フィッシャーテクニックのブロックキット

知育玩具・技術教育教材として優れたフィッシャーテクニックのブロックキット、キットの組立方法・新製品情報などを紹介します。

マイコン制御学習キット 「マイコン制御入門」(E-TEC)について

2013年06月11日 | 学習キット
<マイコン制御学習キット E-TECについて>
フィッシャーテクニックの学習キットProfiシリーズにE-TECという自動制御学習キットがありますがこれを今回新たに紹介したいと思います。
このキットは「センサー学習キット」の後継機種として発売されている商品で「マイコン制御入門」という商品名で販売いたします。
価格は税込み21000円です。ブロック数260個、3種のセンサーとマイコンモジュールで12種類のモデルを組み立てながら電気回路の基礎からマイコン制御までが学習できるキットです。


フィッシャーテクニックの組立モデルは①手で動かす②モーターで動かす③リモコンで動かす④マイコンで動かす⑤コンピューターで動かすというふうに動作方法を段階的に発展させていけるようになっております。フィッシャーテクニックはそれを使って遊ぶ子供たちが段階的にその能力を高めていけるように企画されています。そしてそれぞれに対応するキットに取り組むことでその知識と能力を伸ばしていけます。


このキットは内容的には
①スイッチ・電球・電池を使って簡単な回路をつくり「メーク接点」、「ブレーク接点」について学習します。
フィッシャーの押しボタンスイッチは3点接続になっていてメーク接点としてもブレーク接点としても利用できます。この押しボタンスイッチを使って並列・直列およびAND回路・OR回路についても簡単に説明しています。
そして誰もが最初は不思議に思う三路スイッチを使った家庭の階段ライトについてそのモデルを組み立てながら回路の説明をしております。その動きは ここからご覧になれます。

中学の技術家庭の教科書にはスイッチとしては単極単投スイッチしか紹介されていませんのでほとんど習うことはないですが「メーク接点」「ブレーク接点」はシーケンサ制御やコンピューター制御学習では基本事項ですのでこのことを学習する意義は大きいと思います。
またモーターの回転方向の変換方法として「極性転換スイッチ」を使ってのエレベーターの制作があります。動きはここからご覧になれます。


②つぎに手動ではなく自動的にスイッチを入切する方法としてボタンスイッチとカムを使って「カムスイッチ」を作りながらその機能を説明し2色の信号機を組み立てます。

その動きはここからご覧になれます。しかしエネルギーロスや摩耗があるため今日では使われなくなりここにマイコン制御のスイッチが登場してきたことを説明し

③次にマイコン内蔵のE-TECモジュールを使った自動制御について説明していきます。

このマイコンモジュールにはモーター出力1(ライトなら2)、センサー入力がI1からI3まで3か所あります。そして基本プログラムはI1オンでモーターの左回転、I2オンで右回転、I3オンで停止となります。そして内蔵ブログラム選択は4つのディップスイッチで行います。またこのマイコンによってフォトトランジスターやリードセンサーのようにオンオフしかないものでも「ブレーク接点」の設定が可能ですので金庫では磁気センサーがオンからオフになると警報ブザーが鳴るといった設定ができます。。
またマイコンには基本プログラムの他に特殊プログラムが8種類が内蔵されていますがそれが使用可能なモデルを組み立てながらそのプログラムの使い方などを説明しています。
代表的な組立モデルは下のようなハンドドライヤー・警報機付き金庫・ガレージドア・駐車場ゲート・ブロック供給機などです。
 
 


これらの組立モデルの動きはハンドドライヤー警報機付き金庫ガレージドア駐車場ゲートブロック供給機をご覧ください。

ただ内蔵ブログラムの内4つは論理回路でAND回路、OR回路、フリップフロップ回路、モノフロップ回路になっていますがこの内容はこのキットのレベルを逸脱するために説明は入っておりません。

パソコンでのプログラム作成が不要ですから9歳以上のお子様なら十分に楽しめると思いますので
是非ともキットをご購入の上お子様と一緒にマイコン制御の世界を楽しんでください。