開眼法要を済ませた翌18日には、宿から近かったのでまず、 (鎌倉)長谷寺・はせでら を訪れた。 鎌倉八景のうち「長谷の晩鐘」と謳われた景勝地ということだが、残念ながらお天気は悪く遠望はきかなかった。 が、この時期、回遊式庭園散策路には枝垂れやシャクナゲなど多くの花が美しく咲いていた。
長 谷 寺 (鎌倉市)
経蔵の内部にある回転式の書架「輪蔵(りんぞう)」。
中には一切経(大蔵経)が収められており、一回転させると全て読誦した功徳が得られるらしい。
回すことの出来る日は、毎月18日の観音御縁日と正月三ヶ日だけという。
お! 今日は運良く18日、これも何かの縁、ということでさっそく一回りさせていただきました!! | |
傾斜地を利用した 眺望散策路 の周辺には約2500株のアジサイが群生していて、梅雨の季節には一山が紫陽花で埋め尽くされるという。 いつかそんな時期にゆっくり来てみたいものと思いながら長谷寺をあとにした。
・・・・・ ただいま ◆ 四句八句中 ・・・・・
折角来た古都鎌倉、是非一句、記念に詠んでおきたいものです。
鎌倉の狭い路地、はらはらと散る花びらを軒に見ながら「バイバイ」と、少し名残惜しく思いながら車で抜け、鎌倉を後にしました。
黒い軒に白い花びらが印象的でした。 これが鎌倉なんだなぁと感無量でした。
「軒と軒」、こう書いておけばこの場面は思いだせると思いながら手帳にメモして置きました。 さて、作った?俳句は・・・・ もういい! これに決めた!
1 『 鎌倉の軒のあはひや桜散る』
置いてみるとどうもしっくり来ません。 自分が一番感じた軒と軒の狭さや黒さがでていません。
2 『鎌倉の軒黒々と桜散る』『鎌倉の狭き家並や桜散る』 などと考え、
『 鎌倉や軒端黒々桜散る』 にしました。
ここで照れまんさんに「軒の端の方は黒々としている。そこに真っ白い 桜の花が散っている。 白と黒の対比。気持ちは よく解ります△」と言うコメントを貰って途端に そうだ! と気が付いたことがあります。
私は自分の目で見てはっと驚き感じたままを句にした と思ってるけれども、実はそれは、今までの万人の思いの二番煎じに過ぎなかったのではないかと言うこと。 私の中で既に鎌倉のイメージが蓄積されていて、それが表に出てきただけなのかもしれない。 それでは新鮮味がないですよね。
そこで気持ちをもっと前に戻して素直なところで^^?詠みかえてみました。
3 『 軒に舞ふ花なごり惜し路地抜ける』
と「鎌倉」と言うのをやめ、自分がどんなところに居るのかをハッキリさせてみました。 でも なごり惜し などとは言わない方がいいのかもしれない・・・ だんだんよくなってるのやら悪くなってるのやら、自分ではさっぱりです> <;;
ここで再びコメント「お寺の境内に咲いている桜かと思っていましたが、町の路地に散っている桜だったのですね。」 を頂き、ナルホドそうだ。 境内の記事のど真ん中に1句だけ置いていたので、そう思われるのは当然だと悟りました。
ではここには境内の句を置くことにして、
4 『花びらの散る地に添ひし和み地蔵』『 花びらの散る地に和み地蔵かな』
この句なら右上に写真もあるし・・・ でも背丈の低いこの「和み地蔵」という固有名詞・別名を知らない人が読むと どうでしょうかねぇ。
長谷寺境内のこの句をあそこに置いたとして、
さて、最後にやはり、路地に散る桜、散り場所を心得てる花びらの一句を置きたいものです。 泣きの一句はこれでどうでしょうか・・・
言わなくても路地っちゃ細いモンじゃ、ということになれば、 「古都の路地」とか「古都めぐり」 とかなんとかと思ったりもしたのですが・・・
路地ほそく散る花しばし軒を借り ふじ
くどくどと長文になってしまいました |
◆
車窓から
途中、横浜市内で車から電車に乗り換えて、上野・国立科学博物館 に向う。
都会の電車にはなんと ドアの上に
天気予報や、次の駅のお知らせが次々と映し出される(@@)
と言ってもじっと見ていたのは、
イナカモノの私だけだったかもしれないが(~~)
◆
JR上野駅(公園口) を出てすぐ目の前のここを入っていくともう 上野公園
弟夫婦が昨年、マチュピチュ を旅行したこともあって、国立科学博物館で開催されている、
-マチュピチュ「発見」100年-インカ帝国展 を見ることにしたのです。
「インカ帝国展」 への 入口と シロナガスクジラ のいる出口
平日だったが来場者は多く、 立ち止まった列が動かない。 「最前列の方は移動しながら見てください」 と係の方がずっと声を掛けていたが、大きく書かれた説明文や、説明されてる映像が各所にあり、どうしてもそこでは滞ってしまう。
「インカ帝国展」 (国立科学博物館)
この場面だけが撮影可で、皆さんとりあえず撮っとこうかと・・・ ↑
標高2400メートルの
「空中都市」マチュピチュの文化を、 はじめて「音声ガイド」を利用して説明を聞きながら観て行ったのですが、もちろん?ほとんど頭に入っていないですけどねぇ・・・><;
「2つで一つ」で丸く治まる? というような考えが浸透していたらしいということが記憶に残った。 男女の人形像、町も上と下に分ける、ペアの土器、・・・・ 「対・つい」 と言う考え方は、そんなところから今に引き継がれて来てるんだろうと思った。
ただの印刷物にしか見えないシートだが、スティックの先で数字をタッチすると
イヤホーンから説明が聞こえてくる (音声ガイドシートを開いたところ↓)
あんな高いところにあれだけの町を築く文化を持ちながら、文字はなかったらしく、紐の結び目で数字を表したらしいという、 「
キープ」 と呼ばれるものの展示もあった。
大小の結び目、細かく何本にも束ねられた 紐 を見ると、インカの人たちの生活がひしひしと感じられドキドキした。
(おみやげで買ったクリアファイルです)
これだけでも来た甲斐があったと思ったのは、最後のところで
3D映像が観られたこと!
