土曜日のことです、午前中汐留で開催中の「カンディンスキーとルオー」を見たあと、急いで上野に向かいました。
(この展覧会も良かったよ~)
普段なら上野辺りに土日に行くことはまずないのですが、今回は現在東京都美術館で開催中の「ゴッホ展」とタイアップした、原田マハの講演会を9月に予約したので行ってきました。
月日の経つのは早い早い。
講演会は先日出版されたばかりの
こちらの本をベースにゴッホや弟のテオの話を2時間弱。
(完全に宣伝というわけではないですが、やはり宣伝かな?)
正直ゴッホに関しては特別な新しいネタが有ったわけでもなかったので、私としてはちょっと退屈でしたがこんなものなのでしょうか?
ただいくつかこれからも彼女の小説を読んで行くうえで興味深かったことはありました。
1つは彼女が書くいわゆる「アート小説」と言われる分野の小説に関しては史実10%、フィクションが90%
でもその史実(事実)の部分の準備を徹底して行わないと、フィクションの部分が崩れるので、調査はしっかり行っていると言い切ったこと。
多分、「これは史実と違うだろう!」と言ってくる人が多いんですよね。
当たり前じゃん、小説だもん、と私なんか思いますけどね。
でもね、歴史書とか、本を読めばわかります、どれだけこの本を書くのに資料を調べたのか。
例えば塩野七生なんかすごいですよね。
あれだけのものを作るために、どれだけの資料を集めたんだろう?と想像すると、高い本代も痛くない気がします。
そして「(原田マハの)小説は、入り口でもあり出口でもある」ということ。
その意図は、彼女のアートに関する小説を読んだら、はい終わりと本を閉じるだけでなく、そこから実際の作品に触れて欲しい、そのきっかけになって欲しいと思って書いているという点でした。
その点私は、彼女の本を読んで、また次の入り口を開けてしまったくらい、作品に影響を受けているもんね。(笑)
今回で言えば本を読んでから「ゴッホ展」に行くもよし、展覧会に行ってから本を読むもよし。
9割がフィクションなので、納得いかない人もいるでしょうが、これはあくまで「小説」
きっかけと思えば面白い本でした。
最新の画像[もっと見る]
- 2024年の終わりに 2週間前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- お札に描かれた人物ー国立公文書館 5ヶ月前
- 金刀比羅宮 特別展「お待たせ!こんぴらさんの若冲展」ーその1 2年前
- 金刀比羅宮 特別展「お待たせ!こんぴらさんの若冲展」ーその1 2年前
- 金刀比羅宮 特別展「お待たせ!こんぴらさんの若冲展」ーその1 2年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます