心の手帖…風通しの良い繋がりを求めて

心を精一杯広げて、現代社会を味わう方法を探していくために、心を整理する手帖のようになれば…

やなせたかしさんの言葉

2013年12月05日 05時57分31秒 | 個人的名言集
【出典:産経ニュース 2013.10.15】
 今日は、今年10月13日に、94歳で亡くなられた、漫画家やなせたかし氏の言葉と詩をご紹介します。

「本当の正義の味方は、叩買うより先に、飢える子供にパンを分け与えて助ける人だろう、と。そんなヒーローを作ろうと思った。」
 【出典:産経ニュース 2013.10.15】


「ぼくの生き方」

 ひとは何のために生まれたか
 ひとはひとをよろこばすために生まれた
 なぜなら
 この世はさびしくてつらい
 人生はとても速く過ぎる
 今日の紅顔 明日は白骨
 それならば
 なるべく楽しく生きたい
 ひとの最大のよろこびは
 ひとをよろこばせること
 なぐさめあって生きていくこと
 喧嘩なんかはとんでもない
 それは人生の無駄づかい
 と ぼくは思ったが
 よろこばせるのが
 むつかしい
 美しく生まれたひとは
 それだけでひとがよろこぶ
 歌のうまい人は
 歌えばよろこぶ
 ぼくは
 みかけもよくない うーん残念!
 才能もない
 大芸術家にはなれない
 政治家も無理
 学者になるには勉強が不足
 考えあぐねて
 ぼくは絵本や童話や漫画をかいた
 それでもひどく下手くそで
 面白いですか
 よろこんでくれますか
 ただそれだけでかき続けた
 日暮れてはるかに道は遠いが
 好きな仕事をしているから
 ぼくは毎日うれしかった
 苦しむことがよろこびだった
 たったひとりのひとでもいい 
 それから さんにん また よにん
 すこしずつよろこぶひとをふやす
 それがぼくの生き方で
 巨匠や名人にはとてもなれない
 なりたくもない
 非凡なひとではないのだから
 あんまり
 大それた願いはぼくにはむかない
 もしも
 あなたがここまで読んで
 ひどくがっかりしたとすれば
 心の底から ぼくはあやまる

 …以上が、やなせたかし氏の言葉と詩です。 

 現代世界には、その謙虚さや控えめさは、かなり希少なレベルだと嬉しく思い、おこがましいのは承知で、個人的に共感してしまいます。もっと、永くご活躍して頂きたかったと、痛切に残念です。
「アンパンマン」の世界は、きっとチビッ子達のファンタジーの中で、永遠に生きるでしょう。イヤ、大人の中にも、きっと不滅のファンがおられるでしょう。合掌。

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