ここ50年で一番寒く、雨の多かった3月も明日で終わり。
明日はPasqua(復活祭)なので、私も久しぶりに土曜日フリー。
しかし、朝から友人宅へ行ったりバタバタしていました。
友人宅に行くと普段イタリア人にはあまり見られない憂鬱な顔で電話中。
何が有ったのかというと「お湯でない。暖房が入らない・・・」と
実は彼女親戚に不幸があって10日ほど家を留守にしていたのだが、今日から日本人のホームステイが来るので昨日家に戻ってきた。
ところがなぜかお湯が出ない、暖房も入らない・・・
どちらもガスなんですよ、イタリアは。(ここポイントね)
昨日の晩からボイラー(?)のサービスに電話しているけど繋がらない。
当たり前でしょう(そこら辺は外国人の私の方がピンとくる)、明日はパスクワですから。
朝からありとあらゆる知り合いに電話をしていたみたいだけどだめだったみたい。
ボイラーって確か免許がいるんだよね。
今年も結構有ったけど、こちら事故が多くて・・・石油ストーブ並み。
暖房が殆どガスなもので、一年に一回点検が義務付けられていて、なぜかうちは先日既に来たんだよね。
すごく値上がりしたと大家と話していたばかり。
とにかく普通の水道屋とかではダメらしい・・・
うちも一度やってしまったんだけど、しばらく閉じたりしておくと、カルキが溜まったりしてブロックされてしまうらしい。
下手すると死亡事故に繋がるので、本当に用心が必要。
で、お客さんが来るのに付かないからもうパニック状態!
最後には結局こちらにもSOS CASAという何でも屋さんが有るらしいんだけど、そこに電話することに。
もちろんその人たちは出張費だけで200€(2万円強)かかるそうですわ。
更に悪い人だと、壊れてないものまで直してお金取られるから・・・と
でも背に腹は変えられず電話したところ、30分以内に折り返す、というので、とりあえず落ち着いたということで
「コーヒーでも飲む?」ということで、コーヒーを火にかけると
なんとガスが着かないじゃないですか・・・
ここで全てが解明。
誰かが留守中に表にあるガスの元栓を閉めた!
上の階の人に聞くと彼女の留守中、建物内に工事が入り、ガスを止めたとメモがあったことが判明。
そのメモを誰かが捨てちゃったのねぇ・・・
急いでSoSに電話して事なきを得た。
こんなことが朝からありました。
イタリアですから既に笑い話。
え~となんだっけ?
そうそう明日から夏時間、日本との時差は7時間に。
夏時間になるとすぐは毎年「う~ん太陽ある時間に夕食か・・・」という感じなのですが、やはり日が長いというだけでももうけもの。(って1日はいつでも24時間ですけどね)
さてここまで結構書いて来ちゃったけど、今日は愚痴、というかちょっと頭にあることを書かせていただきますね。
明日3月31日で、正社員(正式には職員ですが)を辞めて早10年。
つまり”まともな人”じゃなくなって10年経ちます。
いや~10年一昔とはよく言ったもので、あれから10年も経ったなんて信じられないような、もっと昔の話だったような・・・
仕事を辞めた事は一度も後悔した事はないんです。
あのタイミングで辞めなくても多分今まで働いていた、とは思えないし。
イタリアに来なかったら何していたか???
全く想像できません。
それに仕事をしていた時は一度も思わなかったけど、あの9年間で学んだことはしっかり今でも役にたっているし、絶対役にたたないだろうと思っていた教員免許でさえ、今は生きる糧となっているんだから、人生無駄なことなんか何一つないと。
なんでこんなことを書く事にしたのか、というとその友人の家にホームステイしている子、日本人の若い(20歳)子なんですよ。
この子学生でもなく、仕事もしていないということなので(えっ、私みたい。いや、私の場合はどちらもしている・・・)、何をしているのかと訪ねると(聞いたのは友人のイタリア人で、私は通訳しただけ)「大学は合わなくてやめて、今は美術史を勉強しようかと思っている。知り合いに相談したらフィレンツェ大学が良いというので、どんな感じか見にきた」って
思わず絶句!
この知り合いも私の知り合いなんだけど・・・誰が勧める?