マチュピチュの町を
コンドルの背に乗ってる気分で、ふわふわと高く低く飛びながら上から本当に眺めてるように見ることが出来たのです。 途中でハチドリが右端にいる私たちの頭上に来てぶんぶん呼びかけるので、思わず手を差し伸べて応えたくなった。
あとで、中央辺りにいた弟に尋ねると、弟もハチドリは自分の頭上に来たように感じたらしい。 3Dというのはそういうものなんだろう・・・
「インカ帝国展」公式ホームページの「開催情報」で
今後のスケジュールが分ります。
「インカ帝国展紹介映像 ▶ 」をクリックすると、「記者発表映像」 もあり
ほんの少しですが 3D映像 を垣間見ることが出来ます。
なんにしろ専用の眼鏡をして見る初めての3D経験で、
これは よかった
15分程度だったらしいけど、マチュピチュの町を
空の上から探検することが出来、まずは満足して会場を出た。
科学博物館から出てすぐのところで、遠く木々の間にタクトを振ってるような後姿の銅像を目にした。 あとで案内板で確認すると
「野口英世像」とある。
上野公園とどういう関係があるのか・・・? 気になりました。
「ディープな上野公園(銅像編)」 をリンクしてみます。
振ってるように見えたのは、タクトではなく、試験管らしい(^^)。
この上野の山は、元々病院建設予定地であったらしい。
さて 「インカ帝国展」 のあとは、
西郷ドンの銅像 に向った。
小学生の時のたった一度の家族旅行、北海道の親戚ンチに行く途中、上野での乗換えを利用して父が見せてくれたかすかな記憶、それ以来の上野公園であり、ぜひ見てみたいと思ったのです。 ど真ん中にあると思いきやかなり端の方で、私の足ではかなり歩いた気がした。
着物の裾がヒラヒラしていたという記憶と、いや軍服だったか? とあやふやになってきていたが、 やはり着物だったんだ、とは思ったがそのほかのことについては、想像・記憶とも全然繋がってくるものはなかった。 なにしろ、60年も前の話・・・・
西郷隆盛銅像(高村光雲作・犬は後藤貞行作) 一重の山吹 .
・・・着物の裾がヒラヒラ・・・などと何気なく書いたが、調べていて初めて、「正装をさせるわけにはいかなかった事情・・・」 があった! 銅像の姿にも政治的意図が働いていたらしいと知った!! ふううむ ⇒
東京・上野の西郷銅像 そういえば両親がそんなことを話題にしていたような気もしてくるが・・・・??
清水観音堂 と 秋色(しゅうしき)桜
|
井戸ばたの
桜あぶなし酒の酔 秋色
|
お秋(俳号:菊后亭秋色)13歳の時に詠んだという
花見客で賑わう井戸端の様子の句。
以来、秋色桜と呼ばれるようになったということです。
それからもう一つ、思いがけないものを目にしました。
「
正岡子規記念球場」です。
子規はとても野球を愛好し、日本に野球が紹介されて間もない頃、この上野公園内で草野球を楽しんでいたという。 baseball を「弄球」と訳したほか「打者」「走者」「直球」などと訳し、それらの功績で平成14年に野球殿堂入りをしているらしい。
上野恩賜公園開園式典130周年を記念して、子規の句碑が建立され、野球場に「正岡子規記念球場」の愛称が付けられたそうだ。
句碑の句 春風やまりを投げたき草の原 子規
子規記念球場 と 句碑(文字が読めない><;)
写真を大きくしてみると「正岡子規記念球場」の文字が見てとれます
公園内はこんな感じで、普通に通行する道になってる? ようでした
このまま真っ直ぐ戻っていくと、右手に「上野駅・公園口」
結局私は、上野恩賜公園の底辺、国立科学博物館から西郷像までの道を往復しただけで上野を後にした。 公園には、国立・民間の博物館・美術館など10あまりの施設のほか、「上野動物園」 や 「不忍池」 というものもあるらしい・・・*(^o^)*アハハ
あ! 忘れてた・・・ 上野公園で拾った音
ということで4月に田舎者がうろうろしたお話、長すぎ><; でした。
次は何でしょうネェ・・・早くしないと夏も終わってしまいますネェ。