だいぶ日も長くなり、ゆっくりと外遊びを楽しめる季節になってきました。
夕暮れ時、光量の大きいランタンを出すのではなく、雰囲気重視でオイルランタンを点けてみるのはいかがでしょうか?
とはいえ、ある程度実用に耐えられる物で、安価に作りたい!
なので、基本の材料は100均で揃えられる物を使います。
燃料にはパラフィンオイルをオススメします。
灯油ではススが大量に出ますし、アルコールなどでは光量が足りません。
安全性と実用できる明るさを考えると、多少ランニングコストは高くなりますがパラフィンオイルが最高だと思います。
大きな材料はこの二つ。
ホヤ(防風)となるグラスと、油壺となる瓶。
これを加工します。
写真のグラスは既に空気取り入れの穴が開けられている状態です。
ガラスの加工は、自分がダイヤモンドカッター類を持っていないので知人にお願いしました。
実用性を考えると、炎の光を拡散しやすい、このようなデコボコのグラスが適しているようです。
グラスの底部分に、ランタンの芯を通す穴を開けます。
自分の作例では直径6mmほど。
油壺側の加工も簡単です。
中心に穴を開け、芯となる綿紐を通します。
芯金(綿紐の周りを覆う金属)は、アルミの空き缶をハサミで切って巻き付けてあります。
この綿紐も100均で買いました。
数メートルで売っているので、必要に応じた長さでカットします。
芯金も見ての通り、特に固定はしていません。
穴を開け、ただ通しているだけです。
油壺側の加工が終わったら、ホヤとなるグラスをかぶせます。
もしグラスの穴が小さければダイヤモンドヤスリで調整します。
芯金の加工ですが、空き缶から切り出したアルミ板を芯の綿紐に巻きつけますが、これも固定したり接着したりしないで下さい。
巻き付けた芯金が広がろうとするテンションで油壺とホヤを固定しています。
これだけで完成です。
接着や固定をほぼしていないのは、分解や燃料の継ぎ足し、芯の長さ調整を容易にするためです。
あとは実際に着火して、芯の調整を行って下さい。
芯金から出る長さが多いと、明るくなりますが黒い煤がユラユラと立ちあがってしまいます。
逆に短いと光量が足りなかったり、芯の燃え尽きが頻繁に起きるようになります。
こちらは別の作品。
油壺が小さく安定性に欠けるので、アルミ缶を加工した土台を付けています。
この油壺の瓶は50mlサイズ。
これでも2,3時間は燃焼しますね。
工夫をすることで和風な行燈風だったり、アンティークなランプ調だったりといろいろと遊べます。
このオイルランタンが二つか三つテーブルの上に置くと、夜でも十分に食事を楽しめる程度の明るさになります。
燃焼効率や光量のアップなど、創意工夫する要素も大きく、一つ作るとついつい二つ目、三つ目を作ってしまいます。
そのうち、吊り下げ型にもチャレンジしたいですね。
追記:吊り下げ型も制作しました!
「オイルランタン 自作 第二弾」
「オイルランタン 自作 第三弾」
100均の材料でオイルランタンを自作
普段使いの他に停電時の非常用としても重宝しそうですね。
ホヤのガラス製グラスは耐熱でなくても大丈夫でしょうか?
ご覧いただきありがとうございます。
ホヤについては、もちろん耐熱ガラスで作れるならその方が良いです。
しかし、自分は普通の100均グラスで作っていますが、今のところ不具合は無いです。
ランタンの火の大きさと廃熱の空気の流れをしっかり設計すれば、長持ちはしませんがプラスチックでもホヤは作れます。