もちろん私は「やめた方がいい」と即答。
私ももし今からだったら通わない・・・かな?
ここで1つ思い出したんだよね、昔「美術史を勉強したい」と言ったときに
恩師(イタリア人、中世美術史の教授)に「やめた方がいい!」と思いっきり言われたんですよね。
あ~あれからもう8年かぁ。懐かしいな~。
「どうしてもイタリアで勉強したいならフィレンツェに行け」と言われて・・・今は本当に感謝しています。
いやいや、そうじゃなくて・・・
今なら教授の気持ち、よく分かる。
大学卒業したところでイタリア人でも仕事がないし・・・大体卒業できるのかも怪しい・・・いやもちろんそれは自分の努力が足りないせいですが。
大体私は美術史の勉強がしたいのに、何で図書館学とか地理学とか勉強しなきゃいけんのか?(実は来週は地理学の試験)
根っからの勉強好き、というのは自分でも認めます。
知らないこととか聞くと、うれしくなっちゃうもんねぇ。
いやいや、大体生半可な気持ちで暮らせる国ではない、今のイタリア。
まぁこのご時勢、多分どこの国も大差はないと思いますがね。
さて、じゃあ私はなぜここに居るのか?
それは・・・やはり愛しているんだな、この国を。(ちょっと大げさ!?)
若い子のやる気を削ぐ為に言っているわけでは決してないんです。
もしこのブログを見て、考えている人がいたらもう1度考えてみて下さいね。
将来があるからこそ(私にはないのかなぁ???)しっかり見つめて欲しい。
人生に無駄なことはないけど、思っているほど人生は楽ではない。
もちろんお金が有って、仕事に結びつかなくていいって言うなら別だけど。
私だって本当はいろいろ苦労しているんですよ。(そんな風には見えない?それでいいんです。)
う~ん、歳取ったかなぁ。
でも私がイタリアに居(られ)る唯一の心の支え(?)は飽くない好奇心。
この好奇心が満たされない限り、私は勉強し続け、イタリアに居続けることが出来ると思っているんです。
恩師は「これ(好奇心)さえあればイタリアで勉強していい」って最後は言ってましたけどね。
なんか取りとめもないつぶやきにお付き合いいただいてありがとうございました。
ということで今晩も出かけてきます。
パスクワのイベントは既に始まっているようです。
最近図書館から借りてきた本に、昔のパスクワの祭事の執り行い方がたまたま載っていてついつい試験勉強ではなくそちらを読んでしまいました・・・
残念ながらまた雲行きが怪しいです。
今年は既に風邪薬を飲みきってしまったので、風邪ぶり返さないように気をつけなきゃ。
って既に家中のティッシュを使い果たす勢いの今日この頃です。
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これからも身体に気をつけて楽しんで。イタリアを謳歌してください。
初めての時はザ・パニックですよね。
世の中には嫌な仕事している人もいる中、自分はたまたま好きな仕事につけたけど、それでもイヤになる時がありますもん。だから好奇心って大切ですよね。その好奇心をどう仕事に結びついたらラッキーだよな…。fontanaさん揺れる時期が訪れているのね。悩んだら直感に従うのもいいよ。
人生は何が起こるかわからないから楽しんだよね。
頑張らなきゃね!!
よん太郎さん
ガスは本当にバカにできないので気をつけてね。
この2月に寝ている間に中毒になってなくなった親子がいたんだけど、後で分かったことに、この二人より先にお母さん(奥さん?)具合が悪くて入院していたの。実はこの人が一番最初の中毒者(お母さんはいつも家にいたので)だったんだけど、病院が気がつかなくて・・・という顛末だったんだって。においもしない・・・って。調査に入った警察官もその毒(?)のせいで具合が悪くなったんだとさ。今日聞いたのよこの話。怖いよね、ホント。
あっ、私?考えるけど、揺れはしない・・・というかいつも揺れてるからねぇ。悩んだところで、なるようにしかならないと思っています。(笑)
だからこそいつ撤退しても良いようにイタリア謳歌しています。例えこの先の人生に何の役に経たなくてもね。(^o^)丿今は私のくだらないネタでみんなが少しでも癒されたり、喜んでくれたりすれば私もうれしいですわ。