すのは大変です。^_^;
ここには書きませんでしたが、昨日のニュースでどれくらい脱税しているかとか、障害手当てや遺族年金の不正取得の話など、もうなんとも言えない話をしていました。モンティの政策がうまく行けば、少しはまじめに働いている人が豊かになるのでしょうか???ドイツやフランスに国を売ったといわれていますが…課題は山済みです。