「国民文化祭」(2)
座やまぐちによる創作劇「トライアングル」
と き 2006.11.05(日)開演13:00
ところ 山口情報芸術センター(スタジオA) |
Y子に誘われて舞台を見に行きました。 “子どもといのち”というとても難しいテーマに正面から取り組んだ作品。
弟ケンジ思いの優等生と思われているタモツが、実は母親に対する不満とストレスを抱え我慢に我慢を重ねた姿であること。 傷害事件を起こしたワルだとうわさの転入生Sが、実は前の学校でいじめを受けていた少年だったこと。
など、人それぞれ、見た目だけで判断できない深いものを持ってるということを演じながら、思わせぶりやいやみがなく素直に観ることができました。
テーマに関したエピソードが募集され、応募されたみんなの思いを元に脚本が作られたということと、一般公募で集った人たちを中心のキャストだったという良さでしょうか。
「あのウチはああだこうだ」と言ううわさが、案外、町を守るために巡回しているはずの「見守り隊」の内から流れていたなども、反省を促す応募されたメッセージと感じ取れます。
発達障害を持つ弟ケンジの存在が、口癖のように言う「みんな一緒、みんな一緒」という言葉とともに、全体の雰囲気をほんわかとしたものにしていました。
「みんな一緒」「一緒」には二つの意味が込められてると思います。
みんな一緒に行きましょ、しましょ!
みんな同じよ、同じ人間よ!
途中から涙がにじんできて、流れ落ちました。私だけではありませんでした。 キャストとスタッフのみなさんに沢山の拍手を送りました。
私たちに手を振りながら、弟ケンジくんも涙をぬぐっていました。
たまにはこういうところに足を運ぶのもいいなと思いました。