まぶしすぎて 真っ白で
わたしには 見えない
まぶしすぎて 見えない
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即興音日記158曲目「綺羅星は」。
録音前に、ギターで弾くコードとコード進行だけは決めた。三行の歌詞を紙に書き留めた。
今回も、曲の始めから終わりまで一度も歌うことなく録音を開始。コード進行も歌詞も、すべて暫定的なもの。変わり得るもの。すべては音楽の素材に過ぎない。
曲を完成させないまま、この場で、この瞬間の音楽をつくる。ギターで最初の音を出す。それを聴いて/聴きながら、次の音を出す。その行為を繰り返す。それに集中するだけ。
弾き歌いの最中、戸惑ってもいいし、迷ってもいいし、彷徨ってもいい。即興音日記はいつも余白だらけ、隙間だらけ、スキだらけ。それが、いま・この瞬間にしか生まれない音楽になる。
1秒後の自分が何をするのか自分にも分からない。私はそれを、とても人間らしいことだと思う。