フジサキヒロカズ@音楽づくり

暮らしと地続きの音楽をつくる

【声を出す、裸の生きものたち】

2021-05-16 21:17:00 | 日記

2年前、2019510日の「全員参加完全即興あいうえおーけすとら」

Facebookに投稿したこのミュージックビデオは1443秒と少し長めです。3分を過ぎたあたりから、わたし的には面白くなります。そこまで耐えていただけるようでしたら、ぜひ一度、すべての判断を保留した上で、お聴きください。


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言語を持つ以前のヒトは、焚き火を囲んでこのように遊んでいたのではないかと、聴きながら、ふと思った。


2年前にこれをやっている最中は「宇宙から来た何かが即興に加わった」という設定を頭に置いて、そのつもりで楽しんでいた。

しかし今聴くと「宇宙的な何かによる表現」と言うよりも、有史以来その歴史を歩んできたヒトの、原始の表現のように感じた。


ひとたび「社会的存在である人間」というフレームを外せば、ヒトは「生きもの」になり、融通無碍に、縦横無尽に、さまざまな表現ができるのだと改めて感じさせてくれる。

このフレーム外しによって、私はクレイジーになろうとしているのではなく自由に遊ぼうとしているだけだ。


果たして、この表現がヒトのものかケモノのものかはさておき、とにかく私たちは楽しんでいた。私の脳裏に参加された皆さんの表情が蘇る。

 

以下、1年前にこの「あいうえおーけすとら」を振り返った時のFacebook投稿文を引用する。

上記の文は、この録音を改めて聴きながら、以前の投稿に書いたことを一歩踏み込んで考えてみた思考の痕跡である。


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これは私の主催するイベント「夜のおとのしみ会」での録音です。

集まってくださった皆さん全員で、皆の声で、かけがえのない「いま」を遊んでおります。「あいうえおーけすとら」をシェアさせていただく時の投稿では毎度同じことを書いていますが、この時も幸せでした。


即興表現をしている時、私は素朴に単純に「人間」という着物を脱いで ”音を出す裸の生きものになっているように感じます。そして一人では絶対に為し得ない表現の塊を味わいながら、音が声が息が、時間と共に現れては消えていくのを感じる。誰かとともに。これらが何とも形容し難い心地良さなのです。


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