イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Don Pasquale

2011年01月17日 04時16分47秒 | イタリア・音楽

日曜日、今日は(日本ではもう月曜ですが)2011年初のオペラ、Don Pasqualeを観に行きました。
実は今日から2011年のシーズンの回数券(abbonamento)のスタート。
よく考えずに買ってしまったら、これ、最終の公演は今年の12月・・・そんな先のこと分からないんだけど???
ってもう買っちゃったからね。
お隣のSignaraは前回と一緒。既に顔なじみ。
周りを見回しても、ほとんどabbonamentoを更新した人ばかり。
更新すると座席は前回と同じところになるので、顔ぶれが同じ、ということ。

Donizetti(ドニゼッティ)のDon Pasqualeは初めて観るので、内容を確認してから会場に。
内容はいたって単純
金持ちのパスクアーレが甥のエルネスに自分の財産を注がせる為に金持ちの娘と結婚することを勧めるが、未亡人の恋人がいるエルネスはそれを断る。それなら自分が若い娘と結婚し、その子供に財産を継がせると友人の医師マラテスタに相談する。マラテスタはエルネスの恋人ノリーナを結婚相手に仕立てる。生娘を装ったノリーナを気に入ったパスクワーレはすぐに結婚を決めるが、結婚直後、ノリーナは変貌。わがまま、贅沢し放題。こんな嫁に財産を渡すくらいなら、甥とその恋人にやった方がましだと心変わりするパスクアーレの前で今までのことはすべてお芝居であったことをあかす。ここで怒らないのがちょっと不自然なくらいにすんなりとパスクアーレは二人の結婚を許し。一件落着・・・

コミカルな演出に思わず笑いが出るような、肩の張らないオペラだった。
幕間に隣のSignoraに「こういうの好き?」と聞かれて、「はい」と答えながら、
「悲劇の方が好きじゃないの?」と自問自答している私がいました。
私はVerdiが好き!



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2 コメント

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Don Pasquale (M.SATO)
2011-01-17 12:51:49
娘も、知り合いに、チケットをいただいたようで、日曜日の夜行くといってましたが??
オペラは日本では少々敷居が高く(お値段も)イタリアでは、気軽に観賞できるようですね。文化レベルの高さを感じます。でも戻ってこないトランク、郵便等、事務処理能力の欠如」については理解できませんね。アルキメデスもシチリア出身でイタリア人とNHKBS-hiで言ってましたけど、昔は!!ということでしょうか。
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友人曰く (fontana)
2011-01-17 16:57:12
M.SATOさん
あれ?見かけませんでしたね。
そうですねぇ、日本人の感覚では安いですが、映画が5€で見られるこの国ではやはりオペラは敷居が高いと思います。ということで、観客も若い人は少ないです。更にここ数年の文化に対する国の軽視(補助金の削減など)により、ますます若い人が通いにくくなっているのは事実です。本文には書きませんでしたが、ベルリンフィルの演奏を聴いた後では、少々物足りなさを感じてしまいました。ドイツ政府と文化財がどのような関係にあるのかは分かりませんが、私が見てきた感じでは、イタリアよりいい状態だと思います。(チケットの値段などを見ても)このままではイタリアの唯一の財産である"文化"が"金"によって失われるのではないかと心配しています。
友人も同じようなことを言っていました。「ローマ時代の方が今よりこの国はましだったのでは?」と、ローマ人の方が今より優秀だったのは確かですね・・・はぁ、先祖の血は流れていないんですかね?
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