
一見孤立も…プーチン大統領の一本勝ち? 効果薄いG7の制裁
日米欧とカナダの先進7カ国(G7)は24日夕(日本時間25日未明)、オランダ・ハーグで緊急首脳会議を開き、ウクライナ南部クリミア半島を併合したロシアに対し、6月に同国ソチで開かれる主要国(G8)首脳会議をボイコットするなどの「ハーグ宣言」を採択した。
一見、ロシアの孤立化を感じさせるが、プーチン大統領は大笑いしているとの見方もある。
宣言では、ロシアの行動を「明確な国際法違反であり、世界中の法の支配に対する深刻な挑戦」と批判した。
ロシアが状況を悪化させ続けた場合、ロシアの主要産業を対象にした制裁に協調して踏み出す用意があると警告。
これが発動されれば、ロシア経済に深刻な影響が出ると指摘した。
米政府高官は同日、記者団に対し、ロシアがウクライナ南東部に侵攻した場合は、この制裁の「明確な発動要因となる」と明言した。
安倍晋三首相は首脳会議で「この事態は一地域だけではなく世界的な問題で、G7の連携が重要だ」と述べ、国際社会と協力して安定化を目指す考えを披露。ウクライナに1500億円規模の支援を行うと表明した。
G7は、ボイコットするG8サミットと同時期、ベルギーのブリュッセルでG7首脳会議を改めて開き、ウクライナ情勢への対応などを協議するという。
これに対し、ロシアのラブロフ外相は24日、G7首脳会議について「欧米が(ロシアを含むG8を)不毛と考えるのなら、ロシアは固執しない」と強調し、ソチでのG8首脳会議が中止になっても「恐れることはない」と主張した。
これらはロシアの強がりなのか。G7の制裁やハーグ宣言に効果はないのか。
国際政治学者の藤井厳喜氏は「ハーグ宣言は、G7がロシア非難の体裁を整えたに過ぎない。
『プーチン大統領の一本勝ち』というイメージだ」といい、続ける。
「G7は軍事オプションを否定しており、一連の制裁は極めて弱く、あまり効いていない。
ドイツなどがロシアからの天然ガス購入を全面停止すれば別だが、経済の相互依存が進み、それはできない。
ロシア政府は収入の半分程度をエネルギー輸出(ドル立て)で賄っているが、クリミア問題で通貨ルーブルが下がり、政府収入は逆に増えている。
プーチン大統領の支持率も上昇した。ウクライナはEUに行くだろうが、もはやクリミア併合は動かないだろう」
もはや G8 為る物が形骸化してしまっている、現状とオバマ政権の腰の引け具合を見て、制裁決議など プーチンは痛くも痒くも無い。
文中にもあるように 天然ガスの供給に依存しているドイツなどEU各国の足並みはそろわないとみる。
一応 非難決議の採択で ハイ・チャンチャンで終わるよ。
多国籍軍が兵力を投入するなんて事になれば、話は変わってくるが、そこまで強硬な国が見当たらない。
プーチンは そこまで読み切っている。
いちま上手を行かれていますね。
G7のお歴々は・・・
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