育毛の道案内人が綴る事実・現実
育毛を考えるなら、事実と現実を知りましょう。発毛・抜け毛で頭皮と心身を壊して毛を無くしている事実と現実があります。
 



シャンプーでの頭皮の洗い過ぎ(=皮脂を取って清潔にする)はいけませんよ。皮脂の分泌が増えて、薄毛やハゲになる原因の一つですよ。と訴えて20年以上の年月が経過しました。


長年同じことを訴えいるのも、頭皮を清潔にしている人のご相談が減ることがなく、それ以上過激な頭皮の洗浄をして頭皮を駄目にしているご相談者がいらっしゃるからです。美容院でのヘッドスパが流行り始めからですね。


朝晩1日2回のシャンプー


先日も、朝晩1日2回シャンプーしていた人がご相談にいらっしゃいました。パッと見た感じでは、少しフケっぽいかな?と感じる程度で、頭皮自体は綺麗な青白い色をしていたので、大きな問題はないように見えました。


つむじ周辺が少し透けているだけだったので、「朝晩2回もシャンプーしていたのに、頭皮に異常はないようだし、大きな問題はないかな?」と判断して、フケが解消するようなケア法を提供したのですね。


1カ月ほどしてそのご相談者の方からお電話があり、「どうも頭皮が痛痒い」っておっしゃるのですね。え?フケが解消するようなケアだから、どちらかと言うと皮膚を鎮めてあげるケアなのに、何故頭皮が痛むような症状が出ているのだろう?って不思議だったのです。


ちょうどケアを始めて1カ月後だったので2回目のご来室をして頂きました。するとフケが消えて、頭皮の青白さがさらに良くなっているのに、頭皮が痛痒いって訴えられるのです。


これで分かったのです。その痛痒さはシャンプーでの朝晩2回の洗髪の後遺症だと。


通常、毛の量が比較的多い人や薄毛になる前は、結構な確率で頭皮にシャンプーをこすりつけるようにギシギシしっかり洗っている人が多いです。1日2回シャンプーする人はスッキリ感を得る為にもそんな洗い方になります。


ギシギシしっかり洗うと


ギシギシしっかり洗うと、シャンプー剤が頭皮にこすりつけられるようになる時間が長めになるので、皮脂も良く取れますが、その分保護膜が無い状態で界面活性剤が角質層に直接こすりつけられることになります。


スッキリするタイプのシャンプーに使われている界面活性剤が皮脂を落とす作用が強い分、浸透力も強いので角質層の中に浸透していきます。当然、毛穴は穴が開いているので、簡単に毛穴内部にも入り込みます。


こうして角質層の中や毛穴の内部に奥底まで入った界面活性剤のタンパク質変性作用により、毛穴内部が荒れて痛んでしまうわけです。


1日や2日でこんなことにはなりませんが、1年2年3年・・・と毎日続けることが多いですから、毛穴内部や角質層の内部も痛んでしまうわけです。


その上、皮脂の分泌が増えて皮膚常在菌のうちの悪玉菌の繁殖も増えますから、悪玉菌によって毛穴内部が痛むこともあるのです。皮脂が過酸化脂質化すれば皮膚炎を起こす元にもなります。


今回のご相談者の方の頭皮自体は赤くもなっていませんし、今のところ湿疹も出来ていないので、皮膚常在菌の働きを抑え込むようなケアを行っていると、その間に内部から皮膚の改善が進んでくるので、2カ月もあれば元のような正常な頭皮に戻ると思います。


が、湿疹が出来てきたり、皮膚が赤くなってきたりすると、少々ケアとしては難儀な部類に入る可能性が高くなります。今のところ、その兆候が見られないですが、少々心配な状態ではあります。この1か月間が見極め時になりそうです。


皮脂を取って、頭皮を清潔にするようなシャンプー方法は絶対にいけません。注意して下さい。






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