イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

あっ、3月だ

2008年03月01日 06時26分14秒 | Weblog
ふとカレンダーを見たらもう3月でした。(こちらはまで数時間、2月29日です)
3月、1年で一番好きな月です。
えっ、でも3月ということは・・・仕事辞めて4年!?げげ
そんなことはどうですいいのですが
桜が見たい
根っからの日本人です。
富士山と桜
やはりこれしかないでしょう・・・

ところで今日すごく共感する文章を読みました。
新潮社のHPに最近連載が始まった
塩野七生の”イタリアに住む”というものですが
http://www.shinchosha.co.jp
その中の04)住みつくという記事に
「互いに異なる文明のもとに生まれ育った以上、簡単に同化できたり融合できたとしたらそのほうが偽物だし、イタリア人はとくに、そういう根無し草的な人間を好まない。
 と言って、事あるごとに母国と比較しては嘆く人も困る。ことあるごとに、日本だったらこんなことは起こらない、とか言い始めたら終わりで、こうなるともはや引き払って、日本に帰ったほうがよい。他国人の間で生きること自体が、アレルギーになってしまったのだから。
 外国に住むことは、このように妥協の連続であり、適度な距離を保って生きることを、常に自分に言いきかせる日々になる。要するに、幾分かの緊張を常に強いられるのが外国に住まうことなのだ。
だからこそ成田を発(た)つときに、機上から下方に去っていく日本の国土を万感の想(おも)いで眺めるようになるのだし、日本に帰任する人を、少しばかりのうらやましさを感じながら送り出すようになるのである。
 言い換えれば、この種の代償を払っても住みつづけるのが自分にとってはトクだという確信が持てないかぎり、外国などには住みつくべきではないのだ。」

の部分を読んで本当に納得していました。
こちらに来ている一部ですが日本人の中に
自分の国の悪口を言う人がいますが
それは決して外国人が聞いていて気持ちのいいことではないし
自分の国の悪口を言うほど悲しいことはないです。
日本を離れて初めて日本の良さが分かり
知らないことがいっぱい有ることが分かりました。
イタリアに住んで初めてイタリアやイタリア人の良さも悪さが分かる
イタリア人は本当に自分の国が最高だと思っているし
歴史や自分の国のことをよく知っています。

でもそれがこの国の発展を妨げているというのもまた事実なんですけど・・・
過去の栄光にすがりつきすぎです。

彼女のように言葉でうまく表現することは出来ないけれど
"代償"や"トク"という言葉ではっきりと割り切ることは出来ないけれど
今やっていることがこの国でなくては出来ないことだという確信はある(かな?)
今の私には非常に響く文章でした。
なんのためにリスクを負って仕事を辞めたのか
もう一度原点に戻らないと!
足元をしっかり見て歩かなきゃ!
いや、別に犬の糞を気にしてるわけじゃないですよ

ちょっとした手違いで今期は土曜日の授業が無くなったので
気分が少し楽になりました
これで気を抜いてはまた痛い目に合いますが・・・


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (鍵子)
2008-03-09 00:42:15
私も無意味な留学をしたと思っています。笑
笑えるほど日本は豊かな国でよかったですよね。

でも不思議なもので、留学ではなく、留学によって得た経験は宝です。この経験によって今、自分が助けられていることが沢山あります。

運命が、留学後の計画をスポイルしてしまうこともあるかも知れません。でも、これだけは絶対に言える事は、そのときそのときを真剣に生きることだと思います。そうすると、後でどう転んでもそれが自分を助けてくれます。それが例え外国で暮らすことになってしまったとしても。

最近同じことを思っていたので熱くなっちまいましたぜ。
返信する

コメントを投稿