去年12月10日、第6回すずらん音楽フェスティバルに「だいめいのないひょうげんのじかん」として出演したときのミュージックビデオです。
今週末、2023年11月25日開催の第7回すずらん音楽フェスティバルにも、だいめいのないひょうげんのじかんとして2人で出演します。今回も即興演奏なので曲の練習はしませんが、自分たちが去年どんな音楽をやったのかをおさらいしたくて、ようやく1年前のミュージックビデオを完成させました。
この時、喜びながら、嬉しく、3人で即興音楽をつくったことを鮮明に思い返しています。二度と同じことはやれない1回限りの音楽。自分で言います。大好きです。
絵日記があるんだから、音日記もあるだろう。ということでこの曲を「音日記」と名付けた。音日記は、その後180曲を超えて今も続いている。私の即興音日記のはじまり。これからも大切にしたい。2023年11月12日現在
-一回だけ弾いた録音を、このミュージックビデオにした。即興の音の日記。やり直しや修正はない。表現に正しいも間違いもない。
音楽は時間の表現。その瞬間を、過去に戻って同じようにやり直すことはできない。だから、すべての瞬間がかけがえない。
やり直すことができないのは、人の日々の暮らしも同じ。だから、日々の暮らしはかけがえない。
■「音日記#1」録音データフジサキヒロカズ:即興作曲・ギター・声・ミュージックビデオ制作2019年4月27日 自宅録音2分15秒
今朝は、昨日とは別のクラシックギターを手に取ってみた。弾いていると、曲の断片が立ち上がってきた。何かが生まれそう。朝食のあとでもう一度音を出してみる。さっきの方向性で進めていくと、何かが生まれそうな感触が強くなってきた。
それからもう少し色々試した結果、ギターで何を弾くか、大まかには決めた。歌詞は決まっていない。と言うより決めない。
タイトルは「人の強弱」。今回のテーマは、人間の強さと弱さ、にしようという程度。私は強いのかな、弱いのかな。考えていくと面白い。何に対して強い/弱いと思っているのか。強いことが良いのか。強さ/弱さを自己規定することに価値はあるのか。強さ/弱さより、濃さ/薄さのほうが価値があるのではないか。ん?濃淡とは何だ?人間性の?個性の?人生の?などなど。
-よし音楽をやるぞ!と思って取り掛かるのは億劫だし、しんどいと感じる。だから肩の力を抜いて、さらっとやりたい。日々の暮らしと私の音楽は地続き。生活と音楽はシームレス。壁も溝も抵抗もない。そのままの感触。それが好き。
今この部屋で生起したことをそのまま受け入れる。即興=作曲。作曲することは生きること。生きていることは即興すること。心臓が動いている/息をして生きている、というこの事実に、音痴だとか、間違ったとか、やり直したいとか、ないので。
-即興音日記#169「ひとのきょうじゃく」フジサキヒロカズimprovised daily music#169 ”the strengths and weaknesses of people” fujisaki hirokazu2023年9月16日 自宅即興録画/自宅即興録音2分32秒
9月15日の、2曲目の即興音日記。
朝は鉄弦ギターだったので、午後はクラシックギターを弾いてみた。一つ目の和音を弾いた瞬間、これだ、と感じた。そこから一気にギターを決めた。
メロディーは、まだない。歌詞もない。紙にメモも書かない。その状態で1回目の即興に臨んだ。
終えたとき、もう一回やってみようと思い2回目の即興に臨む。2回目の方が好きだったので、ミュージックビデオをつくった。
よしやるぞ!と思って取り掛かるのは、しんどい。だから肩の力を抜いて、さらっとやりたい。
けれど今回は、ちょっと力が入った。ギターの和音の連なりの引力で、声がいつもより大きくなった。途中から酸欠のためか手が震えだした。演奏していると時々こんな状態になることがある。懐かしさすら覚える状況。それも即興の醍醐味。
今この部屋で生起したことをそのままに。受け入れる。即興=作曲。作曲することは生きること。心臓が動いている/生きているこの事実に、音痴だとか、間違ったとか、やり直したいとか、ないので。
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即興音日記#168「常識の内外(ないがい)」フジサキヒロカズimprovised daily music#168 ”where does my interest lie, inside or outside common sense?” fujisaki hirokazu2023年9月15日 自宅即興録画3分27秒
2023年9月15日 自宅にて即興録画。昨日の幸せな一日の思い出を表現しておきたいと思った。これまでの激務のあとの、ぐっすり眠れる幸せを残したいと思った。ギターは、あらかじめ弾くことをほぼ決めて、何度か練習した。テーマは睡眠だが、歌と歌詞は完全即興。何を歌うか、具体的には決めずにギターを弾き始めた。2回録画して、こちらの方が好きだったので、ミュージックビデオを作った。
よしやるぞ!と思って取り掛かるのは、私には、しんどい。だから肩の力を抜いて、さらっとやりたいのです。これは、いつでも、どこでも同じです。
今この部屋で生起したことをそのままに。受け入れながら。即興=作曲。作曲することは生きること。心臓が動いている/生きているこの事実に、音痴だとか、間違ったとか、やり直したいとか、ないので。
-即興音日記#167「ゆめをみなかった」フジサキヒロカズimprovised daily music#167 "i didn't dream last night" fujisaki hirokazu